平壌地下鉄千里馬線
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千里馬線 | |
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平壌地下鉄路線図(赤い線が千里馬線) | |
基本情報 | |
国 | 北朝鮮 |
所在地 | 平壌市 |
路線網 | 平壌地下鉄 |
起点 | 富興駅(富興〜烽火駅間は万景台線) |
終点 | 赤い星駅 |
駅数 | 8駅 |
開業 | 1973年9月6日 |
路線諸元 | |
路線距離 | 約 20 km |
軌間 | 1,435 mm (標準軌) |
電化方式 | 直流825V 第三軌条方式 |
千里馬線 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 천리마선 |
漢字: | 千里馬線 |
発音: | チョルリマソン |
日本語読み: | せんりません |
英語表記: | Chollima line |
千里馬線(チョルリマせん)は、朝鮮民主主義人民共和国平壌市の地下鉄路線。路線延長は約20km。
概説
[編集]朝鮮半島では最初に開業した地下鉄路線である。正式路線名は千里馬線(赤い星駅 - 烽火駅間)と万景台線(烽火駅 - 富興駅間)に分かれるが、両路線とも一体的に運行されている。
革命を描いた壁画に彩られ、特に万景台線区間の駅である富興駅・栄光駅は様々な石材やシャンデリアを使った豪華な内装が特徴的である。また戦時の核シェルターを兼ねるためか、地中深く(地下約105mとも云われる)に駅が存在する。
外国人観光客はかつて富興駅 - 栄光駅間しか乗車が許されていなかったが、2015年秋に平壌地下鉄が外国人観光客にも開放された[1]ため、現在ではその先へ行くことも可能となっている。
将来は、革新線光復駅 - 千里馬線富興駅間に新線を建設するという構想がある[2]。当初計画では、烽火駅から平壌市内を流れる大同江の下をくぐり南進することとされていたが、1971年に烽火駅付近で発生したトンネル崩落事故(死者100人超)の影響で断念され、現行の西進して富興駅へ向かう経路となったとされる[3][4][5]。なお大同江トンネル計画は2000年にも取り上げられ、この時は東平壌への延伸が計画されたが、その後の進展はない[4]。このほか1980年代には平城市への延伸計画も存在したが、試掘の結果技術的な限界にぶつかり断念したとされる[4]。
歴史
[編集]- 1960年代 - 建設開始。
- 1973年9月6日 - 烽火~赤い星間が開業。
- 1987年4月10日 - 富興~烽火間が開業。
- 2016年1月1日 - 新型車両100型が運行を開始
- 2019年5月1日- 凱旋駅のリニューアル完了
- 2019年以降- 戦友駅と統一駅のリニューアルが完了
駅一覧
[編集]- 駅名は革命にちなんだものであり、どこの地区に存在しているか判別できない。ガイドブックに記された大体の位置を以下に示す。概ね、市街の西から平壌駅を経由し、市街を南北に縦断し北郊に抜けている[6]。
- 統一駅に関しては、2024年1月に韓国との平和統一を放棄する政策転換の表明を受け、翌2月には車内のLCDモニターに「역」(駅)とだけ表示されているのが確認されている[7]。
- 駅所在地は全線平壌市内。
駅名 | 駅間キロ (km) | 累計キロ (km) | 接続路線・駅の大体の位置 | 所在地 | 線籍上の路線名 | ||
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日本語 | 朝鮮語 | 英語 | |||||
富興 (火力発電所) |
부흥역 (화력발전소) |
Puhung | 0.0 | 0.0 | 普通江ホテル周辺 | 平川区域 | 万景台線 |
栄光駅 (平壌駅・学生映画館) |
영광역 (평양역・학생영화관) |
Yonggwang | 北朝鮮鉄道省:平義線・平釜線・平南線(平壌駅) | 中区域 | |||
烽火駅 (党創立事績館) |
봉화역 (당창립사적관) |
Ponghwa | 芸術劇場 | ||||
千里馬線 | |||||||
勝利駅 (1百貨店) |
승리역 (1백화점) |
Sungri | 金日成広場 | ||||
統一駅 (青年公園) |
통일역 (청년공원) |
Thongil | 青年公園:牡丹峰南側付近 | ||||
凱旋駅 (凱旋門) |
개선역 (개선문) |
Kaeson | 金日成競技場、牡丹峰西側付近 | 牡丹峰区域 | |||
戦友駅 (4.25文化会舘) |
전우역 (4.25문화회관) |
Jonu | 平壌地下鉄:●革新線(戦勝駅) 4・25文化会館 | ||||
赤い星駅 (2病院) |
붉은별역 (2병원) |
Pulgunbyol | 20.0 | 平壌第2病院 | 大城区域 |
車両基地
[編集]千里馬線の車両基地は赤い星駅の北側にある。
脚注
[編集]- ^ Melody Rowell(訳・ルーバー荒井ハンナ) (2016年5月12日). “北朝鮮の地下鉄に乗ってみた 写真13点”. 日経BP・ナショナルジオグラフィック協会 2023年7月17日閲覧。
- ^ 出典:国分隼人『将軍様の鉄道』
- ^ 日本地下鉄協会編(2010):世界の地下鉄 151都市のメトロガイド、p.65 - 66
- ^ a b c d 平壌地下鉄、電力難で不規則運行…金正恩氏自慢の「新型」活躍できず - デイリーNKジャパン・2017年12月8日
- ^ 1971年の烽火駅トンネル崩落事故に関しては未確認とする情報もある[4]。
- ^ 『朝鮮観光案内』 p24, 「平壌地下鉄」(朝鮮新報社出版事業部、1992年)
- ^ 平壌の駅名が単なる「駅」に 北朝鮮が対韓国政策転換で「統一」を削除、産経新聞(取材は共同通信)、2024年2月20日。翌日閲覧。