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小野昌弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小野 昌弘
(おの まさひろ)
生誕 1975年(48 - 49歳)
日本の旗 北海道札幌市
居住 イギリスの旗 イギリス
研究分野

免疫学

T細胞
研究機関

京都大学
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン

インペリアル・カレッジ・ロンドン
出身校 京都大学大学院医学研究科
京都大学医学部
博士課程
指導教員
坂口志文
主な業績 生体内時間動態の解析技術Tocky(とき)の開発
制御性T細胞についての研究
プロジェクト:人物伝
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小野 昌弘(おの まさひろ)は、日本免疫学者医師インペリアル・カレッジ・ロンドン主任研究者・準教授。学位は博士(医学)京都大学)。T細胞の専門家。

T細胞制御性T細胞の研究を行う。蛍光タイマータンパクを使用して生体内時間を測定する技術Tocky(とき)を開発した[1][2]。2021年、がん研究のための研究グラントCRUK Programme Foundation Awardを受賞[3]

米本義孝(英文学者)に読書会を通じて影響を受けたともされる[4]

経歴

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北海道札幌市出身[5]北海道札幌北高等学校京都大学医学部医学科卒業。京都大学大学院医学研究科修了[6]

京都大学再生医科学研究所研究員、同研究所助教、大阪大学免疫学フロンティア研究センター実験免疫学助教を経て、2009年よりユニバーシティ・カレッジ・ロンドンHFSP(Human Frontier Science Program)長期フェロー[7]。2013年、同大学上席主任研究員。2015年、インペリアル・カレッジ・ロンドンBBSRC David Phillips Fellow、同上席主任研究者、同準教授Reader[8]

著作

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単著

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  • 小野昌弘『免疫学者が語るパンデミックの「終わり」と、これからの世界』(2022年、筑摩書房[9]

共著

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雑誌

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  • 小野昌弘「「夢遊病国家」から脱却せよ―英国の戦略」, Voice 2020年6月号(PHP研究所[12]
  • 小野昌弘 「欧州第二波を徹底検証する」, Voice 2020年12月号(PHP研究所[13]

主要論文

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  • David Bending, Paz Prieto Martín, Alina Paduraru, Catherine Ducker, Erik Marzaganov, Marie Laviron, Satsuki Kitano, Hitoshi Miyachi, Tessa Crompton, Masahiro Ono (2018) A timer for analyzing temporally dynamic changes in transcription during differentiation in vivo. Journal of Cell Biology, 217(8):2931-2950. doi: 10.1083/jcb.201711048[2].
  • Masahiro Ono (2020) Control of regulatory T‐cell differentiation and function by T‐cell receptor signalling and Foxp3 transcription factor complexes. Immunology, 160(1):24-37. doi: 10.1111/imm.13178[14].

外部リンク

[編集]

脚注

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  1. ^ 制御性T細胞とは何か - 時間から免疫細胞を理解する先端研究紹介(小野昌弘) - 個人”. Yahoo!ニュース. 2022年6月11日閲覧。
  2. ^ a b Bending, David; Martín, Paz Prieto; Paduraru, Alina; Ducker, Catherine; Marzaganov, Erik; Laviron, Marie; Kitano, Satsuki; Miyachi, Hitoshi et al. (2018-06-25). “A timer for analyzing temporally dynamic changes in transcription during differentiation in vivo”. Journal of Cell Biology 217 (8): 2931–2950. doi:10.1083/jcb.201711048. ISSN 0021-9525. https://doi.org/10.1083/jcb.201711048. 
  3. ^ https://twitter.com/masahirono/status/1532140404249862152”. Twitter. 2022年6月26日閲覧。
  4. ^ 科学を社会に伝える:「科学の翻訳家」の役割(小野昌弘) - 個人”. Yahoo!ニュース. 2022年6月5日閲覧。
  5. ^ サイエンス映像学会”. www.svs-j.org. 2022年6月15日閲覧。
  6. ^ 小野昌弘の記事一覧 - 個人”. Yahoo!ニュース. 2022年6月15日閲覧。
  7. ^ HFSP Annual Report 2009”. 2022年6月4日閲覧。
  8. ^ Home - Dr Masahiro Ono”. www.imperial.ac.uk. 2022年6月15日閲覧。
  9. ^ 小野昌弘『免疫学者が語るパンデミックの「終わり」と、これからの世界』筑摩書房、2022年6月24日。ISBN 978-4-480-86093-4https://books.google.co.uk/books?id=OlwuzwEACAAJ&dq=%E5%85%8D%E7%96%AB%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%B5%82%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%80%81%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C&hl=ja&sa=X&redir_esc=y 
  10. ^ コロナ後の世界ーーいまこの地点から考える』筑摩書房、東京、2020年9月。ISBN 978-4-480-86474-1OCLC 1199322785https://www.worldcat.org/oclc/1199322785 
  11. ^ 2020年の重要ワードがわかる一冊「現代用語の基礎知識」が35年ぶりの増刷決定!12月1日には新語・流行語大賞発表も (2020年11月27日) - エキサイトニュース(2/3)”. エキサイトニュース. 2022年6月11日閲覧。
  12. ^ Voice パンデミックと米中ハイテク覇権 | 雑誌 | PHP研究所”. PHP研究所 / PHP INTERFACE. 2022年6月11日閲覧。
  13. ^ Voice 米国の明暗、世界の大転換 | 雑誌 | PHP研究所”. PHP研究所 / PHP INTERFACE. 2022年6月11日閲覧。
  14. ^ Ono, Masahiro (2020-05). “Control of regulatory T‐cell differentiation and function by T‐cell receptor signalling and Foxp3 transcription factor complexes” (英語). Immunology 160 (1): 24–37. doi:10.1111/imm.13178. ISSN 0019-2805. PMC 7160660. PMID 32022254. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/imm.13178.