コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

岸本英太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

岸本 英太郎(きしもと えいたろう、1914年(大正3年)5月1日 - 1976年昭和51年)3月11日)は、日本経済学者。元京都大学教授。学位は、経済学博士同志社大学)。

略歴

[編集]

岡山県出身。第六高等学校を経て1937年京都帝国大学法学部卒業。出版社などの勤務を経て1946年専修大学講師、1948年京都大学経済学部助教授、1952年より広島大学岡山大学の助教授を併任[1]。同年学位論文「社会政策論の根本問題」により同志社大学より経済学博士の学位を取得[2]。1957年京都大学経済学部教授、1965年同学部長。専門は労働問題・社会政策論。大河内一男らと社会政策本質論争を行う[3]。教授在職中に逝去。享年61。

栄典

[編集]

著書

[編集]

単著

[編集]
  • 『日本労働政策小史』有斐閣(大学講座叢書)1948
  • 『社会政策論序説』弘文堂、1949
  • 『日本労働運動史』弘文堂(アテネ新書)1950
  • 『社会政策論の根本問題』日本評論社、1950
  • 『社会政策論』有斐閣、1952
  • 『日本絶対主義の社会政策史』有斐閣、1955
  • 『窮乏化法則と社会政策』有斐閣、1955
  • 『日本社会政策小史 戦前労働運動の歩みと社会政策』有斐閣、1958
  • 『労働問題の理論的諸問題』ミネルヴァ書房(社会科学選書)1959
  • 『同一労働同一賃金 その理論と政策序説』ミネルヴァ書房(社会科学選書)1962
  • 『運動のなかの賃金論 年功賃金と職務給に対決する理論』青木書店、1964
  • 『社会政策』ミネルヴァ書房(現代経済学全書)1965
  • 『労働経済と社会政策 その基礎理論と論争点』ミネルヴァ書房(社会科学選書)1967

編書

[編集]
  • 資料日本社会運動思想史」明治後期〔全9集〕青木書店(青木文庫)1955-1965
  1. 明治社会運動思想 上
  2. 明治社会運動思想 下
  3. 明治社会主義史論
  4. 明治労働問題論集
  5. 明治農民問題論集
  6. 片山潜・田添鉄二集
  7. 森近運平・堺利彦集
  8. 片山潜派の社会主義とその運動
  9. 荊逆星霜史 日本社会主義運動側面史、吉川守圀著(別巻)
  • 『資本主義と貧困 窮乏化論集』日本評論社(社会科学双書)1957
  • 『資本主義と失業』日本評論新社(社会科学双書)1957
  • 『労働問題 組合・賃金・社会保障』青木書店、1959
  • 『現代のホワイトカラー その地位と労働と生活』ミネルヴァ書房、1961
  • 『日本賃金論史 年功賃金論と同一労働同一賃金論』ミネルヴァ書房(社会科学選書)1962
  • 『労働組合の機能と組織』ミネルヴァ書房(社会科学選書)1966
  • 『社会政策入門』有斐閣(有斐閣双書)1967
  • 『労働経済論入門』有斐閣(有斐閣双書)1969

共編書

[編集]
  • 片山潜』第1-2部、渡辺春男,小山弘健共編、未来社、1959-1960
  • 『労働組合と社会政策』大河内一男共編、有斐閣、1959
  • 『日本近代社会思想史』小山弘健共編、青木書店、1959
  • 『日本の非共産党マルクス主義者 山川均の生涯と思想』小山弘健共編著、三一書房(さんいち・らいぶらり)1962

翻訳

[編集]
  • 梁思達,黄肇興,李文伯『支那合作社政策の諸問題』上松一光共訳、生活社(東亜叢書)1941
  • ヘンリー・コリンズ『現代労働組合論』 有斐閣、1954

記念論集

[編集]
  • 『労使関係の論理と展開 岸本英太郎先生還暦記念』有斐閣、1975

脚注

[編集]
  1. ^ 故岸本英太郎教授略歴 1976, p. 456.
  2. ^ NAID 500000494895
  3. ^ コトバンク、2017年5月18日閲覧。
  4. ^ 『官報』第14774号、1976年(昭和51年)4月7日、p.11
  5. ^ 『官報』第14775号、1976年(昭和51年)4月8日、p.14

参考文献

[編集]
  • 故岸本英太郎教授略歴」『経済論叢』第117巻第5・6号、京都大学経済学会、1976年5月、456-457頁。 
  • 『日本人名大辞典』講談社、2001年、p.600

関連項目

[編集]