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岡崎静夏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岡崎 静夏
2016年撮影
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1992-06-12) 1992年6月12日(32歳)
神奈川県横浜市
現在のチーム 日本郵便 Honda Dream TP
ゼッケン 14
ウェブサイト 公式ブログ

岡崎 静夏(おかざき しずか、1992年6月12日 - )は、神奈川県横浜市出身のモーターサイクルロードレースレーサー。全日本ロードレース選手権・J-GP3クラスに日本郵便 Honda Dream TPより参戦中。産業能率短期大学経済学科[1]

来歴

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3才の時に器械体操を始める。小学校5年生の時に3歳年下の弟の影響でポケバイレースに出場したことがレースデビューのきっかけになった[2][3]2007年日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)の主催する「ロードレースアカデミー」に入学、本格的にオートバイレースの世界に入る。

2009年2010年と2年連続でMFJ主催の女性限定レース・MFJレディースロードレースでシリーズチャンピオンを獲得。2009年度もてぎロードレース選手権・GP-MONOクラス(4ストローク単気筒250cc自然吸気エンジンを搭載するレース専用バイク)のランキングにより国際ライセンスに昇格。2010年からは同じGP-MONOクラスのマシンではあるが、全日本格式である全日本ロードレース選手権へと参戦する舞台をステップアップした。 2011年の全日本SUGOラウンド決勝レース中、SPインコーナーで転倒を喫し右手首・右手小指・左足首を骨折[4]。レース人生初の大けがを負い数戦欠場。翌2012年から全日本選手権のJ-GP3クラスへとステップアップ。

デビュー当時「現役女子高生」のレーサーだったことからメディアからの注目も高く、『モーターサイクリスト』(八重洲出版)・『ヤングマシン』(内外出版)等のバイク雑誌にて連載を担当するほか、『ジャンクSPORTS』『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ)[5]や『大人のバイク時間 MOTORISE』(BS11)[6]などへの出演歴がある。

2016年の全日本ロードレース開幕戦・筑波サーキットで最終ラップまで4位争いのバトルを繰り広げた結果[7]、6位に入賞。熊本地震の影響でオートポリスラウンドがキャンセルされ全5戦のシーズンとなったが、年間ランキングで最高順位を更新する6位となった。同年には10月のロードレース世界選手権シリーズ第15戦日本グランプリのMoto3クラスに主催者推薦枠として出場、女性レーサーが世界グランプリに出場するのは井形とも英語版以来21年ぶりであった[8][9]。世界グランプリには2018年も日本GP Moto3クラスにワイルドカード枠にて出場し決勝23位となった。

2017年、岡山国際サーキットでの決勝レースでトップ争いのバトルに加わり、終盤までトップが見える位置でのレースをしたが[10]最終ラップで転倒を喫し表彰台を逃した(20位完走扱い)。

2018年は、6月のSUGO・予選でウェット路面の中、自己最高タイとなる4位グリッドを獲得、続く筑波(レース1)では決勝自己最高位を更新する5位でチェッカーを受けるなど好結果を残す中、連日開催となった筑波(レース2)ではスタート直後の第1コーナーでハイサイドによるクラッシュを喫し、両足(左足甲および右足首)を骨折。レースの赤旗中断の原因ともなってしまった。岡崎はこの時の転倒リタイヤを「優勝に手が届く、との意識が焦りとなって現れた結果だった」と後に分析している[11]

2020年からは9年間所属したコハラレーシングを離れ、自らのチーム「RT YOLO!」を立ち上げ全日本ロードレース・J-GP3クラスに継続参戦[12]。メカニックはポケバイを始めるきっかけとなった弟が担当。YOLOとはYou Only Live Once・人生一度きりの意。このチーム体制では2シーズン参戦した。

2022年から日本郵便とティー・プロ・イノベーション(TP)、ホンダがダッグを組む『日本郵便 Honda Dream TP』からJ-GP3クラスに参戦することが発表された[13]

これまでの全日本選手権決勝レース最高位は4位(2019年・ツインリンクもてぎ)であり、岡崎自身も『今年こそは表彰台』[14]『今年こそ 優勝』[15]を目標に挙げている。

戦績

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  • 2009年 MFJレディースロードレース シリーズチャンピオン
  • 2010年 MFJレディースロードレース シリーズチャンピオン
    全日本ロードレース選手権 GP-MONOクラス ランキング19位
  • 2011年 アジア国別対抗ロードレース選手権
    開幕戦(インド)第1レース:12位、第2レース:10位[16]
    第2戦(日本)予選:5位、決勝:DNS[17]
    全日本ロードレース選手権 GP-MONOクラス参戦
  • 2012年 全日本選手権 J-GP3クラス フル参戦開始
  • 2016年 ロードレース世界選手権 日本GP Moto3クラス 予選34位・決勝26位 UQ&テルル Kohara RT
  • 2018年 ロードレース世界選手権 日本GP Moto3クラス 予選29位・決勝23位 Kohara Racing Team

