安国寺 (福山市)
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安国寺 | |
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釈迦堂(重要文化財)正面 | |
所在地 | 広島県福山市鞆町後地990-1 |
位置 | 北緯34度23分17.2秒 東経133度22分48.0秒 / 北緯34.388111度 東経133.380000度座標: 北緯34度23分17.2秒 東経133度22分48.0秒 / 北緯34.388111度 東経133.380000度 |
山号 | 瑞雲山 |
宗旨 | 臨済宗 |
宗派 | 臨済宗妙心寺派 |
本尊 | 阿弥陀三尊 |
創建年 | 文永10年(1273年) |
開基 | 無本覚心 |
別称 | 備後安国寺 |
文化財 |
釈迦堂、木造阿弥陀三尊立像、木造法燈国師坐像(重要文化財) 石造地蔵菩薩坐像(重要美術品) |
法人番号 | 8240005008032 |
安国寺(あんこくじ)は、広島県福山市鞆町後地にある臨済宗妙心寺派の仏教寺院。山号は瑞雲山。 釈迦堂は国の重要文化財に指定されている。
歴史
[編集]- 文永10年(1273年) - 無本覚心(法燈国師)を開山として金宝寺(安国寺の前身)創建、釈迦堂(仏殿)建立
- 文永11年(1274年) - 阿弥陀三尊像を造立
- 暦応2年(1339年) - 足利尊氏による再興
- 室町時代 - 寺号を「安国寺」と改める
- 安土桃山時代 - 毛利輝元、安国寺恵瓊(1579年)による再興
- 江戸時代初期 - 京都妙心寺の末寺となる
- 大正9年(1920年) - 法堂を焼失
- 昭和2年(1927年) - 釈迦堂が重要文化財(当時の国宝)に指定される
- 昭和17年(1942年) - 阿弥陀三尊像、法燈国師像が重要文化財(当時の国宝)に指定される
- 昭和30年(1955年) - 境内が広島県の史跡に指定される
文化財
[編集]重要文化財(国指定)
[編集]- 釈迦堂(附:柱聯) - 室町時代中期建立、禅宗様建築
- 木造阿弥陀如来及両脇侍立像(附:像内納入品一括)
- 阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の阿弥陀三尊。阿弥陀如来像内に文永11年(1274年)に仏師覚尊が造立した旨の銘がある。総高 313cm (光背)、中尊像高 170cm。一光三尊仏(三尊像が1枚の大きな光背を負う形)で、「善光寺式阿弥陀三尊像」と呼ばれる形式である。像内納入品の経巻、横笛、短刀なども重要文化財に指定されている。
- 木造阿弥陀如来及両脇侍立像 附 納入品
- 紙本阿弥陀経 6巻(血書一、墨書五、包紙添) 文永十一年三月六日寛鑁の記がある
- 紙本墨書善光寺如来造立勧進帳 1通
- 紙本墨書念仏帳 包紙添 1冊
- 紙本念仏記 3通(血書一、墨書二)内一通に文永十一年三月八日とある
- 紙本墨書願文 1通
- 袈裟 1領
- 横笛 1本
- 短刀 柄付 1口
- 銅製鈴 1箇
- 紙胎漆塗箱 1合
- 紙本墨書仁王般若経 2冊 弘長二年寛鑁とある
- 珠数 1連
- 木造法燈国師坐像(附:像内納入品一括)
像内納入文書に建治元年( 1275年)とあり、この時の造立と思われる。像高 85.2cm。法燈国師69歳の寿像で、年代の明らかな日本最古の頂相彫刻、および最古の寿像とされる。像内納入品の水晶五輪塔(小箱添、高さ6.9cm)等も重要文化財に指定されている。
- 木造法燈国師坐像 附 納入品
- 水晶五輪塔(小箱添)1箇
- 紙本墨書梵字真言並仏眼禅師偈文 1通 建治元年十二月十八日覚心トアリ
- 紙本墨書仏像修理記 1通 寛文四年三月十五日トアリ
重要美術品
[編集]- 石造地蔵菩薩坐像 - 元徳2年(1330年)造立、総高 219cm 像高 120cm、地蔵堂に安置
広島県指定史跡
[編集]- 本堂跡
- 枯山水庭園
- その他の文化財
- 地蔵堂 - 江戸時代前期建立
- 木造達磨大師坐像 - 延宝6年(1678年)造立、総高 45cm
- 子安観音堂 - 昭和期再建
- 水野多門の五輪塔 - 寛永9年(1632年)建立
- 鞆の津塔 - 承応3年(1654年)建立の五輪塔、総高 280cm
- 雲版 - 貞享2年(1685年)の作、縦47cm、横52cm
- 茶筌塚
仏像の像内納入品の明細
出典:『国宝・重要文化財大全 別巻』(所有者別総合目録・名称総索引・統計資料)、毎日新聞社、2000
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法堂(本堂)跡
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地蔵堂
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境内
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山門
利用情報
[編集]所在地
[編集]- 〒720-0202 広島県福山市鞆町後地990-1