山梨県立谷村工業高等学校
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(山梨県立谷村高等学校から転送)
山梨県立谷村工業高等学校 | |
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国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 山梨県 |
学区 | 全県一学区 |
校訓 | 敬愛 |
設立年月日 |
1896年 (山梨県南都留郡染織学校) |
閉校年月日 | 2016年3月31日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 |
全日制課程 定時制課程 |
単位制・学年制 |
学年制(全日制) 単位制(定時制) |
設置学科 |
機械工学科 電子工学科 制御工学科 環境工学科 普通科(定時制) |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 19124J |
所在地 | 〒402-0053 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
山梨県立谷村工業高等学校(やまなしけんりつ やむらこうぎょうこうとうがっこう)は、山梨県都留市に所在した公立の工業高等学校。通称は谷工(やこう)。明治期にルーツを持つ郡内地区唯一の工業高校であったが、山梨県立都留興譲館高等学校の開設に伴い、2016年3月31日に閉校した。
学科
[編集]時期によって学科構成は大きく変わっているが、閉校時期には以下の課程が置かれていた。
- 全日制課程(平成24年度入学生より)
- 機械工学科
- 電子工学科
- 制御工学科
- 環境工学科
- 全日制課程(平成23年度入学生まで)
- デザインコース
- 環境化学コース
- 機械システム科
- 建設科
- 電子情報科
- 定時制課程
- 普通科
沿革
[編集]本校は、当地で盛んであった染織業の実業教育[1]から始まった実業学校(1896年に南都留郡染織学校として発足)と、女子の実科教育機関から発展した高等女学校をルーツとする。第二次世界大戦後の教育改革に伴い、前者(県立谷村工商学校)は谷村南高等学校、後者(県立谷村高等女学校)は谷村東高等学校となり、1950年に両者が合併して山梨県立谷村高等学校となった。谷村高等学校には普通科や商業科も置かれていたが、再編が行われて工業高校となったことから、1970年より山梨県立谷村工業高等学校という名称になった。
山梨県立桂高等学校との再編・統合が行われ、2014年に山梨県立都留興譲館高等学校が開設されると募集を停止。2016年3月31日に閉校した。
明治期から学制改革・統合(1950年)まで
[編集]山梨県立谷村南高等学校
[編集]- 1896年(明治29年)3月19日 - 山梨県南都留郡染織学校として開校。
- 1901年(明治34年)5月1日 - 郡立山梨県立工業学校、郡立南都留染織学校に改称。郡立山梨県立工業学校は、北都留郡大月町に移転。
- 1901年(明治38年)10月1日 - 郡立南都留染織学校が南都留郡組合立に移管。郡組合立都留染織学校に改称。
- 1905年(明治38年)4月1日 - 山梨県立工業学校に改称。
- 1920年(大正9年)4月15日 - 南都留郡立実業学校が開校。商業科を設置。
- 1923年(大正12年)4月1日 - 山梨県立工業学校が南都留郡立実業学校を合併。山梨県立工商学校に改称。
- 1941年(昭和16年)4月1日 - 山梨県立谷村工商学校に改称。
- 1943年(昭和18年)4月1日 - 工業化学科を設置。
- 1944年(昭和19年)3月1日 - 染織科、商業科の募集を停止。
- 1944年(昭和19年)4月1日 - 機械科を設置。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、山梨県立谷村南高等学校となる。
- 1948年(昭和23年)8月25日 - 定時制課程を設置。
昭和16年~25年の谷村工商学校時代の校歌(現在の校歌第二)は土井晩翠による作詞、山田耕筰による作曲である。
山梨県立谷村東高等学校
[編集]- 1915年(大正4年)4月1日 - 谷村尋常高等小学校補習科を設置。
- 1916年(大正5年)4月1日 - 谷村実科女学校に改称。
- 1917年(大正6年)4月1日 - 町立谷村実科高等女学校に改称。
- 1926年(大正15年)4月1日 - 町立谷村高等女学校に改称。
- 1927年(昭和2年)4月1日 - 山梨県立谷村工商学校に改称。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 山梨県へ移管。山梨県立谷村高等女学校に改称。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革により、山梨県立谷村東高等学校となる。
統合(1950年)以後
[編集]山梨県立谷村高等学校
[編集]- 1950年(昭和25年)4月1日 - 山梨県立谷村南高等学校と山梨県立谷村東高等学校が統合。山梨県立谷村高等学校となる。工業化学科を色染化学科に転科。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 色染化学科を工業化学科に転科。
- 1963年(昭和38年)4月1日 - 繊維機械科を設置。
- 1966年(昭和41年)4月1日 - 普通科を山梨県立桂高等学校に移管。商業科の募集を停止。
山梨県立谷村工業高等学校
[編集]- 1970年(昭和45年)4月1日 - 山梨県立谷村工業高等学校に改称。
- 1971年(昭和46年)4月1日 - 土木科を設置。
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 繊維機械科を繊維工学科に転科。
- 1986年(昭和61年)4月1日 - 電子情報科を設置。
- 1994年(平成6年)4月1日 - 学科再編。
- 2012年(平成24年)4月1日 - 学科再編。
- 2014年(平成26年)4月 - 山梨県立桂高等学校と再編・統合した山梨県立都留興譲館高等学校の開校に伴い、生徒募集停止。
- 2016年(平成28年)3月31日 - 閉校。
生徒活動
[編集]部活動
[編集]- 2009年1月の時点で、部活動の構成は以下の通りであった。
- 体育局
- 相撲部
- サッカー部
- 卓球部
- ソフトテニス部
- バレーボール部(男女)
- 野球部 昭和22年に、第29回全国高校野球選手権大会へ出場記録がある。福岡中(岩手県代表。現福岡高校)に初戦敗退。
- ウエイトリフティング部
- レスリング部
- 剣道同好会
- バスケットボール同好会
- 文化局
- 技術研究部
- パソコン部
- 美術部
- 写真部
- 囲碁将棋部
- 吹奏楽部
- 茶道部
- アマチュア無線部 - 呼出符号JA1YYG。昭和50年代まで存在した模様だが、2008年現在免許されていない。
成績等
[編集]- 2015年には全国高校生プログラミングコンテストで優勝。
- 2005年には全国ソーラーラジコンカーコンテストで優勝。
- 2003年にはパソコン甲子園で初代グランプリ獲得。
文化祭
[編集]- 文化祭は「谷高祭」(高は旧字体を用いる)
資格
[編集]同校は、資格取得について積極的に取り組んでいる。 卒業までに取得しやすい資格について以下のようにあげている。
- デザインコース
など
- 環境科学コース
など
- 電子情報科
など
出身者
[編集]交通
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 竹内常善. “第2章:D 南都留染織学校”. 『わが国離陸期の実業教育』(国際連合大学、1982年). 日本貿易振興機構アジア経済研究所. 2021年4月11日閲覧。