山本幸久
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山本 幸久(やまもと ゆきひさ、1966年[1] - )は、東京都八王子市出身[2]の日本の小説家である。
経歴
[編集]少年時代は漫画やSFのファンで、中学2年生のときに星新一ショートショート・コンテストに応募して入賞した。中央大学文学部卒業後、内装会社勤務を経て編集プロダクションに勤務し、大手出版社の漫画編集部に出向した。当時はやまだないとなどの担当をしていた[1]。
2002年、妻のすすめで書いた小説「アカコとヒトミと」が世田谷文学賞にて3席を受賞する[3]。その時の作品を原型にして書いた「アカコとヒトミと」(のちに『笑う招き猫』に改題)で、2003年に第16回小説すばる新人賞受賞し作家デビューした。2006年、『笑う招き猫』で第2回酒飲み書店員大賞受賞[4]。
作品リスト
[編集]アヒルバスシリーズ
[編集]- ある日、アヒルバス(2008年10月 実業之日本社 / 2010年10月 実業之日本社文庫)
- 天晴れアヒルバス(2016年9月 実業之日本社)
- 【改題】あっぱれアヒルバス(2019年8月 実業之日本社文庫)
単著
[編集]- 笑う招き猫(2004年1月 集英社 / 2006年1月 集英社文庫)
- はなうた日和(2005年7月 集英社 / 2008年5月 集英社文庫)
- 凸凹デイズ(2005年10月 文藝春秋 / 2009年2月 文春文庫)
- 幸福ロケット(2005年11月 ポプラ社 / 2010年2月 ポプラ文庫)
- 男は敵、女はもっと敵(2006年2月 マガジンハウス / 2009年4月 集英社文庫)
- 美晴さんランナウェイ(2007年4月 集英社 / 2010年3月 集英社文庫)
- 渋谷に里帰り(2007年10月 NHK出版 / 2011年7月 新潮文庫)
- カイシャデイズ(2008年7月 文藝春秋 / 2011年3月 文春文庫)
- シングルベル(2009年6月 朝日新聞出版 / 2012年6月 朝日文庫)
- 床屋さんへちょっと(2009年8月 集英社 / 2012年8月 集英社文庫)
- 愛は苦手(2010年1月 新潮社 / 2012年10月 新潮文庫)
- 失恋延長戦(2010年3月 祥伝社 / 2013年7月 祥伝社文庫)
- ヤングアダルトパパ(2010年4月 角川書店 / 2013年3月 角川文庫)
- パパは今日、運動会(2011年7月 筑摩書房 / 2015年2月 ちくま文庫)
- 寿フォーエバー(2011年8月 河出書房新社 / 2014年9月 河出文庫)
- 一匹羊(2011年10月 光文社 / 2014年5月 光文社文庫)
- GO!GO!アリゲーターズ(2012年4月 集英社 / 2016年12月 集英社文庫)
- 東京ローカルサイキック(2012年9月 徳間書店)
- 展覧会いまだ準備中(2012年12月 中央公論新社 / 2015年12月 中公文庫)
- 幸福トラベラー(2013年2月 ポプラ社 / 2015年9月 ポプラ文庫)
- ジンリキシャングリラ(2014年3月 PHP研究所 / 2017年3月 PHP文芸文庫)
- 文庫化時に「浅間くんのお父さん」を増補
- 芸者でGO!(2014年7月 実業之日本社 / 2017年6月 実業之日本社文庫)
- 文庫化時に「お母さん」を増補
- 店長がいっぱい(2014年11月 光文社 / 2017年10月 光文社文庫)
- 文庫化時に「夜の海」を増補
- 誰がために鐘を鳴らす(2016年2月 KADOKAWA / 2019年3月 角川文庫)
- ウチのセンセーは、今日も失踪中(2018年3月 幻冬舎文庫)
- ふたりみち(2018年3月 KADOKAWA / 2020年11月 角川文庫)
- あたしの拳が吼えるんだ(2020年2月 中央公論新社)
- 【改題】あたしとママのファイトな日常(2023年1月 中公文庫)
