小林清之介
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小林 清之介(こばやし せいのすけ、1920年11月12日 - 2013年12月22日[1])は、日本の動物文学者、児童文学作家、俳人。
動物文学会、日本野鳥の会会員[2]。日本鳥学会、日本昆虫学会、日本児童文芸家協会、俳人協会会員[1]。
来歴
[編集]東京・牛込区出身[2]。本名は清之助。東京YMCA英語専門学校卒。
中央公論社、河出書房などで雑誌編集ののち、著述業となる。高島春雄、石井悌らの指導で、野鳥、昆虫の飼育や野外観察を行い、角川源義、石川桂郎に俳句を学び、角川主宰の「河」石川主宰の「風土」のそれぞれ同人[1]。この二つが結びつき、動物俳句の研究を手掛ける。
1974年『野鳥の四季』で小学館文学賞、1991年児童文化功労賞(日本児童文学者協会)を受賞。 子供向けの『ファーブル昆虫記』『シートン動物記』を多く刊行している。雀々亭主人。
「うちのかみさん」が口癖だったのを、額田やえ子が聞いて『刑事コロンボ』に使った[3]。
著書
[編集]- 『昆虫の本』(高島春雄共著、あかね書房) 1952
- 『動物のふしぎ』(偕成社、少年少女ものがたり百科) 1962
- 『ファーブル 昆虫の詩人』(偕成社、世界偉人伝全集) 1963
- 『スズメの四季』(文芸春秋新社、ポケット文春) 1963
- 『鳥の歳時記』(真珠書院、パール新書) 1967
- 『日本の小動物誌 昆虫と野鳥』(毎日新聞社) 1968
- 『写真歳時記スズメ』(真珠書院) 1968
- 『こんちゅうのふしぎ』(偕成社、絵百科なぜとなに) 1969
- 『とりやけもののふしぎ』(偕成社、絵百科なぜとなに) 1970
- 『ゾウの大旅行』(小峰書店、動物ノンフィクション) 1970
- 『さいごの日本オオカミ』(小峰書店、動物ノンフィクション) 1970
- 『シーラカンスを追って』(小峰書店、動物ノンフィクション) 1970
- 『スズメとり大作戦』(小峰書店、動物ノンフィクション) 1970
- 『動物歳時記』 (角川選書) 1970
- 『ブッポウソウのなぞ』(小峰書店、動物ノンフィクション) 1971
- 『小さな博物誌』(毎日新聞社) 1972
- 『スズメの世界』(旺文社、ジュニア図書館) 1973
- 『写真野鳥記』(菅原光二写真、あかね書房) 1973
- 『野鳥の四季』(小峰書店、少年少女ノンフィクション) 1974
- 『身辺動物記』(あすなろ書房) 1975
- 『ちびっこウサギといねむりカメ』(高橋書店) 1975
- 『からすのくろすけ』(小学館) 1975
- 『少年とアオバズク』(旺文社) 1975
- 『こども版・日本こん虫記』全5巻(あすなろ書房) 1977 - 1978
- 『しろげのちゅんた』(小学館) 1977.6
- 『動物の四季』(小学館創造選書) 1980.11
- 『ぼくはスズメ』(あすなろ書房) 1983.1
- 『動物五百句 私の動物歳時記』(明治書院) 1983.1
- 『小鳥とさとう水』(ひさかたチャイルド) 1983.5
- 『けんちゃんとつばめの子』(佑学社) 1983.8
- 『ちびっこフクロウのぼうけん』(あすなろ書房) 1984.3
- 『シートン 動物文学の父』(チャイルド本社) 1984.6
- 『グーチョキパー鳥』(あすなろ書房) 1984.11
- 『ぼくはありじごく』(チャイルド本社、チャイルド科学絵本館) 1985
- 『こもりぐものおかあさん』(チャイルド本社) 1985.11
- 『季語深耕「虫」』(角川選書) 1985.12
- 『季語深耕「鳥」』(角川選書) 1989
- 『ご隠居さんと熊さんの俳句上達談義』(ぎょうせい) 1991.10
- 『こども伝記ものがたり こばやし・いっさ』(チャイルド本社) 1992.1
翻訳
[編集]- 『動物記』(アーネスト・トムソン・シートン、東西五月社) 1960、のち旺文社文庫
- 『シートン動物記 幼年版』全8巻(偕成社) 1971 - 1972
- 『とりとりいろいろなとり』(ヨセフ・グッゲンモス、偕成社) 1971
- 『ファーブルこんちゅう記 こども版』全7巻(小峰書店) 1974 - 1975
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 読売人物データベース