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広畑塁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
広畑 塁
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県飯塚市
生年月日 (1995-06-17) 1995年6月17日(29歳)
身長
体重
175[1] cm
80[1] kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2017年 育成選手ドラフト5位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴
  • KAMIKAWA・士別サムライブレイズ (2023)
  • 火の国サラマンダーズ (2024)

広畑 塁(ひろはた るい、1995年6月17日 - )は、福岡県出身の元プロ野球選手捕手)・コーチ。右投左打。NPBでは育成選手であった。

経歴

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プロ入り前

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東海大第五高時代は、甲子園出場経験はなし。

高校卒業後は立正大学へ進学し、東都大学野球連盟に加盟する同校の硬式野球部に入部。大学時代は控え捕手として過ごし、二部通算3試合の出場に留まり、打率.000、0安打、0本塁打、0打点の成績であった[2]。チームは4年次の春季リーグまで二部リーグ所属。入れ替え戦に勝利し、秋季リーグは一部に所属したが自身が打席に立つことはなかった[2]

2017年10月26日、プロ野球ドラフト会議読売ジャイアンツから育成選手ドラフト5位で指名を受け入団[3]

巨人時代

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2020年は二軍で5打数1安打、三軍では28試合に出場し打率.211、0本、4打点に終わり[4]、11月28日に戦力外通告を受けた[5]

12月7日に開催された12球団合同トライアウトに参加し、四球、空振り三振、一ゴロ、見逃し三振という結果だった[6]

ワンダラーズ時代

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2021年4月2日にオーストリアン・ベースボール・リーグ(ABL)のウィーン・ワンダラーズドイツ語版と契約を結んだことがわかった[7]。背番号は川﨑宗則を慕って52をつけた[8]。5月中旬にオーストリアに渡り、7月いっぱいまでのレギュラーシーズンの試合に出場。22試合に出場し、79打数19安打で、打率.241、2本塁打、34打点のシーズン成績だった。オーストリアでは本職の捕手のほか、出場機会を増やすために外野手としても出場。その後、ポストシーズンは早期敗退を喫するも、国際大会も参加し、8月下旬までプレー。国際大会は過密日程だったため、投手として出場する試合もあり、1イニング8失点を喫したという。9月7日に日本に帰国した[9][10]。帰国後は小林亮寛が代表の野球教室「コビーズ」の中学3年生限定クラブでキャッチングコーチを務めた[11]

KAL・大分時代

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2021年12月12日、九州アジアリーグ大分B-リングスが、新入団選手として広畑と契約に合意したと発表した[12]。オーストリア時代と同じく、背番号は52[8]。シーズン終了後の10月31日に退団(自由契約)が発表された[13]。国内外問わず、現役続行を希望するとしていた[14]

HFL・士別時代

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2022年12月17日、北海道フロンティアリーグの士別サムライブレイズ(球団名は2023年2月1日よりKAMIKAWA・士別サムライブレイズに変更[15])に入団することが発表された[16]。選手兼野手コーチとしての契約で、複数球団から誘いがあった中、士別からは唯一コーチ兼任の話があったことが入団の大きな決め手になった[17]

2023年の1シーズンプレーし、シーズン終了後の10月6日に自由契約での退団が発表された[18]。士別退団後の11月29日には、台湾プロ野球(CPBL)台鋼ホークスの新入団選手トライアウトに参加したが、入団には至らなかった[19]

KAL・火の国時代

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2023年12月14日、九州アジアリーグ火の国サラマンダーズに入団することが発表された。野手総合コーチ兼任選手としての入団で、選手としてのポジションは捕手・外野手となっている。GMの神田康範は、広畑の入団をもって「最後のピースが埋まり、2024年シーズンのパズルが完成しました」とコメントしている[1]

2024年は選手としては38試合に出場した。10月10日付で自由契約となった[20]。広畑は自身のX(旧Twitter)アカウントで「新天地を求めて、色んなところで色んな環境や野球を見てプレーして、もっと突き詰めるようにまだまだ頑張ります」と記した[21]

引退後

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2024年12月より、埼玉西武ライオンズのブルペン捕手(二軍担当)兼用具担当兼人材開発部に就職した。

人物・プレースタイル

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二塁送球1.8秒の強肩と堅実な守備が持ち味の捕手[2][22]。50m6秒2の俊足も持ち合わせる[8]

