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小林彗星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小林彗星
P/1997 B1 (Kobayashi)
仮符号・別名 P/1997 B1

C/1997 B1,1997 BB3,CP239

分類 彗星
軌道の種類 短周期彗星
発見
発見日 1997年1月30日UT
発見者 小林隆男
軌道要素と性質
元期:1997年2月27.0日TT
近日点距離 (q) 2.05455 au
遠日点距離 (Q) 15.12 au
離心率 (e) 0.76076
公転周期 (P) 25.17 年
軌道傾斜角 (i) 12.34 °
近日点引数 (ω) 183.34 °
昇交点黄経 (Ω) 329.06 °
前回近日点通過 1997年3月2.34日TT
次回近日点通過 2022年3月28.8日TT
物理的性質
絶対等級 (H) H1(15)=12.3等
Template (ノート 解説) ■Project

小林彗星(こばやしすいせい、Comet Kobayashi、P/1997 B1)は、1997年CCDで発見された短周期彗星である。

発見

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群馬県大泉町のアマチュア天文家小林隆男[1] は、小惑星捜索において1997年1月30日夜(JST)に発見して31日に確認した24個の小惑星を、新発見の小惑星として兵庫県の中野主一天文電報中央局・小惑星センターアソシエイツ)に報告した。その中のひとつ、レグルス付近で発見された18等級の天体(CP239=1997 BB3[2]の初期軌道が彗星型であったため、小林はさらなる確認観測を行い、中野や中央局も国内外の観測者に追跡観測を依頼した。

最終的に4日夜に愛媛県久万町(当時)の中村彰正によって明瞭なコマと35秒角の尾が確認され、彗星であることが確定した[3]。このため、小惑星の仮符号1997 BB3は彗星の認識符号P/1997 B1に差し替えられ [4]、同日7時58分(JST)に、天文電報中央局より新彗星の発見を告げるIAUC 6553~4が発行された。

話題

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この発見は、アマチュアによる初めてのCCDカメラを使用した彗星発見であった。また、当時アマチュアによる最も微光の彗星の発見[5]でもあった。

発見時に使用された41cmf/4.3反射望遠鏡は、小惑星捜索のためにこの年の初めから追加された装備であった。

出現と軌道

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1997年1月の発見当時、彗星はほぼに位置していたが微光で、発見約1ヶ月後の近日点通過頃でも17等級にとどまった。観測は1997年5月まで続けられ、周期25.17年の軌道が求められた。次回近日点通過は2022年3月28日頃で、この回帰が検出されれば周期彗星番号が割り振られる。

出典・脚注

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  1. ^ 小林・バーガー・ミロン彗星 (C/1975 N1)の発見者は別人物で、福井県のアマチュア天文家小林徹である。
  2. ^ 月刊天文ガイド』1997年4月号 140-141ページ 誠文堂新光社
  3. ^ 2日から4日にかけての一部観測からも尾のある彗星状の形状が報告されていた。
  4. ^ 小惑星の仮符号がMPECに公表される前に彗星であることが判明した場合は、彗星の認識符号に差し替えられる。公表後に判明した場合は、例えばスペースウォッチ彗星 (C/1997 BA6)のように小惑星の仮符号がそのまま使用される。
  5. ^ en:P/1997 B1

参考文献

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外部リンク

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