姫岡とし子
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姫岡 とし子(ひめおか としこ、1950年8月30日[1] - )は、日本の歴史学者。専門は、ドイツ社会史、女性史。文学博士(奈良女子大学・論文博士・1993年)(学位論文「近代ドイツの母性主義フェミニズム」)。東京大学大学院人文社会系研究科西洋史学教授。別名、住澤とし子。
略歴
[編集]1973年奈良女子大学理学部化学科卒業。1980年フランクフルト大学歴史学部マギスター(修士課程)修了。84年奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程比較文化学専攻修了。1993年「近代ドイツの母性主義フェミニズム」で、文学博士(奈良女子大学)の学位を取得。1988年立命館大学国際関係学部講師、91年助教授、95年国際関係学部教授、2005年筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻教授を経て、2009年4月東京大学大学院人文社会系研究科西洋史学教授[2]。ドイツ・ハレ大学客員教授(2010年10月まで)[2]。
著書
[編集]単著
[編集]- 『統一ドイツと女たち――家族・労働・ネットワーク』(時事通信社, 1992年)
- 『近代ドイツの母性主義フェミニズム』(勁草書房, 1993年)
- 『ジェンダー化する社会――労働とアイデンティティの日独比較史』(岩波書店, 2004年)
- 『ヨーロッパの家族史』(山川出版社・世界史リブレット 2008年)
共著
[編集]- (荻野美穂・田辺玲子・千本暁子・長谷川博子・落合恵美子)『制度としての「女」――性・産・家族の比較社会史』(平凡社, 1990年)
- (長谷川まゆ帆・河村貞枝・松本彰・中里見博・砂山充子・菊川麻里)『近代ヨーロッパの探究(11)ジェンダー』(ミネルヴァ書房, 2008年)
共編著
[編集]- (川越修・原田一美・若原憲和)『近代を生きる女たち――19世紀ドイツ社会史を読む』(未來社, 1990年)
- (池内靖子・二宮周平)『21世紀のジェンダー論』(晃洋書房, 1999年/改訂版, 2004年)
- (西川長夫・大空博・夏剛)『グローバル化を読み解く88のキーワード』(平凡社, 2003年)
- (池内靖子・中川成美・岡野八代)『労働のジェンダー化――ゆらぐ労働とアイデンティティ』(平凡社, 2005年)
- (川越修)『ドイツ近現代ジェンダー史入門』(青木書店, 2009年)
- 『歴史教育とジェンダー 教科書からサブカルチャーまで』長野ひろ子共編著 青弓社ライブラリー 2011
- 三成美保、姫岡とし子、小浜正子 編『歴史を読み替える―ジェンダーから見た世界史』大月書店、2014年5月30日。ISBN 978-4272501816。
訳書
[編集]- クローディア・クーンズ『父の国の母たち――女を軸にナチズムを読む』(時事通信社, 1990年)
- ジェフリー・ハーフ『保守革命とモダニズム――ワイマール・第三帝国のテクノロジー・文化・政治』(岩波書店, 1991年)
- イレーネ・ハルダッハ=ピンケ, ゲルト・ハルダッハ編『ドイツ/子どもの社会史――1700-1900年の自伝による証言』(勁草書房, 1992年)
- ダン・バルオン『沈黙という名の遺産――第三帝国の子どもたちと戦後責任』(時事通信社, 1993年)
- オットー・ダン『ドイツ国民とナショナリズム――1770-1990』(名古屋大学出版会, 1999年)