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岐阜市立図書館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岐阜市立図書館
岐阜市立中央図書館が入るみんなの森 ぎふメディアコスモス
施設情報
専門分野 総合
事業主体 岐阜市
開館 岐阜市立図書館:1958年昭和33年)4月17日(2015年平成27年)閉館)
岐阜市立中央図書館:2015年7月18日
所在地 500-8076
岐阜県岐阜市司町40番地5
ISIL 本館:JP-1001747(廃止)
中央図書館:JP-1007762
図書館分館:JP-1001752
長良図書室:JP-1001748
東部図書室:JP-1001749
西部図書室:JP-1001750
長森図書室:JP-1001751
柳津図書室:JP-1001753
統計・組織情報
蔵書数 中央:574,786冊[1] 、全館:897,441冊[2](2023度末時点)
貸出数 中央:1,503,400冊[3] 、全館:2,430,052冊[4](2023年度)
貸出者数 中央:531,488人[3]、全館:880,782人[3](2023年度末)
職員数 106人[5]
公式サイト g-mediacosmos.jp/lib/
地図
地図
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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岐阜市立図書館の旧本館(1958年昭和33年)開館、2015年(平成27年)閉館。現在の岐阜市役所八ツ寺別館)

岐阜市立図書館(ぎふしりつとしょかん)は岐阜県岐阜市公共図書館の総称。

概要

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岐阜市司町の岐阜大学医学部附属病院の跡地に2015年平成27年)7月に移転開館した中央図書館[6][7]。のほか、分館(1館)と長良・東部・西部・長森・柳津の各図書室(5室)がある[8]

蔵書数は、2015年(平成27年)3月29日に閉館した旧本館が約21万冊の規模で、分館や図書室を含めた全体では約54万冊(2014年(平成26年)3月末現在)。

岐阜駅と直結する分館は通勤・通学客が利用するため、旧本館の半分以下の蔵書数ながら利用者数や貸出冊数は旧本館の3倍であった。

沿革

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  • 1923年大正12年)2月16日 - 北川弥三松が財団法人岐阜簡易図書館(同市加納永井町)を設立。
  • 1927年昭和2年)6月 - 矢橋亮吉の援助を受け、同図書館分館(同市八ツ寺町、2階建)を建設。
  • 1936年(昭和11年)12月 - 本館に児童室を増築。
  • 1945年(昭和20年)7月 - 戦災により分館が焼失。
  • 1954年(昭和29年) - 財団法人により資産が寄贈。
  • 1957年(昭和32年) - 同市八ツ寺町に市立図書館の建設着工。
  • 1958年(昭和33年) - 松尾文庫を設置。
  • 1958年(昭和33年)4月17日 - 岐阜市立図書館(本館)開館[注釈 1]
  • 1964年(昭和39年)2月 - 新館を増築、自動車文庫が巡回開始。
  • 2002年平成14年)1月26日 - ハートフルスクエアーG内に分館開館。
  • 2006年(平成18年)1月 - 柳津町合併に伴い、旧柳津町中央公民館図書室が柳津図書室として開館。
  • 2008年(平成20年)2月 - ナクソス・ ミュージック・ライブラリーによる音楽配信サービス開始。
  • 2015年(平成27年)

各館所在地

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開館時間

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中央図書館
9時 - 20時
分館
9時 - 21時
図書室
9時30分 - 17時

取り組み

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図書館バッグ

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図書館ブランディング事業の一環として、2019年(平成31年)3月に本を入れるためのオリジナルバッグを作り、中央図書館のあるみんなの森ぎふメディアコスモスにて販売している[12][13]。このバッグはデザインを公募により選定し、岐阜市内の特定非営利活動法人の案を採用した[12][13]。バッグの制作も同法人が手掛け、デニム生地で[12]岐阜市立図書館の貸出上限である10冊を収納できるように作られている[13]

移動式本棚

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岐阜市では2017年(平成29年)策定の子どもの読書活動推進計画で、友人らと本の感想を語り合う「共読」の活動を推進する方針を打ち出しており、その一環として2019年(令和元年)5月に「移動式本棚」を制作した[14]。この本棚は六角形を組み合わせた形(十二面体[15])をしており、高さ1.8 m、幅2 mほどの大きさで[14][15]、中に入って読書することができる[14]。中には本棚のほか、共読を促すための黒板・引き出し・ポストがある[14][15]。車輪が付いているため移動することが可能で、3分割や本棚部分のみ取り出すこともできる[14]

移動式本棚は中央図書館で設置・公開されており[15]、司書が中学校などへ出向いてワークショップを開催するときに活用する予定である[14]。本棚のデザイン設計には、メディアコスモスの設計者である伊東豊雄が協力している[14]

出典

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注釈

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  1. ^ 実業家矢橋亮吉から土地や書籍などの寄付を受けて八ツ寺町に開設された[9]。開館時の蔵書数は約15,000冊で、1959年(昭和34年)~1968年(昭和43年)の間に3回の増築された[8]

出典

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  1. ^ 岐阜市立図書館 2024, p. 60.
  2. ^ 岐阜市立図書館 2024, p. 61.
  3. ^ a b c 岐阜市立図書館 2024, p. 66.
  4. ^ 岐阜市立図書館 2024, p. 67.
  5. ^ 岐阜市立図書館 2024, p. 3.
  6. ^ a b 小渋晴子(2015年7月19日). “メディアコスモス、開館 岐阜市の文化拠点 市民ら列”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  7. ^ a b 宇佐美尚、安部伸吾(2015年7月19日). “知の森へようこそ ぎふメディアコスモスが開館”. 中日新聞(中日新聞社)
  8. ^ a b 安部伸吾(2015年3月5日). “市立図書館57年で最終章 「メディアコスモス」に役目譲る 岐阜 24日から閉館イベント 29日閉館”. 中日新聞(中日新聞社)
  9. ^ a b 宮崎正嗣(2015年3月30日). “岐阜市立図書館本館、57年の歴史に幕 蔵書の1冊引き継ぐ”. 中日新聞(中日新聞社)
  10. ^ 小渋晴子(2015年8月9日). “岐阜市と中国・杭州市の図書館、友好交流協定を調印 図書交換や職員相互派遣”. 朝日新聞(朝日新聞社)
  11. ^ “岐阜市立図書館が杭州図書館と協定 蔵書交換や職員交流”. 岐阜新聞(岐阜新聞社). (2015年8月9日)
  12. ^ a b c デニム素材で丈夫、図書持ち運び用バッグ”. 岐阜新聞 (2019年3月5日). 2019年5月26日閲覧。
  13. ^ a b c 花岡洋二 (2019年2月19日). “図書館のブランドイメージ高めたい…岐阜市立図書館がバッグ製作”. 毎日新聞. 2019年5月26日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g 本に囲まれ感想語ろう 岐阜市立図書館、本棚を作製”. 岐阜新聞 (2019年5月9日). 2019年5月26日閲覧。
  15. ^ a b c d 高橋龍介 (2019年2月19日). “共読移動式本棚 できた 感動伝え、語り合う 黒板、ポストでメッセージ交換 岐阜市立中央図書館”. 毎日新聞. 2019年5月26日閲覧。
  16. ^ 平成27年版岐阜市統計書 15.教育及び文化 (Microsoft Excelの.xls)

関連項目

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外部リンク

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