詳細情報

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年度別打撃成績

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  • 一軍公式戦出場なし

独立リーグでの年度別打撃成績

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O
P
S
2022 大分 58 192 168 25 41 7 2 4 64 12 0 1 4 0 18 - 2 43 2 .244 .324 .381 .705
2023 士別 43 132 116 15 32 5 1 3 48 21 0 0 3 3 10 - 0 20 2 .276 .326 .414 .740
2024 火の国 38 85 71 9 21 1 0 1 25 9 2 3 1 0 12 - 1 14 0 .296 .405 .352 .757
KAL:2年 96 277 239 34 65 8 2 5 89 21 2 4 5 0 30 - 3 57 2 .272 .360 .372 .733
HFL:1年 43 132 116 15 32 5 1 3 48 21 0 0 3 3 10 - 0 20 2 .276 .326 .414 .740
  • 2024年シーズン終了時

背番号

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  • 005(2018年 - 2020年)
  • 52(2021年 - 2024年)

脚注

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  1. ^ a b c 新入団スタッフ『広畑塁野手総合コーチ兼任選手』について”. 火の国サラマンダーズ (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。
  2. ^ a b c 育成5位 立正大・広畑"ミスター・ゼロ"からの下剋上誓う”. スポーツ報知 (2017年11月17日). 2019年1月19日閲覧。
  3. ^ 育成ドラフトで8選手”. 読売ジャイアンツ (2017年10月26日). 2019年1月18日閲覧。
  4. ^ 選手・成績 > 打者成績 > 三軍打者成績(シーズン)”. 読売ジャイアンツ. 2021年3月16日閲覧。
  5. ^ 【巨人】育成の広畑塁と小山翔平に戦力外通告 2人で20人目”. スポーツ報知 (2020年11月28日). 2021年3月16日閲覧。
  6. ^ 新庄氏ら56人参加/2020合同トライアウト詳細”. 日刊スポーツ (2020年12月7日). 2021年3月16日閲覧。
  7. ^ 【巨人】元育成・広畑塁、オーストリアのプロ野球チームと正式契約「全てが勉強」”. スポーツ報知 (2021年4月3日). 2021年4月3日閲覧。
  8. ^ a b c 広畑塁(インタビュアー:小林圭太)「元巨人の広畑塁が九州独立L「大分B‐リングス」入団 背番号52で「大分の川崎宗則になれるように」」『スポーツ報知』、2021年12月14日https://hochi.news/articles/20211216-OHT1T51140.html?page=12021年12月21日閲覧 
  9. ^ “元巨人の広畑塁がオーストリアのプロリーグでのシーズンを終え帰国「この先も野球を続けたい」”. スポーツ報知. (2021年9月11日). https://hochi.news/articles/20210910-OHT1T51244.html?page=1 2021年10月19日閲覧。 
  10. ^ “元巨人育成の26歳捕手、まさかの投手として登板 欧州球界に飛び込んだ広畑塁の今シーズンと今後”. 西日本スポーツ. (2021年9月11日). https://web.archive.org/web/20210911001908/https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/799187/ 2021年10月19日閲覧。 
  11. ^ 福岡|コビーズベースボールクラブ|中学3年生”. 2021年10月19日閲覧。
  12. ^ 2022年度契約合意選手発表 - 大分B-リングス(2021年12月12日)2022年4月20日閲覧。
  13. ^ 大分B-リングス 選手契約について - 九州アジアプロ野球機構(2022年10月31日) 2022年10月31日閲覧。
  14. ^ “元巨人の広畑塁、九州独立リーグの大分から自由契約 国内にこだわることなく移籍先を探す”. スポーツ報知. (2022年10月31日). https://hochi.news/articles/20221031-OHT1T51194.html?page=1 2022年10月31日閲覧。 
  15. ^ 球団名変更のお知らせ”. 士別サムライブレイズ. 2023年1月13日閲覧。
  16. ^ 士別サムライブレイズ [@samurai_blades] (2022年12月17日). "【NEW SAMURAI】". X(旧Twitter)より2022年12月17日閲覧
  17. ^ 堀内啓太「元巨人の広畑塁捕手がHFL士別サムライブレイズでプレー…狙う次の「塁」はNPB復帰」『スポーツ報知』2023年9月1日。2023年11月8日閲覧。
  18. ^ 退団選手のお知らせ - KAMIKAWA・士別サムライブレイズ(2023年10月6日)2023年10月12日閲覧。
  19. ^ 横尾弘一「台湾プロ野球に新規参入した台鋼ホークスのトライアウトにあの日本人も!!」『Yahoo!ニュース』2023年12月1日。2023年12月14日閲覧。
  20. ^ 選手契約について”. 火の国サラマンダーズ (2024年10月10日). 2024年10月10日閲覧。
  21. ^ 広畑塁 [@td58902] (2024年10月10日). "2024年10月10日のポスト". X(旧Twitter)より2024年10月27日閲覧
  22. ^ 【巨人】 育成5位の立正大・広畑、指名あいさつ受け「レベルアップしていきたい」”. スポーツ報知 (2017年10月17日). 2019年1月19日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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