小笠原道雄
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小笠原 道雄(おがさわら みちお、1936年2月12日[1] - )は、日本の教育学者。専門はドイツ教育哲学。広島大学名誉教授[2]。広島文化学園短期大学学長[3]や広島県教育委員会委員長[4]も務めた。
研究テーマ
[編集]- フリードリヒ・フレーベルの教育思想
- 映像メディア利用教育及びメディア・リテラシー形成に関する研究
- テオドール・リットの教育思想
- ドイツ教育学説史
経歴
[編集]- 広島文化学園短期大学学長も務めた[3]。
著作権侵害による複数著書の回収
[編集]2022年8月に勁草書房から出版された小笠原の著書『ヴィルヘルム・ディルタイの教育学: 生成・展開・現代的展望』(ISBN 978-4-326-25161-2)は、「著作権法第32条の引用条件を逸脱し、著作権侵害にあたる」[6]として、2024年3月に絶版回収処分となった[6]。同書については2023年に学術誌に掲載された書評で、複数の章が参照元文献の「ほぼ翻訳と言ってよい」[7]内容であり、「どこまでが参照された論文の内容なのか、どこからが著者自身による記述なのかが判然としない」[7]と指摘されていた[7]。
2024年5月に東信堂から出版された小笠原の著書『テオドール・リット研究』(ISBN 978-4-7989-1888-4)についても、「引用表記や表現に不適切な箇所」[8]が複数のページに存在するとの理由で、2024年10月に絶版回収処分となった[8]。
編著書
[編集]- 『近代教育の再構築』(福村出版、2000)
- 『近代教育思想の展開』(福村出版、2000)
- 『〈人と思想〉フレーベル』(清水書院、2000)
- 『精神科学的教育学の研究』(玉川大学出版部、1999)
- 『フレーベルとその時代』(玉川大学出版部、1994)
- 『教育哲学』(福村出版、1991)
- 『現代ドイツ教育学説史研究序説』(福村出版、1974)
- 『ヴィルヘルム・ディルタイの教育学: 生成・展開・現代的展望』(勁草書房、2022年) - 絶版(上述)
- 『テオドール・リット研究』(東信堂、2024年) - 絶版(上述)
他多数
脚注
[編集]- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.306
- ^ a b “令和元年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 5 (2019年11月3日). 2023年2月21日閲覧。 アーカイブ 2023年1月21日 - ウェイバックマシン
- ^ a b “学長あいさつ”. 広島文化学園短期大学. 2009年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月7日閲覧。
- ^ 「県教育委員長の小笠原氏が退任 最長8年務める」『中国新聞』2008年9月27日、「人事/ひろしま」欄。
- ^ 『官報』号外第151号、令和元年11月5日
- ^ a b “『ヴィルヘルム・ディルタイの教育学』回収のお願いとお詫び”. 勁草書房 (2024年3月22日). 2024年5月7日閲覧。
- ^ a b c 走井洋一「書評 小笠原道雄『ヴィルヘルム・ディルタイの教育学: 生成・展開・現代的展望』」『ディルタイ研究』第34号、日本ディルタイ協会、2023年11月18日、79-84頁。(著作権侵害に当たるのではないかとの指摘は83頁)
- ^ a b “書籍回収のお知らせ”. 東信堂 (2024年10月16日). 2024年10月21日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 小笠原道雄 - researchmap
- 小笠原道雄 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース