平岡敦
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平岡 敦(ひらおか あつし、1955年8月10日 - )は、日本のフランス文学者、翻訳家。 主にフランスの純文学、推理小説、SF、児童文学の翻訳を手掛ける[1]。
人物
[編集]千葉県生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業[1]、中央大学大学院フランス文学専攻修了[1]。 2008年、チェン・ジャンホン『この世でいちばんすばらしい馬』で第56回産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞[1]。 2016年、ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』(光文社古典新訳文庫)で第21回小西財団日仏翻訳文学賞を受賞[1]。
翻訳
[編集]- 『ロマン・ノワール フランスのハードボイルド』(J - P・シュヴェイアウゼール、白水社、文庫クセジュ) 1991
- 『誰がドルンチナを連れ戻したか』(イスマイル・カダレ、白水社) 1994
- 『砕かれた四月』(イスマイル・カダレ、白水社) 1995
- 『奇妙な季節』(ジャン=マルク・ロベール、東京創元社) 1996
- 『殺しの挽歌』(ジャン=パトリック・マンシェット、学習研究社) 1997
- 『カービン銃の妖精』(ダニエル・ペナック、白水社) 1998
- 『タンギー 「今」を生きてきた子どもの物語』(ミシェル・デル・カスティー、徳間書店) 1998
- 『恋する手紙』(マドレーヌ・シャプサル編、松本百合子共訳、扶桑社) 2000、のち改題『この世でいちばん美しい愛の手紙』(ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス)
- 『子ども諸君』(ダニエル・ペナック、白水社) 2000
- 『たったひとりの戦い』(アナイス・ヴォージュラード、徳間書店) 2000
- 『殺人交叉点』(フレッド・カサック、創元推理文庫) 2000
- 『クリムゾン・リバー』(ジャン=クリストフ・グランジェ、創元推理文庫) 2001、のち改版 2018
- 『オオカミと石のスープ』(アナイス・ヴォージュラード、徳間書店) 2001
- 『ナイナイとしあわせの庭』(キティ・クローザー、徳間書店) 2002
- 『散文売りの少女』(ダニエル・ペナック、白水社) 2002
- 『こわがりのかえるぼうや』(キティ・クローザー、徳間書店) 2003
- 『コウノトリの道』(ジャン=クリストフ・グランジェ、創元推理文庫) 2003
- 『まっくろヒヨコ』(ラスカル、偕成社) 2003
- 『蜘蛛の微笑』(ティエリー・ジョンケ、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2004
- 『碁を打つ女』(シャン・サ、早川書房) 2004
- 『ピエロの赤い鼻』(ミシェル・カン、扶桑社) 2004
- 『アズールとアスマール』(ミッシェル・オスロ、スタジオジブリ、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー) 2007
- 『東京カオス』(アンヌ・ランバック、阪急コミュニケーションズ) 2007
- 『死者の部屋』(フランク・ティリエ、新潮文庫) 2008
- 『ムッシュ・マロセーヌ』(ダニエル・ペナック、白水社) 2008
- 『にわにいるのは、だあれ? パパとミーヌ』(キティ・クローザー、徳間書店) 2008
- 『騙し絵』(マルセル・F・ラントーム、創元推理文庫) 2009
- 『水曜日の本屋さん』(シルヴィ・ネーマン、光村教育図書) 2009
- 『バビロン・ベイビーズ』(モーリス・G・ダンテック、太田出版) 2009
- 『ヴェルサイユの密謀』(クリスティーヌ・ケルデラン,エリック・メイエール、新潮文庫) 2010
- 『いつか、きっと』(ティエリ・ルナン、光村教育図書) 2010
- 『シャーロック・ホームズの誤謬 『バスカヴィル家の犬』再考』(ピエール・バイヤール、東京創元社) 2011
- 『シンドロームE』(フランク・ティリエ、ハヤカワ文庫) 2011
- 『私が、生きる肌』(ティエリー・ジョンケ、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2012
