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山岡景以

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 
山岡景以
時代 安土桃山時代 - 江戸時代前期
生誕 天正2年(1574年
死没 寛永19年6月4日1642年6月30日
改名 長太郎(幼名)、景以→宗由(法名)
別名 景行(景之)、景継、通称:図書頭、法名:宗由[1]
墓所 京都府京都市知恩寺
官位 図書頭従五位下主計頭
幕府 江戸幕府 旗本
主君 豊臣秀次秀吉徳川家康秀忠家光
氏族 山岡氏
父母 父:山岡景隆、母:水原重久の娘
養父:山岡景友
兄弟 女(三木氏某室)、女(山岡景政室)、景宗、藤九郎、女(河村奥惣右衛門某[2]室)、景好[3]景永[4]、女(松吉対馬守某室[5])、権九郎(権四郎)[6]、女、女(多羅尾久蔵某室[8])、女(寺倉氏某[9]室)、女(渡辺重[10][11])、景興[12]景以
正室:佐々成政の娘
景本景孝景広、女(松平忠隆室)、八三郎[13]
養子:暹舜[14]景晴[15]
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山岡 景以(やまおか かげもち)は、安土桃山時代武将江戸時代前期の御家人旗本。諱は景行/景之(かげゆき)とも、景継(かげつぐ)とも伝わる。

生涯

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織田信長の家臣であった山岡景隆の七男[16]

天正16年(1588年)、豊臣秀次の家臣となり、知行3,000石を与えられた[17]。天正19年(1591年)11月、従五位下主計頭に叙任された[17]

文禄4年(1595年)、秀次に扈従して高野山に入り、秀次自害の後は豊臣秀吉の直臣となって仕えた[17]

慶長3年(1598年)の秀吉の死に際しては遺物盛家の刀を賜った[17]。慶長5年(1600年)、徳川家康に拝謁して以後これに仕え、駿府に伺候した[17]

慶長8年(1603年)、常陸古渡藩主で、叔父の山岡景友が死去すると、養子の景本は景以の長男だったが、まだ幼く職を継ぐことが出来なかったので、無嗣除封、藩は改易となった。景以は養嗣子となって景友の家を継ぎ[17]甲賀組を預けられて(景友の1万石の内)3,000石を相続した[18]

慶長16年(1611年)頃、知行は9,000石[16]

慶長19年(1614年)の大坂冬の陣の家康出陣に供奉し、11月15日、伏見城より出発した際には前駆を務めた。同月27日、永井直勝水野勝成らに従って野田・福島の斥候となった[18]

同20年(1615年)5月の夏の陣では、松平忠輝の麾下に属して大和路を進み、6日、後藤基次薄田兼相ら大坂方と交戦し、景以も首級を上げた。7日は(忠輝隊の一員であるため)先鋒として戦った[18]

秀忠家光にも仕え、寛永11年(1634年)の家光の上洛にも従い、参内に供奉した。寛永13年(1636年)には甲賀の水口城番を務めた[18]

寛永19年(1642年)6月4日、近江水口で死去した。享年69。

脚注

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  1. ^ 阿部 1990, p. 799.
  2. ^ 淀の住人。
  3. ^ 池田輝政の家臣。
  4. ^ 茶師。宇治に住んで上林牛賀(上林氏)と号す。
  5. ^ 後に今井氏某に再嫁する。
  6. ^ 小早川秀秋の家臣。
  7. ^ 氏家元高の子で、氏家行継の孫。
  8. ^ 後に氏家元政[7]に再嫁する。
  9. ^ 蒲生氏郷の家臣。
  10. ^ 左馬助。渡辺昌の弟。松永久秀の家臣。
  11. ^ 後に長井貞真に再嫁する。
  12. ^ 実は宇野国治の子。母の水原重久の娘が、景隆のもとに再嫁する際に連れ子となった。
  13. ^ 出家して京都南禅寺金地院崇伝の弟子となった。
  14. ^ 上林牛賀の子。出家して三井寺光浄院の住持、一時に武蔵国秩父郡三峰山の別当を兼ねた。尊光院と号した。
  15. ^ 景本の子。景以の孫だが、景本が景友の家を継ぐために養子となったので、養嗣子とされた。ただし、景晴は景本よりも早くに亡くなった。
  16. ^ a b 高柳 & 松平 1981, p. 258.
  17. ^ a b c d e f 堀田 1923, p. 971.
  18. ^ a b c d 堀田 1923, p. 981.

参考文献

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  • 高柳光寿; 松平年一『戦国人名辞典』吉川弘文館、1981年、258頁。 
  • 阿部猛; 西村圭子 編『戦国人名事典』(コンパクト)新人物往来社、1990年、794-795頁。ISBN 4404017529 
  • 堀田正敦「国立国会図書館デジタルコレクション 山岡氏」『寛政重脩諸家譜. 第6輯』國民圖書、1923年、968-971, 980頁https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1082716/499 国立国会図書館デジタルコレクション