コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

平安女学院中学校・高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平安女学院高等学校から転送)
平安女学院中学校・高等学校

3号館(昭和館)
地図北緯35度1分10.1秒 東経135度45分30.3秒 / 北緯35.019472度 東経135.758417度 / 35.019472; 135.758417座標: 北緯35度1分10.1秒 東経135度45分30.3秒 / 北緯35.019472度 東経135.758417度 / 35.019472; 135.758417
過去の名称 エディの学校
照暗女学校
平安女学院
平安高等女学校
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人平安女学院
設立年月日 1875年明治8年)
創立記念日 1月21日
創立者 エレン・G・エディ
共学・別学 女子校
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学科内専門コース アグネス国際進学コース
幼児教育進学コース
エクスパート特進コース
立命館進学コース
学期 3学期制
学校コード C126310000042 ウィキデータを編集(中学校)
D126310000040 ウィキデータを編集(高等学校)
高校コード 26524B
所在地 602-8013
京都府京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町172-2
外部リンク 平安女学院中学校・高等学校
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

平安女学院中学校・高等学校(へいあんじょがくいんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、京都府京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町にある私立女子中学校高等学校日本聖公会系のミッション・スクール。略称は平女(へいじょ)。2007年より学校法人立命館との連携を強化し、2008年度から立命館コース(60名)を設置している。

概要

[編集]

1875年(明治8年)に大阪川口居留地で、英国国教会(イングランド国教会)を始祖とする米国聖公会宣教師、ミス・エレン・ガードルード・エディが手伝っていた聖テモテ学校(のちの英和学舎、立教大学の前身)の女子生徒を引き取って始めたMiss Eddy’s School(エディの学校)が起源である。1894年(明治27年)に校名が「平安女学院」となる。1895年(明治28年)に現在の京都市上京区下立売通に移転した。

沿革

[編集]
  • 1874年11月 - 米国聖公会宣教師、ミス・エレン・G・エディが大阪に来日[1]
  • 1875年
    • 1月 - ミス・エレン・G・エディが「エディの学校」として教育を開始[1]
    • 9月 - 校名を「照暗女学校」に改称[2]
  • 1879年6月 - 川口居留地6番にあった元オーサカ・ホテルを購入し移転[2]
  • 1892年 - 照暗女学校の京都移転を決定し、京都府より「私立照暗女学校」の設立認可を受ける[3]。京都移転に際し、ジョン・マキムにより新校長に津田梅子の招聘が決まるが、華族女学校に務める津田の辞職許可が文部省から下りず、開校を延期する。加えて日本政府が居留地外に外国資産を認める確証が得られるまで本館の建設を延期する[4]
  • 1894年4月 - 照暗女学校を京都に移転し校名を「平安女学院」に改称して開校する[5][3][6][7]。平安女学院の院主(校長)は多川幾造、外国人校長にグリング、教頭は田村邦太郎が務める。同校教師・生徒は聖公会小川講義所の礼拝に出席した[5]。平安女学院の開校に伴い照暗女学校は閉鎖し、女生徒全員(16人の生徒)を東京の立教女学校(現在の立教女学院中学校・高等学校)へ移す[8][9]
  • 1895年
    • 4月 - 平安女学院は開校式を行う[3][6][2]
    • 新校舎・明治館竣工[6]
  • 1898年
  • 1902年 - 教師を務めた松山高吉の作詞による校歌が制定[10]
  • 1915年 - 高等女学校となる。聖三一幼稚園が開園される。
  • 1920年 - 通学服を和装からセーラー服に切り替える。日本で最初にセーラー服を導入した学校と云われている。
  • 1947年 - 新制中学校となる。
  • 1948年 - 新制高等学校となる。
  • 2002年 - 平安女学院高等学校にアグネスコースに加え、特進コースI・IIを設置。
  • 2008年 - アグネス総合進学コース(高校ではI類・II類)、立命館コースを設置。
  • 2014年 - 幼児教育進学コースを設置。
  • 2015年 - エクスパート・ステップコースをエクスパート特進コース、立命館コースを立命館進学コースに改称する。
  • 2019年 - アグネス総合進学 (AGS) コースをアグネス国際進学 (AS) コースに改称する。

学科

[編集]
  • 高等学校
    • アグネス国際進学コース
    • 幼児教育進学コース
    • エクスパート特進コース
    • 立命館進学コース
  • 中学校

クラブ活動

[編集]

文化系

[編集]
  • 吹奏楽部
  • コーラス部
  • 箏曲部
  • 囲碁
  • ハンドベル部
  • バトン部
  • 写真部
  • 華道部
  • 美術部
  • ESS部
  • ボランティア
  • フードカルチャークッキング部
  • 文芸部
  • 書道部
  • 軽音楽部(高校のみ)
  • ダンス

運動系

[編集]

著名な出身者

[編集]

制服

[編集]
  • 冬服 中学:ブレザータイプのセーラー服(セーラーパンツ)、高校:ブレザー
  • 夏服 中学:ワンピース・ツーピース(セーラーカラー付)、高校:ブラウス(ニット系ベストやカーディガンあり)
※1920年(大正9年)に日本で初めて洋飾の制服としてセーラー服を採用。

交通

[編集]
平安女学院中学校・高等学校の位置(京都府内)
平安女学院中学校・高等学校

脚注

[編集]
  1. ^ a b 学校法人桃山学院・桃山学院史料室『大阪川口居留地・雑居地跡』
  2. ^ a b c 川口居留地研究会 川口居留地略年表 『大阪川口居留地の研究』79-82頁
  3. ^ a b c 学校法人平安女学院 学校の情報 『平安女学院の制服の歴史について』
  4. ^ 永田 美江子「平安女学院における観光ホスピタリティ教育の成立史をめぐる研究」『平安女学院大学研究年報』第16巻、平安女学院大学、2016年3月、17-33頁、ISSN 1346227X 
  5. ^ a b 京都府立京都学・歴彩館 デジタルアーカイブ『資料詳細』 1894年4月
  6. ^ a b c 学校法人平安女学院 『学院の沿革』
  7. ^ 平安女学院中学校・高等学校 学校の沿革
  8. ^ 『1880年代教育史研究会ニューズレター』 (PDF) 広島大学,第40号,2013年1月15日
  9. ^ 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 『逸話と世評で綴る女子教育史(41)―聖公会の日本伝道と教育活動―』 神辺靖光,p5-8,第41号,2018年5月15日
  10. ^ 『平安女学院大学・2021年度 学校便覧』 (PDF)

関連項目

[編集]

関係校

[編集]

関係校については「日本聖公会関係の学校」を参照。

外部リンク

[編集]