小林浩二 (地理学者)
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小林 浩二(こばやし こうじ、1946年11月 - 2012年8月23日[1])は、日本の地理学者、岐阜大学教育学部教授。専攻はヨーロッパ地誌学、農業地理学[2][3]。
現在の埼玉県飯能市生まれ[2]。1971年、東京教育大学大学院修士課程地理学専攻修了[2]。1975年、東京教育大学大学院博士課程地理学専攻中退[2]。その後、西ドイツへの留学、筑波大学技官を経て、1977年に岐阜大学教育学部に着任した[3]。その間、1976年に「ハンブルク北西郊と東京西郊の農業的土地利用に関する比較研究」により、東京教育大学より理学博士を取得[4]。岐阜大学では、教育学部教員として35年間にわたって教育研究にあたったほか、2008年から2012年まで留学生センター長も務め[5]、2012年に退職した[6][7]。
公益社団法人日本地理学会は、小林が寄贈した資金をもとに、ヨーロッパに関する地理学的な地域研究を振興・発展させる目的で、2012年度より「小林浩二研究助成」を制度化している[8]。
おもな著書
[編集]単著
[編集]- 西ヨーロッパの自然と農業 : 農業景観・農村景観を中心に、大明堂、1986年、ISBN 978-4470490134
- 変貌する西ドイツの都市と農村 : 新たな地誌学的研究、古今書院、1990年、ISBN 978-4772213806
- 激動の統合ドイツ : 都市と農村の変化と課題、古今書院、1992年、ISBN 978-4772216319
- 都市と農業の共存、大明堂、1992年、ISBN 978-4470550418
- 統合ドイツの光と影、二宮書店、1993年、ISBN 978-4817601193
- 21世紀のドイツ : 旧東ドイツの都市と農村の再生と発展、大明堂、1998年、ISBN 978-4470550517
- 中央ヨーロッパの再生と展望 : 東西ヨーロッパの架け橋はいま、古今書院、2005年、ISBN 978-4772250931
- 実践・地理教育の課題 : 魅力ある授業をめざして、ナカニシヤ出版(京都)、2007年、ISBN 978-4779501739
- 地域研究とは何か : フィールドワークからの発想、古今書院、2012年、ISBN 978-4772252584
編著
[編集]- ドイツが変わる東欧が変わる、二宮書店、1996年、ISBN 978-4817601391
- 21世紀の地域問題 : 都市化・国際化・高齢化と地域社会の変化、二宮書店、2002年、ISBN 978-4817601919
共編著
[編集]- 小林浩二、森和紀、山本充、呉羽正昭、佐々木博、加賀美雅弘、中川聡史 編:東欧革命後の中央ヨーロッパ―旧東ドイツ・ポーランド・チェコ・スロヴァキア・ハンガリーの挑戦、二宮書店、2000年、ISBN 978-4817601742
- 小林浩二、呉羽正昭 編:EU拡大と新しいヨーロッパ、原書房、2007年、ISBN 978-4562091218
- 小林浩二、小林月子、大関泰宏 編:激動するスロヴァキアと日本―家族・暮らし・人口、二宮書店、2008年、ISBN 978-4817603265
出典・脚注
[編集]- ^ 小林浩二先生を悼む
- ^ a b c d “地域研究とは何か―フィールドワークからの発想”. 紀伊国屋書店BookWeb. 2012年8月24日閲覧。
- ^ a b 小林浩二「<学外からの眼>大学改革に思う」『筑波フォーラム』第72号、筑波大学、2006年、16-18頁、2012年8月24日閲覧。
- ^ “ハンブルク北西郊と東京西郊の農業的土地利用に関する比較研究 小林浩二”. 国立国会図書館. 2012年8月24日閲覧。
- ^ 「歴代岐阜大学留学生センター長」『岐阜大学留学生センター設置15周年記念誌』(PDF)岐阜大学留学生センター、56頁 。2012年8月24日閲覧。
- ^ “地理学研究室へようこそ”. 岐阜大学教育学部社会科教育講座地理学研究室. 2012年8月24日閲覧。
- ^ “最終講義のお知らせ(平成24年3月退職者)”. 岐阜大学. 2012年8月24日閲覧。
- ^ “2012年度小林浩二研究助成の申請案内”. 日本地理学会 (2012年6月24日). 2012年8月26日閲覧。