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同和鉱業花岡線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小坂鉄道花岡線から転送)
花岡線
概要
現況 廃止
起終点 起点:大館駅
終点:花岡駅
駅数 3駅
運営
開業 1914年1月26日 (1914-01-26)専用鉄道として)
軽便鉄道開業 1916年1月26日
廃止 1985年4月1日 (1985-4-1)
所有者 花岡鉱山→藤田組→小坂鉄道→
同和鉱業
路線諸元
路線総延長 4.8 km (3.0 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
過去の軌間 762 mm (2 ft 6 in)(1951年まで)
電化 全線非電化
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線(廃止当時)
STR
国鉄奥羽本線
STRq KRZu STR+r
国鉄:花輪線
exSTR+l ABZgxr+l STRr
exBHF BHF
0.0 大館駅
exABZgr STR
同和鉱業小坂線
xKRZo STRr
国鉄:奥羽本線
exBHF
3.2 松峯駅
exBHF
4.8 花岡駅
exKBSTe
花岡鉱山

花岡線(はなおかせん)は、かつて秋田県大館市に存在した同和鉱業鉄道路線

概要

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花岡鉱山からの鉱石輸送を目的として、1914年(大正3年)に花岡鉱山が開設していた専用鉄道を翌1915年(大正4年)鉱山と共に藤田組(同和鉱業の前身)が買収、同年に1909年(明治42年)に後の小坂線を開業させていた小坂鉄道に譲渡され、1916年(大正5年)に旅客営業も行う普通鉄道として開業した。

この時は、小坂線と同様に762mm軌間軽便鉄道規格路線であったが、1951年(昭和26年)に小坂線より一足早く1067mmへ改軌され(小坂線の改軌は1962年)、国鉄との貨車直通を可能にした。1958年(昭和33年)には同和鉱業へ小坂鉄道が合併され、同社の保有となった。

しかし花岡鉱山の閉山を受け、1983年(昭和58年)に貨物営業を廃止する。その後しばらく旅客輸送は継続したが、1985年(昭和60年)に全線が廃止となった[1]

なお残った小坂線も、1989年(平成元年)に小坂製錬へ経営が移管されたのち、2009年(平成21年)に廃止された。

路線データ

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廃止時点

  • 路線距離:大館 - 花岡間4.8km
  • 駅数:3
  • 軌間:1067mm
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 複線区間:なし(全線単線

歴史

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運行概要

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1984年6月1日当時

  • 旅客列車本数:日6往復(うち3往復は、休日と学校休校日運休)
  • 所要時間:全線7分

駅一覧

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全駅秋田県大館市に所在。接続路線の事業者名は廃止当時のもの

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線
大館駅 - 0.0 日本国有鉄道奥羽本線花輪線
同和鉱業小坂線
松峯駅 3.2 3.2  
花岡駅 1.6 4.8  

旅客廃止後の代替輸送

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2013年現在、秋北バスが一般路線バス「繋沢線・大森線・寺の沢線」を運行している。花岡線代替区間に当たる大館駅 - 花岡間では3路線合わせて20 - 60分間隔の比較的高頻度で運行している。

脚注

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  1. ^ a b “住民らに見送られサヨナラ列車 小坂鉄道花岡線70年の鉄道史にピリオド 満員の乗客別れ惜しむ”. 秋田魁新報 (秋田魁新報社): p.18 (1985年4月1日 朝刊)
  2. ^ 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1915年11月23日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 「鉄道運輸開始」『官報』1916年2月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『「花岡線の貨物輸送廃止」決定 運輸審議会が答申』昭和58年11月11日読売新聞朝刊18面秋田読売

参考文献

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関連項目

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