宗内敦
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宗内 敦(むねうち あつし、1935年12月8日[1] - )は、日本の臨床心理学者。都留文科大学名誉教授、随筆家。日本教育心理学会終身会員。日本ペンクラブ会員[2]。生徒指導と性格検査法を専攻。
来歴
[編集]- 東京市神田区(現・東京都千代田区)で生まれる。
- 千葉県市川市立真間小学校卒業。
- 福岡県嘉穂郡桂川町立桂川中学校卒業。
- 福岡県立嘉穂高等学校入学。1年2学期、佐賀県立小城高等学校に転出
- 佐賀県立小城高等学校卒業。
東京教育大学教育学部心理学科を卒業後、東京家庭裁判所調査官、都留文科大学助教授・教授、明星大学教授(2006年3月まで)。
生徒指導ではとりわけ教師権威の教育臨床心理学的問題を考究、投影法性格検査ではカラー・ピラミッド・テスト(CPT)の日本における標準化などを行い[3]、CPTの権威である。
1992年、教育・文芸同人誌『琅』を興し、それに拠って、さまざまな社会的発言をなしている(2016年10月現在、第31号まで発行。32号以降は東京学芸大学名誉教授・松村茂治氏が主宰者として編集・発行を引き継いでいる)。
2011年5月、「カラー・ピラミッド・テスト」を柱とする自著の刊行を目的とする自費出版元「書肆彩光」を設立、CPT用材のカラーチップの制作・販売も行っている。
著書
[編集]- 『パソコン・統計解析プログラム「自在」-プログラム&パッケージ』 雇用問題研究会 1988
- 『指導力の豊かな先生』 日本図書文化協会 1988
- 『演歌つれづれ 自伝風エッセイ』 武蔵野書房 2006
- 『十三分の一 怒りつ、念いつ、鎮まりつ エッセイ』 武蔵野書房 2006
- 『先生、出番です!-担任教師のふれあい指導』雇用問題研究会 2007
- 『二言、三言、世迷い言 エッセイ』彩光文庫 2011
- 『歌は心の帰り船 エッセイ』彩光文庫 2011
- 『教師の権威と指導力』彩光文庫 2012
- 『エッセイで読み解く教育・指導のエッセンス』彩光文庫 2017
共・編著
[編集]- 『発達臨床心理学』岡沢宏共著 教育科学出版 1978
- 『カラー・ピラミッド性格検査法』(編著) 図書文化 1983
- 『発達心理学』(安富利光ほか共著) ムイスリ出版 1985
- 『精神衛生』(実践教職課程講座)松原達哉共編著 日本教育図書センター 1988
- 『非行・暴力についての相談』(編)ぎょうせい 1993
- 『カラー・ピラミッド・テスト入門』宗内美映子共著 書肆彩光 2011
分担著
[編集]- 『相談心理学』(鈴木清ほか編)「司法・矯正における相談」 文教書院 1968
- 『心理学』(原野広太郎編)「適応と心理治療」 学苑社 1969
- 『教育心理学』(松原達哉編)「適応の心理と指導」 日本文化科学社 1977
- 『現代教育心理学――学力の診断』(松原達哉編)「教師作成テストの作り方」 日本文化科学社 1979
- 『児童心理学の進歩』1985年版(宮本美沙子ほか編)「校内暴力」 金子書房 1985
- 校内暴力に関する、日本初の学術的解説論文[要出典]
- 『新・児童心理学講座――子どもの問題行動』(原野広太郎編)「反社会的行動」 金子書房 1992
- 『臨床心理学大系』6 人格の理解(河合隼雄ほか編)「カラー・ピラミッド・テスト」 金子書房 1992
論文
[編集]- 「精神病質と非行」「調研紀要」第8号 48-56 1965
- <宗内敦CiNii Books>[1]
翻訳
[編集]- ホーレン/ベイリー『ケースワークと権威』(編訳)(Authority in Social Casework:Foren, R. and Bailey, R.)学苑社 1982
- ホーレン/ベイリー『ソーシャルケースワークと権威』(編訳)(Authority in Social Casework:Foren, R. and Bailey, R.)書肆彩光 2013
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.347
- ^ “日本ペンクラブ電子文藝館”. bungeikan.jp. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “カラーピラミッドテスト | 色彩心理学の癒し効果と資格”. xsvx1023784.xsrv.jp. 2019年8月8日閲覧。