小カエピオ
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クィントゥス・セルウィリウス・カエピオ Q. Servilius Caepio[1] | |
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出生 | 不明 |
死没 | 不明 |
出身階級 | パトリキ |
氏族 | セルウィリウス氏族 |
官職 |
クァエストル(紀元前100年) プラエトル(紀元前91年) プロコンスル(紀元前90年) |
クィントゥス・セルウィリウス・カエピオ(ラテン語: Quintus Servilius Caepio, 生没年不詳)は、紀元前1世紀共和政ローマ末期の政治家、軍人。紀元前91年にプラエトルを務めた。
クィントゥス・セルウィリウス・カエピオ (紀元前106年の執政官)(大カエピオ)と区別するため小カエピオと呼ばれる。クィントゥス・セルウィリウス・カエピオ (紀元前140年の執政官)や、小カエピオの長男 (en) も同名である。
出自
[編集]セルウィリウス氏族は、ホラティウス三兄弟の決闘によるアルバ・ロンガの滅亡後、ユリウス氏族やクィンクティウス氏族らと共にローマへ移ってきた6つの氏族のうちの一つといい[2]、このうちではユリウス氏族に次ぐ地位を得ていた[3]。彼らは一族の命運によって大きさの変動する神聖なトリエンス(アス (青銅貨)の1/3)を祀っており、毎年生け贄を捧げていたという[4]。
紀元前3世紀末、パトリキのカエピオ家と、プレブスのゲミヌス家に分かれて隆盛を誇ったものの、大カエピオの失策によって落ち目となっていた[3]。
家族
[編集]家系図については議論があるが、ここではGeigerの説に従う[5]。
- クィントゥス・セルウィリウス・カエピオ(小カエピオ)
- クィントゥス・セルウィリウス・カエピオ:最初の妻との子
- ホルテンシア:子カエピオの妻。
- リウィア:2番目の妻。マルクス・リウィウス・ドルスス (護民官)のきょうだいで後に離婚[6]
- セルウィリア・カエピオニス:リウィアとの子
- マルクス・ユニウス・ブルトゥス (紀元前83年の護民官):セルウィリアの夫
- マルクス・ユニウス・ブルトゥス:孫。子カエピオに養子入りしクィントゥス・セルウィリウス・カエピオ・ブルトゥスとなる。
- グナエウス・セルウィリウス・カエピオ:リウィアとの子
- マルクス・ポルキウス・カト (小カトの父):リウィアの再婚相手
出典
[編集]参考文献
[編集]- T. R. S. Broughton (1952). The Magistrates of the Roman Republic Vol.2. American Philological Association
- J. Geiger (1973). The Last Servilii Caepiones of the Republic. Peeters Publishers