山田和昭
山田 和昭(やまだ かずあき、1963年(昭和38年)- )は、日本の経営者である。元若桜鉄道株式会社代表取締役社長。 主な兼職として、日本鉄道マーケティング代表、交通まちづくり戦略会議広報アドバイザー・理事長付。
経歴
[編集]1963年(昭和38年)生まれ。早稲田大学理工学部卒。IT業界のマーケティング職を経て2012年秋田県のローカル鉄道由利高原鉄道のITアドバイザーに就任。PR戦略、ネットマーケティング、商品企画、応援団設立等を通じて業績改善に貢献。ローカル鉄道地域づくり大学[1]第一回修了生。2013年ローカル鉄道を対象にマーケティング戦略・計画・実施の支援サービスを行う日本鉄道マーケティングを起業[2]。由利高原鉄道、山形鉄道等を顧客とした。
2014年9月、鳥取県を走る若桜鉄道が社長を公募[3] し代表取締役社長に就任[4]。同年11月に観光列車「若桜谷観光号」を運行開始[5]、2015年4月にSL走行社会実験[6] で13,468名を集め1,805万円[7] の経済波及効果を出し、若桜鉄道が地域の観光軸になることを実証。2016年には大型二輪車スズキ・隼と列車を並走させる隼ラッピング車お披露目パレードを実施[8]。水戸岡鋭治氏デザインによる観光車両「昭和」[9]、バス会社との共同開催イベント「若桜谷のりものまつり」[10] など矢継ぎ早の策をとり、同社の経営改善を進めた。
2017年3月に鳥取県東部地域公共交通網形成計画が策定[11] され、若桜鉄道の増発や平行する日本交通路線バス若桜線との連携と時間間隔調整が盛り込まれ、実現すれば利便性の飛躍的な向上が期待される。
2017年6月に初の作詞を手がけた「若桜鉄道 旅立つ始発駅」の動画[12] を公開。若桜鉄道再生への道筋がついたことから社長を辞任[13] した。
同年、両備ホールディングス入社、三重県津市津なぎさまちと中部国際空港を結ぶ定期航路津エアポートラインシニアエキスパートに就任。
2018年12月に三重県へインバウンドを誘客するため、アジア・欧米で99%と高い認知率の忍者をテーマに「忍者高速船キャンペーン[14]」を発表
2022年10月に近江鉄道無料デイ、沿線連携イベントを立案・推進[15]
2023年9月 「まちづくりと交通の広場しが2023」[16]を発表、交通まちづくりを啓発する連続4回のフォーラムを開催
2024年4月日本鉄道マーケティング業務再開
人
[編集]若桜鉄道を変革した公募社長として取り上げられる。これはIT業界におけるマーケティング[17] の経験が生きている。著書とインタビューにおいては地域公共交通は地域の血管として地域の活性化に貢献し存在価値を高めるべき[18] とを唱えている。
著作
[編集]- 『希望のレール 』(祥伝社、2016年)ISBN 4396615760
脚注
[編集]- ^ ローカル鉄道地域づくり大学 [1]
- ^ 鉄道フォーラム掲示板 「No.3053 (Re:3051) 【JRM】日本鉄道マーケティングとは」
- ^ 鉄道ホビダス 「若桜鉄道社長公募について」
- ^ THE PAGE 「鉄道ファンの夢かなえ 公募社長として若桜鉄道の活性化に取り組む山田和昭さん」
- ^ 鉄道ホビダス 「定期観光列車〈若桜谷観光号〉運行中」
- ^ 因幡観光ネット 「若桜鉄道SL・DL走行鳥取県発地方創生イベント」
- ^ 産経ニュース 「鳥取・若桜鉄道のSL実験、経済効果は1805万円 さらなる観光振興へ」
- ^ FAAVO 【日本初!】バイクと列車の並走パレードで鳥取を全国発信します!
- ^ レスポンス 「若桜鉄道、「昭和」イメージのリニューアル車を導入へ」
- ^ 日本交通 「鳥取県若桜町で【鳥取・若桜谷(わかさだに)のりものまつり】を開催します」
- ^ 鳥取県東部地域公共交通網形成計画
- ^ 若桜鉄道 旅立つ始発駅 ボーカロイド版
- ^ 産経 若桜鉄道の公募社長が辞任 事業計画達成にめど、後任未定 鳥取
- ^ 東洋経済オンライン 若桜鉄道の社長はなぜ「船会社」に転職したか 秘策は「忍者高速船」を使ったキャンペーン
- ^ 毎日放送『終日無料デイ』『沿線企業のためにダイヤ改正』28年連続赤字で廃線危機「近江鉄道」の様々な奇策!生き残りのモデルケースとなるか?
- ^ まちづくりと交通の広場しが2023記者発表を行いました
- ^ 東洋経済オンライン 「鳥取「弱小鉄道」を救ったIT出身社長の手腕」 若桜鉄道再生の裏にあるマーケティングとは
- ^ 中日新聞 「鳥取・若桜鉄道の山田社長が講演 伊賀線開業100周年記念」