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小平武

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小平 武(こだいら たけし、1937年12月13日 - 1992年3月23日[1])は、日本のロシア文学者比較文学研究者翻訳家。元北海道大学教授。

人物

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東京出身。東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業、東京大学大学院比較文化研究科修士課程修了[1]北海道大学言語文化部ロシア語科を経て、北海道大学教授。

ロシアソヴィエト演劇が専門とし、ロシア文学関係の仕事としては、マヤコフスキーチェーホフを論じたほか、アレクサンドル・ブロークアンドレーエフの作品を翻訳・紹介し、比較文学関係では、夏目漱石志賀直哉宇野浩二に関する著作を発表した。

1975年に札幌のロシア研究者たちと共に、同人雑誌「えうゐ ロシアの文学・思想」を創刊し、創刊号から第二十号まで17年間編集を担当する。1992年、食道癌のため死去[1]

没後は、稚内北星学園大学に小平武書籍コレクションとして、生前の蔵書の一部2500冊が寄付された。

翻訳

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  • 『ブローク詩集』(アレクサンドル・ブローク彌生書房) 1979
  • 『薔薇と十字架』(ブローク、鷲巣繁男共訳、林檎屋) 1979、のち平凡社ライブラリー 1995
  • 『ロシア・フォルマリズム文学論集1』(北岡誠司ほか共訳、せりか書房) 1971
  • 『ロシア・フォルマリズム文学論集 2』(北岡誠司ほか共訳、せりか書房) 1982
  • 『ベールイ 銀の鳩』(アンドレイ・ベールイ集英社、世界の文学) 1978
  • 『ミールゴロド』(ゴーゴリ、服部典三共訳、河出書房新社、ゴーゴリ全集2) 1977
  • 『七死刑囚物語』(アンドレーエフ、河出書房新社) 1975
  • 『悪魔の日記』(レオニード・アンドレーエフ、白水社) 1972
  • 『マヤコフスキーとロシヤ・アヴァンギャルド演劇』(A・リペッリーノ、河出書房新社) 1971
  • 小平武 Kodaira Takeshi・Кодайра Т『『夜』と『街から街へ』 - 初期マヤコフスキー覚え書き』 О стихах “Ночъ” и “Из улицы в улицу.” - Заметка о раннем Маяковском
(第22號 特輯 ロシア・東欧文学研究 Numéro spécial: Etudes des littératures russe et est-européenne 1972年9月 所収)[1]


脚注

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  1. ^ a b c 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ、1994年)p.243

参考文献

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