小胞子霊芝免疫調節タンパク質
Ganoderma microsporum imunomodulatory protein | |||||||||||
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識別子 | |||||||||||
略号 | GMI | ||||||||||
Pfam | PF09259 | ||||||||||
InterPro | IPR015339 | ||||||||||
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小胞子霊芝免疫調節タンパク質(しょうほうしれいしめんえきちょうせつタンパクしつ、英語: Ganoderma microsporum immunomodulatory protein, GMI)は、小胞子霊芝由来の111個のアミノ酸で構成された単純タンパク質[1][2][3]。
GMIは霊芝の菌糸体に存在する。小胞子霊芝のライフサイクルにおいて、GMIは菌糸体から子実体に育つ過程で重要なシグナル因子であるため、GMIの含有量は、菌糸体または子実体のいずれにおいても非常に低い。2005年、科学者はゲノミクスとバイオエンジニアリング技術を使用してGMIを発見した。そのタンパク質構造が、1989年に最初に発見された霊芝免疫調節タンパク質LZ-8に類似していることが判明した。免疫細胞と共に培養すると、免疫細胞のサイトカインの分泌を促進し、免疫細胞を活性化することができるため、霊芝の免疫調節タンパク質と呼ばれている。
台湾で発見された霊芝の新種である小胞子霊芝(英語: Ganoderma microsporum)は、1989年に国際誌『Mycotaxon』に正式に掲載された。子実体は、本草綱目に記載されている青芝の香りと一致しており、霊芝の胞子サイズは6-8.5 μm x 4.5-5 μmであり、ほとんどの霊芝よりも小さいため、この名前が付けられた。
小胞子霊芝は台湾で一般的な野生霊芝の1つ。子実体の茎は短いか目立たなく、青銅色または紫黒色で、傘は貝殻の形をしており、漆を塗ったような光沢が見られる。 通常、柳の木に寄生している。
小胞子霊芝は多糖類やトリテルペノイドなどの生物活性成分に加えて、真菌免疫調節タンパク質(FIP)-霊芝免疫調節タンパク質(GMI)も含んでいる[4]。
脚注
[編集]- ^ Teo, Wan-Huai; Lo, Jeng-Fan; Fan, Yu-Ning; Huang, Chih-Yang; Huang, Tung-Fu (2020). “Ganoderma microsporum immunomodulatory protein, GMI, promotes C2C12 myoblast differentiation in vitro via upregulation of Tid1 and STAT3 acetylation”. PloS One 15 (12): e0244791. doi:10.1371/journal.pone.0244791. ISSN 1932-6203. PMC 7774968. PMID 33382817 .
- ^ Huang, Sheng-Yuan; Chien, Chih-Cheng; Hseu, Ruey-Shyang; Huang, Victoria Ying Jen; Chiang, Shang Ying; Huang, Chi-Jung; Chen, Shao-Kuan; Tsai, Ru-Yin et al. (2018-06). “Ganoderma microsporum immunomodulatory protein induces apoptosis and potentiates mitomycin C-induced apoptosis in urinary bladder urothelial carcinoma cells”. Journal of Cellular Biochemistry 119 (6): 4592–4606. doi:10.1002/jcb.26616. ISSN 1097-4644. PMID 29240252.
- ^ PubChem. “Fungal immunomodulatory protein from Ganoderma microsporum” (英語). pubchem.ncbi.nlm.nih.gov. 2022年3月16日閲覧。
- ^ US 7601808, Lin TL, "Immunomodulatory protein cloned from ganoderma microsporum", issued 13 Oct. 2009, assigned to MycoMagic Biotechnology Co., Ltd.