- 神様には負けられない(2020年12月 新潮社 / 2023年9月 新潮文庫)
- 人形姫(2021年12月 PHP研究所)
- 花屋さんが言うことには(2022年3月 ポプラ社)
- 大江戸あにまる(2022年9月 集英社文庫)
- おでんオデッセイ(2023年11月 実業之日本社)
ノベライズ
[編集]- エイプリルフールズ(脚本:古沢良太、2015年3月 ポプラ文庫) - 同名映画の小説版
- ミックス。(脚本:古沢良太、2017年10月 ポプラ文庫) - 同名映画の小説版
- コンフィデンスマンJP ロマンス編(脚本:古沢良太、2019年5月 ポプラ文庫) - 同名映画の小説版
- コンフィデンスマンJP プリンセス編(脚本:古沢良太、2020年4月 ポプラ文庫) - 同名映画の小説版
- マイ・ダディ(2021年8月 徳間文庫) - 同名映画の小説版
- コンフィデンスマンJP 英雄編(脚本:古沢良太、2021年12月 ポプラ文庫) - 同名映画の小説版
- あの夜を覚えてる(脚本:小御門優一郎、2023年9月 ポプラ文庫) - オールナイトニッポン55周年記念公演を小説化
アンソロジー
[編集]「」内が山本幸久の作品
- Love or like(2006年7月 祥伝社 / 2008年9月 祥伝社文庫)「ネコ・ノ・デコ」
- 本当のうそ(2007年2月 講談社)「舌のさきで」
- 短編ベストコレクション 現代の小説(2007年6月 徳間文庫)「野和田さん家のツグヲさん」
- 忘れない。贈りものをめぐる十の話(2007年12月 メディアファクトリー)「雪が降る」
- きみが見つける物語 十代のための新名作 切ない話編(2010年2月 角川文庫)「閣下のお出まし」
- Happy Box(2012年3月 PHP研究所 / 2015年11月 PHP文芸文庫)「天使」
- あの日、君と Boys(2012年5月 集英社文庫)「マニアの受難」
- 【再編集・改題】短編学校(2017年6月 集英社文庫)
- エール!3(2013年10月 実業之日本社文庫)「クール」
- 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語(2020年3月 ポプラ文庫)「おもちゃ屋「うさぎや」」
雑誌掲載短編
[編集]- 1999年のヒトミ(『小説すばる』2017年5月号 集英社)- 『笑う招き猫』特別読切
映像化作品
[編集]映画
[編集]テレビドラマ
[編集]- ある日、アヒルバス(2015年7月5日 - 8月23日、全8話、NHK BSプレミアム、主演:藤原紀香)[6]
- 笑う招き猫(2017年3月19日 - 4月17日、全4話、毎日放送・TBS系、主演:清水富美加・松井玲奈)[5]
脚注
[編集]- ^ a b “作歌の読書道 第50回”. WEB本の雑誌. 本の雑誌社 / 博報堂 (2016年1月27日). 2017年5月1日閲覧。
- ^ “八王子芸妓を描く小説「芸者でGO!」-地元出身の作家・山本幸久さんが出版”. 八王子経済新聞. (2014年7月31日) 2017年5月1日閲覧。
- ^ 山本幸久(インタビュー)「渋谷の街を舞台に、新しいものが生まれる過程を書きたい」『渋谷文化プロジェクト』 。2017年5月1日閲覧。
- ^ “酒飲み書店員大賞 受賞作発表”. 集英社. 2017年12月20日閲覧。
- ^ a b “清水富美加&松井玲奈が漫才コンビ結成 映画『笑う招き猫』写真公開”. CINRA.NET (株式会社 CINRA). (2017年1月30日) 2017年2月25日閲覧。
- ^ “プレミアムドラマ「ある日、アヒルバス」”. NHKオンライン. NHK. 2017年2月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 山本幸久 (@yukihisayamamot) - X(旧Twitter)
- 山本幸久 (yamamotoyukihisa) - Facebook