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小説すばる新人賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小説すばる新人賞(しょうせつすばるしんじんしょう)は、集英社が発行する小説誌『小説すばる』の公募新人文学賞である[1]。年1回発表されている。受賞者には正賞として賞牌、副賞として200万円が授与される(第19回までは100万円)。小説すばる新人賞、柴田錬三郎賞すばる文学賞開高健ノンフィクション賞の4賞を、集英社出版四賞という[2]2016年時点で、同賞の最年少受賞記録は、16歳で受賞した青羽悠(第29回)[3]

受賞作一覧

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特記がなければ、初刊は集英社、文庫は集英社文庫刊。

回(年) 応募数 受賞作 著者 初刊 文庫化
第1回(1988年) 1303編 『川の声』 山本修一 1989年10月
『こちらノーム』 長谷川潤二 1989年10月
第2回(1989年) 1153編 『ゴッド・ブレイス物語』 花村萬月[注 1] 1990年2月 1993年9月
『草小路鷹麿の東方見聞録』 草薙渉 1990年2月 1993年9月
第3回(1990年) 1175編 『絹の変容』 篠田節子 1991年1月 1993年8月
第4回(1991年) 1083編 『マリアの父親』 たくきよしみつ 1992年1月
『涼州賦』 藤水名子 1992年1月 1995年2月
第5回(1992年) 1138編 『砂時計』[注 2] 吉富有 1993年8月
第6回(1993年) 1307編 『ジャガーになった男』 佐藤賢一 1994年1月 1997年11月
天使の卵[注 3] 村山由佳 1994年1月 1996年6月
第7回(1994年) 1448編 『恋人といっしょになるでしょう』 上野歩 1995年1月
『包帯をまいたイブ』[注 4] 冨士本由紀 1995年1月 2000年1月
第8回(1995年) 1306編 『バーバーの肖像』 早乙女朋子 1996年1月
『英文科AトゥZ』 武谷牧子 1996年1月
第9回(1996年) 1256編 『陋巷の狗』 森村南 1997年1月
第10回(1997年) 1231編 『オロロ畑でつかまえて』[注 5] 荻原浩 1998年1月 2001年10月
『ウエンカムイの爪』 熊谷達也 1998年1月 2000年8月
第11回(1998年) 1354編 『走るジイサン』 池永陽 1999年1月 2003年1月
『パンの鳴る海、緋の舞う空』 野中ともそ 1999年1月 2004年10月
第12回(1999年) 1066編 『粗忽拳銃』 竹内真 2000年1月 2003年10月
第13回(2000年) 986編 8年[注 6] 堂場瞬一 2001年1月 2004年1月
第14回(2001年) 912編 『ジョッキー』[注 7] 松樹剛史 2002年1月 2005年1月
第15回(2002年) 958編 『プリズムの夏』[注 8] 関口尚 2003年1月 2005年7月
第16回(2003年) 1073編 笑う招き猫[注 9] 山本幸久 2004年1月 2006年1月
第17回(2004年) 1176編 となり町戦争 三崎亜記[注 10] 2005年1月 2006年12月
第18回(2005年) 1156編 はるがいったら 飛鳥井千砂 2006年1月 2009年1月
第19回(2006年) 968編 『でかい月だな』 水森サトリ[注 11] 2007年1月 2010年1月
第20回(2007年) 1216編 桃山ビート・トライブ 天野純希 2008年1月 2010年9月
第21回(2008年) 1255編 『魚神』[注 12] 千早茜 2009年1月 2012年1月
『蛇衆』[注 13] 矢野隆 2009年1月 2011年12月
第22回(2009年) 1266編 桐島、部活やめるってよ 朝井リョウ[注 14] 2010年2月 2012年4月
『白い花と鳥たちの祈り』[注 15] 河原千恵子[注 16] 2010年2月
第23回(2010年) 1334編 『国道沿いのファミレス』 畑野智美 2011年2月 2013年5月
たぶらかし[注 17] 安田依央[注 18] 2011年2月 2012年3月
第24回(2011年) 1341編 サラの柔らかな香車 橋本長道 2012年2月 2014年9月
第25回(2012年) 1423編 名も無き世界のエンドロール[注 19] 行成薫 2013年3月 2015年2月
『赤と白』 櫛木理宇[注 20] 2013年3月 2015年12月
第26回(2013年) 1435編 『八月の青い蝶』[注 21] 周防柳 2014年2月 2016年5月
第27回(2014年) 1640編 『砂漠の青がとける夜』 中村理聖 2015年2月
第28回(2015年) 1348編 『ラメルノエリキサ』 渡辺優 2016年2月 2018年2月
第29回(2016年) 1333編 『星に願いを、そして手を。』[3] 青羽悠 2017年2月 2019年2月
第30回(2017年) 1331編 『天龍院亜希子の日記』[4] 安壇美緒 2018年2月 2020年2月
第31回(2018年) 1380編 『闇夜の底で踊れ』[5] 増島拓哉[注 22] 2019年2月 2021年1月
第32回(2019年) 1349編 『しゃもぬまの島』 上畠菜緒 2020年2月 2022年2月
『言の葉は、残りて』[注 23] 佐藤雫 2020年2月 2022年1月
第33回(2020年) 1196編 『櫓太鼓がきこえる』 鈴村ふみ 2021年2月 2023年2月
第34回(2021年) 1345編 『コーリング・ユー』[6] 永原皓 2022年2月
第35回(2022年) 1182編 『楊花の歌』[注 24] 青波杏 2023年2月
第36回(2023年) 『遡上の魚』 逢崎遊
『我拶もん』 水無月神野
第37回(2024年) 『グッナイ・ナタリー・クローバー』 須藤アンナ

選考委員

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脚注

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注釈

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  1. ^ 「麻臣哲一」から改名
  2. ^ 受賞時に「オレンジ砂塵」から改題
  3. ^ 受賞時に「春妃 - デッサン」から改題
  4. ^ 受賞時に「アルテミスたちの事情」から改題
  5. ^ 受賞時に「牛穴村 新発売キャンペーン」から改題
  6. ^ 受賞時に「Bridge」から改題
  7. ^ 最終選考時「残影の馬」から改題
  8. ^ 最終選考時「悲しみの次にくるもの」から改題
  9. ^ 最終選考時「アカコとヒトミと」から改題
  10. ^ 「御清街」から改名
  11. ^ 「広早あるの」から改名
  12. ^ 受賞時に「魚」から改題
  13. ^ 受賞時に「蛇衆綺談」から改題
  14. ^ 「笹井リョウ」から改名
  15. ^ 受賞時に「なくしてしまったはずのもの」から改題
  16. ^ 「月森すなこ」から改名
  17. ^ 受賞時に「百狐狸斉放」から改題
  18. ^ 「鰓ノーチェ」から改名
  19. ^ 受賞時に「マチルダ」から改題
  20. ^ 「串木里有」から改名
  21. ^ 受賞時に「翅と虫ピン」から改題
  22. ^ 「若利恒一」から改名
  23. ^ 受賞時に「海の匂い」から改題
  24. ^ 受賞時に「亜熱帯はたそがれて 廈門、コロニアル幻夢譚」から改題

出典

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関連項目

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外部リンク

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