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すばる文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

すばる文学賞(すばるぶんがくしょう)は、集英社が主催する純文学の公募新人文学賞である。集英社出版四賞の1つ[1]。受賞作は同社が発行する文芸誌『すばる』11月号に掲載される(第17回までは12月号)。受賞者には正賞として記念品、副賞として100万円が授与される[2]。毎年3月末日締め切り。

純文学系の公募している新人賞には他に、文學界新人賞群像新人文学賞新潮新人賞文藝賞太宰治賞などがある。

受賞作一覧

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回(年) 応募総数 受賞作 受賞者 備考
第1回(1977年) 1017編 受賞作なし
【佳作】「一人」 原トミ子
第2回(1978年) 711編 「情事」 森瑤子
「自分の戦場」 吉川良
【佳作】「海の向うの血」[注 1] 飯尾憲士
第3回(1979年) 982編 「京都よ、わが情念のはるかな飛翔を支えよ」 松原好之
第4回(1980年) 1106編 「ギンネム屋敷」 又吉栄喜
【佳作】「海を越えた者たち」 笹倉明
第5回(1981年) 945編 家族ゲーム[注 2] 本間洋平
第6回(1982年) 865編 「三日芝居」 三神弘
沙耶のいる透視図 伊達一行
第7回(1983年) 918編 「虹のカマクーラ」 平石貴樹
永遠の1/2 佐藤正午
第8回(1984年) 926編 受賞作なし
【佳作】「おまえと暮らせない」[注 3] 原田宗典
【佳作】「天北の詩人たち」 冬木薫[注 4]
第9回(1985年) 945編 「ダックスフントのワープ」 藤原伊織
「午後の祠り」 江場秀志
第10回(1986年) 952編 十六歳のマリンブルー 本城美智子
第11回(1987年) 1053編 「クロス・ロード」 桑原一世
「巨食症の明けない夜明け」 松本侑子
第12回(1988年) 1107編 受賞作なし
第13回(1989年) 1125編 「チン・ドン・ジャン」 奈良裕明
「ピアニシモ」 辻仁成
【佳作】「夢よりもっと現実的なお伽噺」 浅賀美奈子
第14回(1990年) 1099編 「スプラッシュ」 大鶴義丹
「革命のためのサウンドトラック」 清水アリカ
「キャプテンの星座」 山室一広
第15回(1991年) 1188編 「予感」 釉木淑乃
【佳作】「微熱狼少女」 仁川高丸
第16回(1992年) 1548編 「チューリップの誕生日」 楡井亜木子
【佳作】「惑う朝」[注 5] 白石一文[注 6]
第17回(1993年) 1576編 「19分25秒」[注 7] 引間徹 第110回芥川賞候補
第18回(1994年) 1545編 受賞作なし
第19回(1995年) 1410編 「韓素音の月」 茅野裕城子
「不随の家」 広谷鏡子
第20回(1996年) 1598編 いちげんさん[注 8] デビット・ゾペティ 第116回芥川賞候補
第21回(1997年) 1188編 「世間知らず」 岩崎保子
「街の座標」 清水博子
第22回(1998年) 1820編 「あなたがほしい je te veux」[注 9] 安達千夏 第120回芥川賞候補
第23回(1999年) 1702編 「彼女のプレンカ」 中上紀
「零歳の詩人」 楠見朋彦 第122回芥川賞候補
第24回(2000年) 950編 「塔」 末弘喜久
「ロマンティック」 大久秀憲
第25回(2001年) 908編 「夜明けの音が聞こえる」 大泉芽衣子
第26回(2002年) 1331編 「ハミザベス」 栗田有起
「スチール」 織田みずほ
【佳作】「プラスティック・サマー」 竹邑祥太
第27回(2003年) 1315編 蛇にピアス[注 10] 金原ひとみ 第130回芥川賞受賞
「ダンボールボートで海岸」 千頭ひなた
第28回(2004年) 1533編 「白の咆哮」 朝倉祐弥
「漢方小説」 中島たい子 第132回芥川賞候補
第29回(2005年) 2121編 「踊るナマズ」[注 11] 高瀬ちひろ
第30回(2006年) 1944編 「幻をなぐる」[注 12] 瀬戸良枝
【佳作】「テーパー・シャンク」 吉原清隆
第31回(2007年) 1961編 「パワー系181」[注 13] 墨谷渉
「はじまらないティータイム」 原田ひ香
第32回(2008年) 2029編 「灰色猫のフィルム」 天埜裕文
【佳作】「赤い傘」[注 14] 花巻かおり
第33回(2009年) 1686編 「海猫ツリーハウス」 木村友祐
【佳作】「好去好来歌」 温又柔[注 15]
第34回(2010年) 1441編 「トロンプルイユの星」 米田夕歌里[注 16]
第35回(2011年) 1354編 フラミンゴの村 澤西祐典
第36回(2012年) 1420編 「狭小邸宅」 新庄耕
「黄金の庭」[注 17] 高橋陽子
第37回(2013年) 1433編 「左目に映る星」[注 18] 奥田亜希子
「教授と少女と錬金術師」[注 19] 金城孝祐
第38回(2014年) 1413編 「島と人類」 足立陽
「みずうみのほうへ」[注 20] 上村亮平
第39回(2015年) 1283編 「温泉妖精」[3] 黒名ひろみ
【佳作】「地に満ちる」 竹林美佳
第40回(2016年) 1437編 「そういう生き物」[4] 春見朔子
【佳作】「えん」[5] ふくだももこ
第41回(2017年) 1366編 「光点」[6] 山岡ミヤ
【佳作】「遊ぶ幽霊」 兎束まいこ
第42回(2018年) 1355編 「わるもん」[7] 須賀ケイ
第43回(2019年) 1259編 「犬のかたちをしているもの」[8] 高瀬隼子
第44回(2020年) 1146編 「コンジュジ」[9] 木崎みつ子 第164回芥川賞候補
第45回(2021年) 1251編 「ミシンと金魚」 永井みみ
【佳作】「我が友、スミス」 石田夏穂 第166回芥川賞候補
第46回(2022年) 1130編 「がらんどう」[注 21] 大谷朝子
第47回(2023年) 890編 「みどりいせき」 大田ステファニー歓人 第37回三島賞受賞
第48回(2024年) 1132編 あぶくの子」 樋口六華
【佳作】「ダンスはへんなほうがいい」 新崎瞳

選考委員

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脚注

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注釈

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  1. ^ 「ソウルの位牌」に所収
  2. ^ 「枡の中に駒が並んで」改題
  3. ^ 「優しくって少しバカ」に所収
  4. ^ 後に「冬村勇陽」に改名。
  5. ^ 「鶴」改題
  6. ^ 「瀧口明」から改名
  7. ^ 「19'25」改題
  8. ^ 「一見さん、お断り」改題
  9. ^ 「前奏曲」改題
  10. ^ 「甘い死臭」改題
  11. ^ 「ゆびさきの恋」改題
  12. ^ 「新しい歌」改題
  13. ^ 「身体と恋愛」改題
  14. ^ 「幸せが選ぶ街」改題
  15. ^ 「蔡如燕」から改名
  16. ^ 「宮崎陽」から改名
  17. ^ 「黄金の星の庭」改題
  18. ^ 「アナザープラネット」改題
  19. ^ 「完全な銀」改題
  20. ^ 「その静かな、小さな声」改題
  21. ^ 「空洞を抱く」改題

出典

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関連項目

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外部リンク

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