平石貴樹
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平石 貴樹(ひらいし たかき、1948年10月28日 - )は、日本のアメリカ文学者、小説家、翻訳家。東京大学名誉教授。 元日本アメリカ文学会会長。北海道函館市生まれ。
略歴
[編集]- 北海道函館で小学校入学まで過ごす。その後は東京で育つ。
- 1971年6月 東京大学文学部卒業(英語英米文学専修課程)
- 1974年3月 東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専門課程修士課程修了
- 1979年4月 工学院大学専任講師
- 1981年4月 武蔵大学人文学部助教授
- 1983年4月 東京大学教養学部助教授
- 1986年4月 東京大学文学部助教授
- 1994年6月 東京大学文学部教授
- 1995年4月 東京大学大学院人文社会系研究科教授
- 2013年 同定年退任、名誉教授
活動
[編集]専攻はウィリアム・フォークナー。1983年、「虹のカマクーラ」ですばる文学賞受賞。 以来、小説家としても活動し、主に推理小説を発表している。
著作
[編集]小説
[編集]「更科ニッキ」シリーズ
[編集]- 『笑ってジグソー、殺してパズル』(集英社 1984年8月 / 創元推理文庫 2002年5月)
- 『だれもがポオを愛していた』(集英社 1985年11月 / 創元推理文庫 1997年8月)
- 『スラム・ダンク・マーダー その他』(創元クライム・クラブ 1997年2月)
- 収録作品:「だれの指紋か知ってるもん」「スラム・ダンク・マーダー」「木更津のむかしは知らず」「エピローグ」
「山崎千鶴」シリーズ
[編集]「松谷警部」シリーズ
[編集]- 『松谷警部と目黒の雨』(創元推理文庫 2013年9月)
- 『松谷警部と三鷹の石』(創元推理文庫 2014年7月)
- 『松谷警部と三ノ輪の鏡』(創元推理文庫 2015年6月)
- 『松谷警部と向島の血』(創元推理文庫 2016年9月)
「函館物語」シリーズ
[編集]- 『潮首岬に郭公の鳴く』(光文社 2019年10月 / 光文社文庫 2022年10月)
- 『立待岬の鷗が見ていた』(光文社 2020年7月 / 光文社文庫 2023年7月)
- 『葛登志岬の雁よ、雁たちよ』(光文社 2021年7月)
- 『室蘭地球岬のフィナーレ』(光文社 2024年6月)
その他の作品
[編集]- 『虹のカマクーラ』(集英社 1984年4月)
- 『フィリップ・マーロウよりも孤独』(講談社 1986年3月)
研究書
[編集]- 『ジャパンラッグエッジインサイイツー』(金星堂 1986年12月)
- 『メランコリックデザイン - フォークナー初期作品の構想』(南雲堂 1993年4月)
- 『小説における作者のふるまい - フォークナー的方法の研究』(松柏社 2003年5月)
- 『しみじみ読むアメリカ文学』(松柏社 2007年6月)
- 『アメリカ文学史』(松柏社 2010年11月)
エッセイ
[編集]- 『一丁目一番地の謎』(松柏社 2019年6月)
翻訳
[編集]- 『おうちにかえろう』(ロア・シーガル、冨山房 1996年3月)
- 『ワン!ダフル ペットが語るやさしい生き方ヒント』(ビル・ジマーマン、冨山房 1996年11月)
- 『ハーンの轍の中で』(ジョージ・ヒューズ、玉井暲共訳、研究社 2002年10月)
- 『響きと怒り』上・下(ウィリアム・フォークナー、新納卓也共訳、岩波文庫 2007年1月)
- 『ヴァージニアン』(オーエン・ウィスター、松柏社 2007年7月)