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川越火力発電所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
川越火力発電所
川越火力発電所の位置(三重県内)
川越火力発電所
三重県における川越火力発電所の位置
正式名称 株式会社JERA川越火力発電所
日本の旗 日本
所在地 三重県三重郡川越町大字亀崎新田字朝明87-1
座標 北緯35度0分30.3秒 東経136度41分15.1秒 / 北緯35.008417度 東経136.687528度 / 35.008417; 136.687528 (川越火力発電所)座標: 北緯35度0分30.3秒 東経136度41分15.1秒 / 北緯35.008417度 東経136.687528度 / 35.008417; 136.687528 (川越火力発電所)
現況 運転中
運転開始 1号機:1989年6月
2号機:1990年6月
3号系列:1996年12月
4号系列:1997年11月
事業主体 JERA
発電所
主要動力源 LNG
発電機数 16基
熱効率 1号機:41.7%(HHV)
2号機:41.7%(HHV)
3号系列:48.5%(HHV)
4号系列:48.5%(HHV)
コンバインド
サイクル発電
3号系列:ACC方式採用
4号系列:ACC方式採用
発電量
定格出力 総出力:480.2万kW
  1号機:70万kW
  2号機:70万kW
  3号系列:170.1万kW
  4号系列:170.1万kW
ウェブサイト
川越火力発電所
2019年4月1日現在
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川越火力発電所(かわごえかりょくはつでんしょ)は、三重県三重郡川越町大字亀崎新田字朝明87-1にあるJERA天然ガス火力発電所

概要

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中部電力の設備として、1989年(平成元年)6月に1号機が運転を開始、4号系列までが建設された。

燃料に液化天然ガス(LNG)を使用している。天然ガスを液化する際にガス中の「ちり」、また燃焼時には硫黄分などの不純物を取り除いているため、硫黄酸化物煤塵の発生がなく、クリーンな発電であるとされる。

1、2号機は主蒸気温度566℃、主蒸気圧力31MPa、さらに二段再熱式(再熱蒸気温度は二段とも566℃)とした超々臨界圧ボイラーおよび蒸気タービンを採用した。

3、4号系列は排熱回収型コンバインドサイクル発電方式を採用し、熱効率48.5%(高位発熱量基準)を達成している。

かつては世界最大の火力発電所であったが、2007年(平成19年)に台湾台中発電所(583.4万kW)[1]2008年韓国の保寧(ポリョン)発電所(595.4万kW)[2]2010年(平成22年)10月に東京電力富津火力発電所(504万kW)[3]に追い抜かれた。

2019年4月、当発電所は中部電力からJERAに承継された。

2020年、当発電所のLNG基地は、日本初のLNGバンカリング船「かぐや」の拠点となった。

また、本発電所構内には、中部電力の太陽光発電設備がある。これは武豊火力発電所5号機の開発に伴い「メガソーラーたけとよ」の発電設備を「メガソーラーかわごえ」と名称を改め移設されたものであり、2017年5月31日に全面で運転を開始した[4]

発電設備

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  • 総出力:480.2万kW(火力発電所として)[5]
  • 敷地面積:約108万m2
1号機
発電方式:汽力発電方式
定格出力:70万kW
使用燃料:LNG
ボイラー:超々臨界圧二段再熱ボイラー
熱効率:41.7%(高位発熱量基準)
営業運転開始:1989年(平成元年)6月
2号機
発電方式:汽力発電方式
定格出力:70万kW
使用燃料:LNG
ボイラー:超々臨界圧二段再熱ボイラー
熱効率:41.7%(高位発熱量基準)
営業運転開始:1990年(平成2年)6月
3号系列
発電方式:1,300℃級改良型コンバインドサイクル発電(Advanced Combined Cycle)方式
定格出力:170.1万kW(24.3万kW × 7軸)
 ガスタービン:15.8万kW × 7軸[6]
 蒸気タービン: 8.5万kW × 7軸
使用燃料:LNG
熱効率
 48.5%(高位発熱量基準)
 53.9%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1996年(平成8年)12月
4号系列
発電方式:1,300℃級改良型コンバインドサイクル発電(ACC)方式
定格出力:170.1万kW(24.3万kW × 7軸)
 ガスタービン:15.8万kW × 7軸
 蒸気タービン: 8.5万kW × 7軸
使用燃料:LNG
熱効率
 48.5%(高位発熱量基準)
 53.9%(低位発熱量基準)
営業運転開始:1997年(平成9年)11月
メガソーラーかわごえ
出力:7,500kW
想定年間発電量:1140万kWh
営業運転開始:2017年(平成29年)5月31日

コミュニティ施設

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出典

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  1. ^ 海外電力調査会『海外電力調査会:データ集:グラフとデータ:世界の主要発電所』 2010年5月7日閲覧。
  2. ^ 『データブックオブ・ザ・ワールド 2009年版』(二宮書店、平成21年1月15日、479pp. ISBN 978-4-8176-0333-3)の89ページ右下の表5「世界のおもな火力発電所(2008年10月現在)」による。
  3. ^ 東京電力 火力発電所 設備一覧
  4. ^ 「メガソーラーかわごえ」の全面運転開始について 2017年5月31日
  5. ^ 中部電力 川越火力発電所
  6. ^ 産業用大型ガスタービンの技術系統化調査 (PDF) 産業技術史資料情報センター

関連項目

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外部リンク

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