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小垣江村

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おがきえむら
小垣江村
廃止日 1906年5月1日
廃止理由 合併
現在の自治体 刈谷市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 愛知県
碧海郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
総人口 2,769
(1891年)
小垣江村役場
所在地 愛知県碧海郡小垣江村
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小垣江村(おがきえむら)は、かつて愛知県碧海郡にあったである。現在の刈谷市南部(小垣江町など)に該当する。

歴史

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小垣江神明神社大祭

小垣江村

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近世の碧海郡小垣江村は刈谷藩領だった時代が長い[1]。延享3年(1746年)には池鯉鮒宿助郷村となった[1]。寛政4年(1792年)からは刈谷藩と陸奥福島藩の相給となり、1869年(明治2年)には重原藩領となった[1]。文久2年(1862年)の戸数は409、人口は1,858人[1]

1876年(明治9年)の戸数は592、人口は2,322人[1]。1878年(明治11年)には小垣江村と犬ヶ坪村が合併し、新たに小垣江村が発足した[1]。近代には養蚕業が盛んだった[1]

1880年(明治13年)には明治用水西井筋が通水した[1]。1889年(明治22年)には町村制による小垣江村が発足した[1]。1891年(明治24年)の戸数は551、人口は2,769[1]

犬ヶ坪村

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小垣江村の出郷として、万治元年(1658年)に開拓された犬ヶ坪がある[1]戌年に着工したことで「戌ヶ坪」とも称した。幕末には分村して犬ヶ坪村が発足したが、1878年(明治11年)には再び小垣江村に合併している[1]

年表

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  • 1878年(明治11年) - 小垣江村と犬ヶ坪村が合併し、新たに小垣江村が発足。
  • 1889年(明治22年)10月1日 - 町村制により小垣江村が発足。
  • 1906年(明治39年)5月1日 - 高棚村野田村半高村榎前村の一部[2]と合併し、依佐美村が発足。同日小垣江村は廃止。
  • 1955年(昭和30年)4月1日 - 依佐美村が分割され、安城市と刈谷市に編入される。旧・小垣江村の地域は刈谷市に編入される。

教育

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  • 小垣江尋常高等小学校(現・刈谷市立小垣江小学校) - 1873年(明治6年)に誓満寺の庫裏を用いて小垣江学校として創設[3]。1874年(明治7年)には専称寺に移転[3]。1908年(明治41年)に現在地に移転した[3]

交通

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1906年(明治39年)に依佐美村が発足すると、1914年(大正3年)には三河鉄道(現在の名鉄三河線)が開業し、同時に小垣江駅も開業した。

名所・旧跡

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神明神社
  • 観音寺 - 曹洞宗の寺院。創建年は不明。寛永10年(1633年)に楞厳寺の住職が中興[3]
  • 龍江寺 - 曹洞宗の寺院。
  • 超円寺 - 真宗大谷派の寺院。創建年は不明。当初は天台宗だったが、元禄年間(1688年-1704)に中興されて浄土真宗に改宗[3]
  • 専称寺 - 浄土宗の寺院。応永年間(1394年-1429年)に真宗高田派の多宝坊として開創され、寛文元年(1661年)に浄土宗に改宗[3]
  • 誓満寺 - 浄土宗の寺院。永正年間(1504年-1520年)に真宗高田派の法栄寺として開創され、承応元年(1652年)に浄土宗に改宗[3]
  • 紫雲寺 - 浄土宗の寺院。寛保3年(1743年)に専称寺の紫雲庵として建立され、1880年(明治13年)に紫雲寺に改称[3]
  • 法栄寺 - 浄土宗の寺院。創建年は不明。寛延元年(1748年)に誓満寺の住職が中興[3]。近世には寺子屋があったとされる[3]
  • 神明神社 - 村社。永禄3年(1560年)には今川義元軍によって社殿が焼失。天保年間(1830年)頃頃には例祭に山車が登場するようになった。1895年(明治28年)には表忠碑が建立された。祭礼ではおまんとが奉納される[3]小垣江駅の西200m。現在の刈谷市小垣江町下56。
  • 金毘羅社 - 村社。
  • 神明社 - 村社(犬ヶ坪)。刈谷市立小垣江東小学校の南約400m。現在の刈谷市小垣江町大道西51。
  • 秋葉神社
  • 小垣江貝塚 - 碧海台地の縁辺部にあった貝塚[3]。製塩土器などが出土[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『角川日本地名大辞典 23 愛知県』301ページ
  2. ^ 井杭山。榎前村の残部(榎前)は米津村西端村東端村根崎村城ヶ入村和泉村と合併し、淵辺村が発足。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 歴史の小径 小垣江 刈谷市

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年

関連項目

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