全日本ロードレース選手権

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チーム クラス 車番 使用車両 タイヤ 1 2 3 4 5 6 7 順位 ポイント
2010年 Garage MoMo & iF (R-1)
Team SHIZU & iF (R-2~最終戦)
GP-MONO 41 HP250RF BS TSU
16
AP
21
SUG
10
OKA TRM
10
SUZ
Ret
19位 27
2011年 コハラレーシング 19 TRM
25
SUG
Ret
AP OKA SUZ
30
NC 0
2012年 J-GP3 88 ホンダ・NSF250R TRM
19
TSU
Ret
TRM
34
SUG
31
AP
26
OKA
27
SUZ1
C
31位 2
2013年 31 TRM
21
TSU
21
TRM
20
SUG
17
AP
19
OKA
Ret
SUZ
16
29位 15
2014年 30 DL AP
15
TRM1
24
TRM2
15
SUG
Ret
OKA
12
SUZ
20
22位 22
2015年 Y!mobile・コハラレーシング 22 AP
14
TRM
11
SUG
10
TSU2
C
OKA
12
SUZ
Ret
13位 37
2016年 UQ & テルル・コハラレーシング 13 TSR3 TSU
6
TRM
10
AP3
C
SUG
8
OKA
7
SUZ
9
6位 68
2017年 6 TSU
Ret
SUG
15
TRM
8
AP
15
OKA
20
SUZ
13
15位 37
2018年 コハラレーシング 15 ホンダ・NSF250R TRM
Ret
SUG
Ret
TSU1
5
TSU2
Ret
AP
9
OKA4
C
SUZ
15
13位 45
2019年 13 TRM
4
SUG
5
TSU1
6
TSU2
7
OKA
15
AP
10
SUZ
Ret
8位 80
2020年 RT YOLO! SARD & ぱわあくらふと 8 TSU5
C
SUG
7
OKA6
C
AP
10
TRM
16
SUZ
Ret
13位 30
2021年 13 TRM
16
SUG
7
TSU1
16
TSU2
7
SUZ
17
OKA
13
AP
16
14位 21
2022年 日本郵便 Honda Dream TP 14 MRM
22
SUG
17
TSU
16
AP
9
OKA
11
SUZ
12
14位 19
2023年 14 MRM
15
SUG
11
TSU
10
AP
11
OKA
10
SUZ
15
12位 24

ロードレース世界選手権

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クラス マシン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 順位 ポイント
2016 Moto3 ホンダ・NSF250R QAT ARG AME SPA FRA ITA CAT NED GER AUT CZE GBR RSM ARA JPN
26
AUS MAL VAL NC 0
2018 Moto3 ホンダ・NSF250R QAT ARG AME SPA FRA ITA CAT NED GER CZE AUT GBR RSM ARA THA JPN
23
AUS MAL VAL NC 0

脚注

[編集]
  1. ^ ホンダホームページ(全日本ロードレース選手権・岡崎静夏)
  2. ^ 日刊SPA!(2017年2月9日)
  3. ^ 東京中日スポーツ・2010年12月28日付 18面
  4. ^ 決勝11位走行中に転倒、レース人生初の骨折。 Kohara RT 公式リリース 2011 R5 SUGO 2011年9月6日
  5. ^ “あの「ヘキサゴンファミリー」が『新春2時間スペシャル 1月12日(水)夜7時放送』でモータースポーツに挑戦”. Webオートバイ. (2010年12月4日). http://www.autoby.jp/blog/2010/12/21127-aedc.html 2016年3月2日閲覧。 
  6. ^ 明日!放送(*^^*)”. アメーバブログ (2016年3月1日). 2016年3月2日閲覧。
  7. ^ UQ & テルル・Kohara RTとして参戦・岡崎静夏が6位入賞!! テルルMotoUP Racing 開幕戦・筑波決勝Race Report 2016年4月16日
  8. ^ 朝日新聞デジタル(2016年10月13日)
  9. ^ Car Watch(2016年10月1日)
  10. ^ 岡﨑静夏が初のトップ争いを繰り広げる UQ&テルル Kohara RT Media Information 2017年10月7日
  11. ^ ブログを更新しました!★「2019シーズン体制発表」★ 公式Facebook 2019年3月5日
  12. ^ 2020年シーズンのレース活動のご報告 ShizuCafe blog 2020年1月1日
  13. ^ 日本郵便 Honda Dream 2022年体制発表会 T.Pro.Innovation 2022年2月23日
  14. ^ 「今年こそ表彰台」岡崎静夏 東京中日スポーツ 2020年7月31日
  15. ^ 目標は、今年こそ。優勝です 公式Twitter 2021年1月3日
  16. ^ アジア国別対抗ロードレース選手権Rd.2 2011年8月27日
  17. ^ 全日本SUGO 2011年8月28日 しずかふぇBlog

関連項目

[編集]

外部リンク

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