小林しのぶ (ジャーナリスト)
こばやし しのぶ 小林 しのぶ | |
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生誕 |
5月25日 千葉県香取市 |
国籍 | 日本 |
団体 |
日本フードアナリスト協会 山木倶楽部 |
代表作 |
『日本が誇る 絶品の食遺産』『ニッポン駅弁大全』[1] 『駅弁スーパーレディ』[2] |
小林 しのぶ(こばやし しのぶ、5月25日[3] - )は、日本のジャーナリスト、風土ジャーナリスト、フードアナリスト[4]。
経歴
[編集]千葉県香取市で誕生する[5]。祖父も父も新聞記者だった影響で、子供の頃から書くことが好きで、書く仕事につきたいと考える[4]。一時は詩人も志願したが、詩を書いて本が売れる時代ではないと考え、ジャーナリストを志す[4]。
学生時代に父親の伝手で「週刊朝日」でのアルバイトで記事を書く[4]。他にも朝日新聞社内の雑誌「朝日旅の百科」「フットワーク」で委嘱記者を続けていたが、「週刊朝日」に出入りしていた編集プロダクションに誘われて、そちらの方がテーマが自由と考えて、そちらに就職する[4]。その後、JTBパブリッシングの月刊誌「旅」の編集者が駅弁に着目し、連載記事を持ちかけてきたことで、駅弁の取材を始める。駅弁の味や奥深さを思い知り、旅行では必ず駅弁を食べるようになる[4]。
駅弁をこよなく愛好しており[2]、「エキベニスト」を名乗っている[1]。2022年(令和4年)時点で駅弁の食べ歩きが30年以上、食べた駅弁の数が5000以上におよぶことから「駅弁の女王」と呼ばれる[4][6]。日本全国各地の駅弁の調製元にも精通しており[2]、東京駅の「1000号はっこう弁当」「東京もちべん」など、駅弁調製元と共同企画による新作駅弁も多い[2]。駅弁のみならず、高速道路の「どら弁」、飛行機の「空弁」にも精通している[1]。
東日本高速道路で展開されている「どら弁当」シリーズの監修、日本フードアナリスト協会の評議委員も務めている。[5]
雑誌、新聞、ウェブサイトに連載を多く持ち[4]、駅弁のほかにポルトガル、カジノ、郷土食、温泉、日本旅館などの題材を得意としている[2]。テレビ、ラジオ出演、講演も多い[5]。
著作『すごい駅弁!』の共著者である作家・写真家の矢野直美は、小林の語り口の表現の豊かさ、その駅弁を食べたことのない者に対して想像力をかきたてる力、駅弁の調整元への思いや情熱を高く評価している[7]。
また、2002年からシンガーソングライター・山木康世のマネージャーでもある。
著作
[編集]- 『ニッポン駅弁大全』文藝春秋、2005年4月。ISBN 978-4-16-366660-0。
- 『全国五つ星の駅弁・空弁』東京書籍、2009年6月5日。ISBN 978-4-487-80342-2。
- 『駅弁スーパーレディ 駅弁女将細腕奮闘記』ぶんぶん書房、2008年4月。ISBN 978-4-938801-68-7。
- 『すごい駅弁!』メディアファクトリー、2008年9月30日。ISBN 978-4-8401-2440-9。(矢野直美との共著)
他、多数
脚注
[編集]- ^ a b c 小林 & 矢野 2008, p. カバー
- ^ a b c d e 小林 2009, p. カバー
- ^ しゃべりんぐ とらべりんぐ
- ^ a b c d e f g h 津久井美智江「日本の知られざる食べ物や、食文化を支える職人にもっとスポットライトを当てたい。」『NEWS TOKYO』都政新聞、2021年10月20日。2022年2月28日閲覧。
- ^ a b c “小林しのぶ”. mine. 2022年2月28日閲覧。
- ^ 小林しのぶ「駅弁女王の「春爛漫! 今年のオススメ花見駅弁」」『Yahoo!ニュース』ヤフー、2022年2月16日。2022年2月28日閲覧。
- ^ 小林 & 矢野 2008, p. 208