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峰島旭雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

峰島 旭雄(みねしま ひでお、1927年12月23日[1] - 2013年10月16日[2])は、日本仏教学者哲学者。専門はカント哲学ジョン・デューイ、比較思想学[3]早稲田大学名誉教授

経歴

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東京府東京市出身。実家は芝公園にある増上寺の元子院の廣度院である[3]。1944年旧制芝中学を4年修了[3]、旧制山形高校に進学[3]。しかし、1945年の東京大空襲で実家が焼失し、翌年に父親が亡くなったため、廣度院の再建を余儀なくされる[3]。1946年3月、旧制山形高校を中退し、同年4月旧制大正大学予科に入学[3]。1951年大正大学文学部西洋哲学専攻を卒業[3][4]。卒業時に浄土宗管長賞を受賞している[3]。1953年、同大学大学院文学研究科宗教学専攻修了[3]、1956年早稲田大学大学院文学研究科(西洋哲学)博士課程修了[3]。1960年早稲田大学商学部専任講師[3]、1963年同助教授[3]、1968年同教授[3]。1998年定年退任[3]、名誉教授。

ほかに、文京女子大学教授、比較思想学会会長[3]、日本デューイ学会会長、学校法人芝学園理事長、浄土宗教学院副理事長、日本イギリス学会名誉会員、東方学院理事、三康文化研究所研究指導員を歴任した。

2013年10月16日、心不全のため死去[1]

著書

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  • 『宗教と哲学の間 宗教哲学序想』北樹出版、1979 現代思想選書
  • 『哲学の論理 哲学的論理学序説』世界書院、1981
  • 浄土教思想の比較宗教哲学的研究』平楽寺書店、1984
  • 『西洋は仏教をどうとらえるか 比較思想の視座』東京書籍 東書選書、1987
  • 『比較思想をどうとらえるか』北樹出版、1988
  • 『美と宗教 東と西』北樹出版、1988 フマニタス選書
  • 『比較思想の旅 アメリカで仏教を教える』北樹出版、1989 フマニタス選書
  • 『思想史を読む』北樹出版、1995 叢書パイデイア
  • 『根源そして未来 対談集』邑心文庫、1998
  • 『宗教の中の人生 法然浄土教への歩み』浄土宗、1998 浄土選書
  • 峰島旭雄選集』全3巻、北樹出版、2013
    1. 西洋哲学と比較思想
    2. 日本近代思想の展開
    3. 比較宗教哲学と仏教

共編

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  • 『東の思想・西の思想』見田政尚と責任編集 三修社、1973 哲学シリーズ
  • 『人間の形成』田丸徳善と責任編集 三修社、1974 哲学シリーズ
  • 『浄土教とキリスト教 比較宗教哲学論集』編 山喜房仏書林、1977
  • 『東西思惟形態の比較研究』編集 東京書籍、1977
  • ヤスパース 哲学的信仰の哲学』編 以文社、1978
  • 『比較哲学方法論の研究 心源の研究』臼木淑夫共編集 東京書籍、1980
  • 『他力思想論攷』谷口龍男共著 山喜房佛書林、1981
  • 『哲学と倫理の間』編著 北樹出版、1981
  • 『東洋の論理 西田幾多郎の世界』編著 北樹出版、1981
  • 『近代日本の思想と仏教』編 東京書籍、1982
  • 『近代の法然論』芹川博通共編著 みくに書房、1982
  • 『宗教の現象学』編 東方出版、1984
  • 『倫理と宗教の間』編著 北樹出版、1984
  • 中村元の世界』前田専学阿部慈園ほか共著 青土社、1985
  • 『比較思想の世界』編著 北樹出版、1987
  • 『概説西洋哲学史』編著 ミネルヴァ書房、1989
  • 『太平洋共同体 その構想と現実』増田与共編著 原書房、1989
  • 『日本文化を読み直す 神秘主義と論理』安藤恵崇上杉健太郎司馬春英共著 北樹出版、1991 フマニタス選書
  • 『講座比較思想 転換期の人間と思想』全3巻 責任編集 北樹出版、1993
  • 『比較思想の展開』伴博浮田雄一河波昌峰共編著 北樹出版、1994
  • 『仏教思想の現在』芹川博通共編著 北樹出版、1994
  • 『思想史を読む』編著 北樹出版、1995 叢書パイデイア
  • 『近代日本思想史の群像 早稲田とその周辺』編著 北樹出版、1997
  • 『戦後思想史を読む』編著 北樹出版、1997
  • 『比較思想事典』中村元監修 責任編集、東京書籍、2000
  • 『二十一世紀への思想』編著 北樹出版、2001

翻訳

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記念論集

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  • 『東西における知の探究 峰島旭雄教授古稀記念論集』北樹出版、1998

栄典

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関連人物

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脚注

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  1. ^ a b 『現代物故者事典2012~2014』(日外アソシエーツ、2015年)p.563
  2. ^ 哲学者の峰島旭雄さん死去 朝日新聞 - archive.today(2013年10月24日アーカイブ分)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 八巻和彦「峰島旭雄先生のご定年退職にあたって」『文化論集』第13巻、早稲田商学同攷会、1998年3月、277-283頁。 
  4. ^ WEB版新纂浄土宗大辞典”. 浄土宗大辞典編纂委員会. 2021年2月14日閲覧。
  5. ^ 秋の叙勲・褒章 栄誉に浴した私学関係者”. 日本私立大学協会 (2008年11月5日). 2023年6月15日閲覧。
  6. ^ 『宗教の哲学』北樹出版〈現代哲学選書 11〉1989年6月、『比較思想のすすめ』ミネルヴァ書房1979年6月、『転換期の倫理』北樹出版1979年4月 等 共著編