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岩佐美代子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岩佐 美代子いわさ みよこ
人物情報
生誕 1926年大正15年)3月1日
大日本帝国の旗 大日本帝国
死没 (2020-01-17) 2020年1月17日(93歳没)
日本の旗 日本
肺炎
居住 大日本帝国の旗 大日本帝国日本の旗 日本
国籍 大日本帝国の旗 大日本帝国日本の旗 日本
配偶者 岩佐潔1972年死別)
両親 父:穂積重遠
子供 2人
学問
時代 昭和時代初期 - 令和時代初期
活動地域 日本の旗 日本
研究分野 日本文学北朝系天皇歌人達)
研究機関 国立国会図書館
立教大学
鶴見大学
学位 文学博士
主な受賞歴 読売文学賞2001年
脚注
穂積旧・男爵出自
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岩佐 美代子(いわさ みよこ、1926年大正15年)3月1日 - 2020年令和2年)1月17日)は、日本国文学者。学位は、文学博士立教大学)。鶴見大学名誉教授

父は法学者穂積重遠。兄は西洋史学者穂積重行。父方の祖父は法学者の穂積陳重。母方の祖父は陸軍軍人政治家児玉源太郎。父方の曾祖父は実業家渋沢栄一。一家の間では渋沢似の顔と言われる。

生涯

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1930年昭和5年)頃から昭和天皇の第1皇女・照宮成子内親王に「宮仕え」し、前田美意子らとともに特に親しい学友のひとりだった。なお、学友として出仕するにあたり宮内省から辞令がくだされていた[1]1945年(昭和20年)女子学習院高等科卒業。

その後、厚生省勤務の医師岩佐潔1922年(大正11年) - 1972年(昭和47年))と結婚、2児を儲けるが、1962年(昭和37年)国文学研究を志す。1972年(昭和47年)、夫が50歳で死去し、国立国会図書館非常勤職員、立教大学非常勤講師を経て、1982年(昭和57年)鶴見大学助教授1985年(昭和60年)教授1993年平成5年)から1995年(平成7年)文学部長。1997年(平成9年)定年退職。2001年(平成13年)『光厳院御集全釈』で読売文学賞受賞。2020年令和2年)1月17日、肺炎のため死去[2]。93歳没。

人物

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  • 世間が南朝のロマンに陶酔することは、北朝系である現在の天皇を否定することになりかねないとし、積極的に北朝の天皇、北朝系の歌人たちを研究対象としている。
  • 在野の学者高群逸枝の研究に高い評価を与えている。
  • 清泉女子大学で起きたセクハラ二次被害事件で支援者となった。

著書

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  • 京極派歌人の研究』(笠間書院 1974年)
  • 『永福門院』(笠間書院 1976年)
  • 『あめつちの心』(笠間書院 1979年)
  • 『京極派和歌の研究』(笠間書院 1987年)
  • 『木々の心花の心』(笠間書院 1994年)
  • 『宮廷に生きる』(笠間書院・古典ライブラリー 1997年)
  • 『宮廷の春秋』(岩波書店 1998年)
  • 『宮廷女流文学読解考 中世編』(笠間書院 1999年)
  • 『宮廷文学のひそかな楽しみ』(文春新書 2001年)
  • 源氏物語六講』(岩波書店 2002年)
  • 『内親王ものがたり』(岩波書店 2003年)
  • 『千年の名文すらすら源氏物語 学び直しの古典』(小学館 2005年)
  • 『岩佐美代子の眼 古典はこんなにおもしろい』(笠間書院 2010年)
  • 讃岐典侍日記全注釈』(笠間書院 2012年)
  • 『和泉式部日記注釈 三条西家本』(笠間書院 2013年)
  • 『岩佐美代子セレクション 1 枕草子・源氏物語・日記研究』(笠間書院 2015年)
  • 『岩佐美代子セレクション 2 和歌研究 附、雅楽小論』(笠間書院 2015年)
  • 『為家千首全注釈』(笠間書院 2016年)
  • 『京極派と女房』(笠間書院 2017年)

注釈

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  • 風雅和歌集』(次田香澄と共編、三弥井書店 1974年)
  • 『校注文机談』(笠間書院 1989年)
  • 玉葉和歌集全注釈』(笠間書院 1996年)
  • 光厳院御集全釈』(風間書房 2000年)
  • 『風雅和歌集全注釈』上中下(笠間書院 2002 - 2004年)
  • 『永福門院百番自歌合全釈』(風間書房 2003年)
  • 『校訂中務内侍日記全注釈』(笠間書院 2006年)
  • 『文机談全注釈』(笠間書院 2007年10月)
  • 『秋思歌・秋夢集新注』(青簡舎(新注和歌文学叢書3) 2008年6月)
  • 藤原為家勅撰集詠 詠歌一躰新注』(青簡舎(新注和歌文学叢書5)2010年2月)
  • 『京極派揺籃期和歌新注』(青簡舎(新注和歌文学叢書16) 2015年5月)

脚注

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  1. ^ 『宮廷に生きる』笠間書院・古典ライブラリー、P1-26
  2. ^ 岩佐美代子さんが死去 国文学者”. 日本経済新聞 (2020年1月17日). 2020年10月20日閲覧。