小野政方
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小野 政方(おの まさかた、1885年(明治18年)8月3日 - 1945年(昭和20年)1月19日)は、山梨県東八代郡境川村(現:山梨県笛吹市)出身の児童文学者・編集者[1]。妻は小説家の小野美智子[2]。
略歴
[編集]山梨県師範学校を卒業後、八代尋常小学校に訓導として勤務した[1]。その後、上京して巖谷小波に師事し、『少年世界』『少女世界』に童話を発表した[1]。執筆活動初期には、故郷を流れる笛吹川にちなみ「小野小峡」の筆名を名乗った[1]。1912年に山内秋生、竹貫佳水、蘆谷蘆村、大井冷光らと、日本初の児童文学団体である少年文学研究会を設立[3]。1920年には、研究社『小学少女』の編集に当たっている[4]。のちに、小川未明、楠山正雄、鹿島鳴秋、蘆谷蘆村、浜田廣介が創立準備をした童話作家協会に参画[3]。絵雑誌『コドモノクニ』の執筆にも参加する[5]など、御伽噺から童話へと思潮が移り変わった明治末期~昭和初期の日本の児童文学界で活躍した。
主な著書
[編集]- 小野小峡名義
- 小野政方名義
- 『しろいこうさぎ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『母様論』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『りんごののぞみ』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『せかいの優れた少年少女の話』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『甲斐風土:随筆紀行』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- 『日出づる国』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
関連項目
[編集]- 竹久夢二 - 小野政方の著書の装幀・挿画を手がけた。一時期、隣家に暮らしたこともあり[6]、公私ともに交流があった。
- 初山滋 - 小野政方の著書の装幀・挿画を手がけた。
- 恩地孝四郎 - 小野政方の著書の装幀を手がけた。
- 山梨県立文学館 - 山梨県出身の作家として、常設展で取り上げられている。
- 山人会 - 会員[7]
脚注
[編集]- ^ a b c d 国立国会図書館. “山梨県出身の童話作家・小野政方の経歴を知りたい”. レファレンス協同データベース. 2019年1月30日閲覧。
- ^ “明治大正文學美術人名辭書/UAG美術家研究所”. yuagariart.com. 2019年2月3日閲覧。
- ^ a b “福島の児童文学者 列伝3山内秋生”. www.library.fks.ed.jp. 2019年2月22日閲覧。
- ^ “『児童文学事典』電子版”. alc.chiba-u.jp. 2019年2月9日閲覧。
- ^ “参加芸術家一覧 | BS朝日開局15周年特別企画 黒柳徹子のコドモノクニ 〜夢を描いた芸術家たち〜 特設サイト”. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “りんごののぞみ|自費出版の幻冬舎ルネッサンス”. www.gentosha-book.com. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “山人会会員であった人々”. www1.odn.ne.jp. 2019年2月22日閲覧。