- 『シンデレラの罠』(セバスチアン・ジャプリゾ、創元推理文庫) 2012
- 『フランス組曲』(イレーヌ・ネミロフスキー、野崎歓共訳、白水社) 2012
- 『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー、光文社古典新訳文庫) 2013
- 『GATACA』(フランク・ティリエ、ハヤカワ文庫) 2013
- 『ことりのギリ』(マリオ・ラモ、光村教育図書) 2013
- 『オマル 導きの惑星』(ロラン・ジュヌフォール、早川書房) 2014
- 『オマル 2 (征服者たち)』(ロラン・ジュヌフォール、早川書房) 2014
- 『かしこいウサギとはずかしがりやの大きな鳥』(パスカル・マレ文、デルフィーヌ・ジャコ絵、徳間書店) 2014
- 『ホラー短編集 3 最初の舞踏会』(編訳、岩波少年文庫) 2014
- 『彼女のいない飛行機』(ミシェル・ビュッシ、集英社文庫) 2015
- 『新車のなかの女』(セバスチアン・ジャプリゾ、創元推理文庫) 2015
- 『天国でまた会おう』(ピエール・ルメートル、早川書房) 2015、同時に文庫
- 『モーパッサン 首飾り』(モーパッサン、理論社、世界名作ショートストーリー) 2015
- 『ロルドの恐怖劇場』(アンドレ・ド・ロルド、編訳、ちくま文庫) 2016
- 『黒い睡蓮』(ミシェル・ビュッシ、集英社文庫) 2017
- 『狩人の手』(グザヴィエ=マリ・ボノ、創元推理文庫) 2017
- 『3つ数えて走りだせ』(エリック・ペッサン、あすなろ書房) 2017
- 『炎の色』(ピエール・ルメートル、早川書房) 2018、同時に文庫
- 『地底旅行』(ジュール・ヴェルヌ、岩波少年文庫) 2018
- 『猫の楽園 ゾラショートセレクション』(エミール・ゾラ、ヨシタケシンスケ絵、理論社、世界ショートセレクション) 2018
- 『壁抜け男 エーメショートセレクション』(マルセル・エーメ、ヨシタケシンスケ絵、理論社、世界ショートセレクション) 2019
ポール・アルテ
[編集]- 『第四の扉』(ポール・アルテ、早川書房) 2002、のちハヤカワ・ミステリ文庫 2018
- 『死が招く』(ポール・アルテ、早川書房) 2003
- 『赤い霧』(ポール・アルテ、早川書房) 2004
- 『カーテンの陰の死』(ポール・アルテ、早川書房) 2005
- 『赤髯王の呪い』(ポール・アルテ、早川書房) 2006
- 『狂人の部屋』(ポール・アルテ、早川書房) 2007
- 『七番目の仮説』(ポール・アルテ、早川書房) 2008
- 『虎の首』(ポール・アルテ、早川書房) 2009
- 『殺す手紙』(ポール・アルテ、早川書房) 2010
- 『あやかしの裏通り』(ポール・アルテ、行舟文化) 2018
- 『金時計』 (ポール・アルテ、行舟文化、名探偵「オーウェン・バーンズ」シリーズ) 2019
モーリス・ルブラン
[編集]- 『怪盗紳士ルパン』(モーリス・ルブラン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2005
- 『カリオストロ伯爵夫人』(モーリス・ルブラン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2005
- 『奇岩城』(モーリス・ルブラン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2006
- 『水晶の栓』(モーリス・ルブラン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2007
- 『ルパン、最後の恋』(モーリス・ルブラン、早川書房) 2012、のち文庫
- 『ルパン対ホームズ』(モーリス・ルブラン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2015
チェン・ジャンホン
[編集]- 『ウェン王子とトラ』(チェン・ジャンホン、徳間書店) 2007
- 『この世でいちばんすばらしい馬』(チェン・ジャンホン、徳間書店) 2008
- 『ハスの花の精リアン』(チェン・ジャンホン、徳間書店) 2011
- 『ロンと海からきた漁師』(チェンジャンホン作・絵、徳間書店) 2015
- 『小さなサンと天の竜』(チェンジャンホン作・絵、徳間書店) 2016
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 文藝年鑑2007[要文献特定詳細情報]