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山添百合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山添 百合(やまぞえ ゆり、1991年1月24日 - )は、日本競技かるた選手(八段)。京都府宇治市出身。京都市在住。

来歴

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京都府宇治市で出生。幼少のころから童謡の歌詞を暗記し、周囲に歌って聞かせていた。

7歳の頃に小倉百人一首を全て暗記し、9歳で地元の競技かるた団体・京都小倉かるた会(旧京都府かるた協会)に入会。荒川裕理元クイーンに師事し、[1]競技かるた選手として頭角を現す。

2007年洛南高等学校に入学。

2009年京都大学文学部に入学。京都大学の競技かるた学生組織である京都大学かるた会のメンバーとして、1学年後輩の粂原圭太郎とともに京都大学を団体戦初優勝へと導き、黄金期を築く。

2013年より母校の洛南高等学校・附属中学校にて国語科教諭に着任し、教鞭を執るかたわら社会人選手として活動。

2014年の第58期クイーン位決定戦で初めて挑戦者となり、楠木早紀永世クイーンに敗れる。翌年の59期クイーン位決定戦で西日本代表として再びタイトルに挑戦し、東日本代表(楠木早紀永世クイーンの出場辞退のため)[2]の坪田翼に敗れる。名人位の粂原圭太郎京都大学の1学年後輩である[3]

2021年の第65期クイーン位決定戦で、本多恭子元クイーン(当時六段)をストレートで破り、初のクイーン位を獲得[4]。3回目の挑戦で悲願のクイーン位を奪取した。

2022年の第66期クイーン位決定戦で、矢野杏奈挑戦者(当時七段)をストレートで退け初防衛に成功。同年、第3回ちはやふる小倉山杯で優勝。[5]

2023年の第67期クイーン位決定戦で、三苫成挑戦者(当時六段)をストレートで退け、2度目の防衛を果たした。これにより、第65期からの戦績は9勝0敗となる。

2024年の第68期クイーン位決定戦では、井上菜穂挑戦者(当時六段)に3-1で敗れ、失冠[6]

出演

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  • 競技かるたプレイヤーズファイル[7]

競技スタイル

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競技スタイルは、相手陣に重きを置いて攻めながら自陣もしっかりと取るオールラウンダー型。基本に忠実な攻めがるたである。

出典

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  1. ^ ちはやふる小倉山杯出場選手インタビュー 山添百合選手|ちはやふる基金”. note(ノート) (2023年2月14日). 2024年5月10日閲覧。
  2. ^ かるた名人位・クイーン位決定戦|近江神宮”. 近江神宮. 2024年6月3日閲覧。
  3. ^ “競技かるた 名人・クイーン決定戦 元京大生コンビ、戴冠 /京都”. 毎日新聞. (2021年1月13日). https://mainichi.jp/articles/20210113/ddl/k26/040/294000c 2021年1月14日閲覧。 
  4. ^ “かるた日本一決定 名人粂原さん2度目防衛、山添さん初のクイーンに”. 中日新聞. (2021年1月9日). https://www.chunichi.co.jp/article/183186 2021年1月14日閲覧。 
  5. ^ 全日本かるた協会. “全日本かるた協会”. 全日本かるた協会. 2024年5月10日閲覧。
  6. ^ 全日本かるた協会. “全日本かるた協会”. 全日本かるた協会. 2024年5月10日閲覧。
  7. ^ 競技かるたプレイヤーズファイル | radiko(ラジコ) | ラジオがスマホ・PCで聴ける”. 競技かるたプレイヤーズファイル | radiko(ラジコ) | ラジオがスマホ・PCで聴ける. 2024年5月10日閲覧。