店村新次
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店村 新次(たなむら しんじ、1919年3月3日[1] - 1991年8月20日)は、日本のフランス文学者、翻訳家。同志社大学名誉教授。
フランス文学のほか、音楽関係の翻訳が多い。
経歴
[編集]満洲奉天生まれ。1941年東京外国語学校フランス語科卒。大日本航空に入りシンガポールで終戦を迎え抑留ののち復員。京都府立第三中学校(のち京都府立山城高等学校)教諭) 1950年天理大学助教授) 1953年同志社大学商学部助教授、教授。1983年「ロジェ・マルタン・デュ・ガール研究」で京都大学文学博士。1985年定年退任、聖隷学園聖泉短期大学教授。1991年8月20日、大腸癌のため死去[1]。
著書
[編集]翻訳
[編集]- 『二重の誤解』(プロスペール・メリメ、晃文社、フランス文学選集) 1948
- 『湖畔の恋人』(ラ・マルテイヌ、晃文社、フランス文学選集) 1949
- 『生成』(マルタン・デュ・ガール、法律文化社) 1968、のち講談社文庫
- 『文学的回想』(マルタン・デュ・ガール、法律文化社) 1970
- 『ショパン』(ジャン=マリー・グルニエ、赤瀬雅子共訳、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1971
- 『チャイコフスキー』(ギー・エリスマン、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1971
- 『ドビュッシー』(アントワーヌ・ゴレア、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1971
- 『ベートーヴェン』(ジャン・ヴィトルト、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1971
- 『モーツァルト』(マルチーヌ・カディユ、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1971
- 『バッハ』(クロード・レーマン、浅尾己巳子共訳、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1972
- 『老いたるフランス / 水ぶくれ』(ロジェ・マルタン・デュ・ガール、広田正敏共訳、三修社) 1973
- 『20世紀文学における悲劇的世界像』(チャールズ・I・グリックスバーグ、楠木美和子共訳、法律文化社) 1973
- 『イタリア音楽史』(ナニー・ブリッジマン、白水社、文庫クセジュ) 1975
- 『ヴェーベルン』(クロード・ロスタン、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1975
- 『意志と偶然 ドリエージュとの対話』(ピエール・ブーレーズ、法政大学出版局、りぶらりあ選書) 1977
- 『ゴーチェ幻想作品集』(小柳保義共訳、創土社) 1977.3
- 『シュッツ』(ロジェ・テラール、浅尾己巳子共訳、音楽之友社、不滅の大作曲家) 1981.4
- 『ピアノ演奏解釈』(アルフレッド・コルトー、ジャンヌ・ティエフリー編、ムジカノーヴァ) 1983.12
脚注
[編集]参考
[編集]- 吉川浩「昭和史の体現 : 店村新次先生を偲ぶ」『聖隷学園聖泉短期大学人文・社会科学論集』第9巻、聖泉大学、1992年3月31日、3-25頁、NAID 110004686418。