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弓山達也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

弓山 達也(ゆみやま たつや、1963年 - )は、日本の宗教学者東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授/環境・社会理工学院社会・人間科学系教授。同大学法人評議員。日本宗教学会常務理事。公益財団法人国際宗教研究所常務理事[1]。宗教文化教育推進センター運営委員[2]。専門は宗教社会学。「現代世界における宗教性/霊性」をテーマに研究を進めている。

来歴

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人物

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  • コミック『進撃の巨人』は、新刊が出るたびに購入している。[4]
  • 2011年6月、埼玉県蕨市にある武南中学校・高等学校にて、「教室で『いのち』は教えられるか」というテーマで出張講義を行った。[5]
  • 2011年4月16日から20日まで、東日本大震災の被災地である宮城県南三陸町に赴き、大正大学の学生・教職員と共に支援活動に従事した。[6]
  • 2010年10月、当時弓山が大正大学で担当していた『現代社会の倫理を考える』という授業が、小学館の『SAPIO』連載「『ハーバード白熱教室』が日本にもあった」で取り上げられた。[7]
  • 東京工業大学では「成績を出して単位をもらう、単位をもらうことが大学に来る目的になっている」という大学制度に対する批判の元、程すべての学生に平均点96点を出すという大盤振る舞いをかつてしていたが、公平性の観点から別の学生から苦情が来たため、小テストを一部導入している旨の発言をした。

発言・思想

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  • 仏教団体・仏教者が被災地で活動することについて、「自由市場に投げ出されるのだから、最初は混乱するでしょう。非常に僭越ですが、それは日本仏教が鍛えられていく場面なんだろうと思う」「昨今の「仏教」ブームは本当に人々を救う力となりうるのか。震災はそれを試してもいる」と述べている。[8]
  • 大学教育について、「いくら教員がその何かを提供しようとしても、それは所詮与えられたもの、せいぜいきっかけにすぎない。自ら動ける学生を、私は自律の観点から『立派だ』と評価している。共有できる何かを求め、その環境を自ら創造できる場、あるいはそうした力を養う場が大学であると思う」という持論を主張している。[9]

担当経験のある科目

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  • 現代社会とスピリチュアリティ (大正大学
  • 宗教と社会問題 (大正大学)
  • こころの教育を考える (大正大学)
  • 宗教学の基礎 (大正大学)
  • スピリチュアルブームの功罪 (大正大学)
  • 比較文化宗教学演習 (聖心女子大学
  • 文系エッセンス(宗教学) (東京工業大学)

所属学会

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著作

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  • 『天啓のゆくえ - 宗教が分派するとき』(日本地域社会研究所) 2005

共編著

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  • 『祈るふれあう感じる - 自分探しのオデッセー』(芳賀学共著、アルファベータ) 1994
  • 『癒しと和解 - 現代におけるCAREの諸相』(新屋重彦, 田邉信太郎, 島薗進共著、ハーベスト社) 1995
  • 『癒しを生きた人々 - 近代知のオルタナティブ』(田邉信太郎, 島薗進共著、専修大学出版局) 1999
  • 『スピリチュアリティの社会学 - 現代世界の宗教性の探求』(伊藤雅之, 樫尾直樹共著、世界思想社) 2004
  • 『現代における宗教者の育成』(責任編集、大正大学出版会) 2006
  • 『いのち・教育・スピリチュアリティ』(カール・ベッカーほか、大正大学出版会) 2009
  • 『情報時代のオウム真理教』(井上順孝責任編集、春秋社) 2011
※第I部六章「オウム真理教における説法の変遷」の執筆担当
※第5章「大学生活はワンダーランド - カルト消費者問題」の執筆担当
  • 『現代日本の宗教事情〈国内編I〉』(堀江宗正責任編集、岩波書店、いま宗教に向きあう1) 2018
※第6章「スピリチュアリティといのちの教育」の執筆担当
  • 『東日本大震災後の宗教とコミュニティ』(星野英紀共編、ハーベスト社) 2019

出演

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テレビ出演

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  • TOKYO MX ニュース 特集・変わる大学〜地域との連携を求めて(TOKYO MX2010年8月6日)
  • 精神文化の時間(CS放送スカイパーフェクTV・216Ch、2004年9月10日)

新聞掲載記事

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  • 背景に自己肯定感の低さ オウム事件死刑執行(信濃毎日新聞、2018年7月27日)
  • 路上生活者支援から見えるもの 当事者含む町づくりへ活動(中外日報、2018年6月22日)
  • 『苦海浄土』と水俣病の当事者性 豊かな宗教的世界に学ぶ(中外日報、2018年4月27日)
  • カルトと暴力 恐怖に支えられた疑似家族(中外日報、2014年9月12日)
  • 医療、教育と宗教 生死の現場に意識的関与(中外日報、2014年5月23日)
  • 大震災を機に 研究の在り方変わる(新宗教新聞、2014年2月25日)
  • スピリチュアリティとは? 大切な“目に見えないもの”外形より「思いやりの心」を(毎日新聞2012年6月1日夕刊)
  • キャンパスのカルト事情 オウム知らぬ学生増加(信濃毎日新聞2012年5月29日夕刊)
  • 大学の地域貢献 新たな文化育成へ(神奈川新聞2011年7月18日)
  • 宗教者と市民とのネットワークを目指して(中外日報、2011年4月7日)
  • オウムが陥った錯誤 『宗教事件の内側』の書評(秋田魁新報2008年12月30日)
  • 宗教界と市民をつなぐ/教育・医療現場で協働の動き(東京新聞、2008年12月2日)
  • 若者の人間観 10年で変化(東京新聞、2006年9月16日)
  • 地下鉄サリン事件から10年 若者と宗教に大きな溝(読売新聞2005年3月15日)
  • 「スピリチュアル」語る場提供 宗教研究者の挑戦(毎日新聞、2005年1月21日夕刊)

雑誌

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  • スピリチュアルって、なぁに?(浄土宗発行『かるな』70号、2011年春)※今岡達雄氏との対談
  • 「ハーバード白熱教室」が日本にもあった 弓山達也「現代社会の倫理を考える」(小学館『SAPIO』 2010年10月20日号)
  • スピリチュアルって何? オウム事件の風化で再び花開く癒しの市場(中央公論2006年12月号)

論文

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  • 霊性としての仏教 : ハンガリー人関心層のインタビュー調査から(日本宗教学会 宗教研究、2014年3月)
  • 宗教文化教育の応用と実践 : 市民と協働してつくるいのちの教育(大正大学宗教学会 宗教学年報、2013年
  • 日本語教師とつくる「死生観の探求」授業 : エトヴェシュ・ロラーンド大学日本学科での7ヶ月(大正大学宗教学会 宗教学年報、2013年[10]
  • 建学の精神と被災地支援 : 宗教立大学のばあい(日本宗教学会 宗教研究、2012年3月)[11]
  • 体験談と宗教意識の研究 : 納得できる体験談とは何か(日本宗教学会 宗教研究、2011年3月)[12]
  • スピリチュアルブームを超えて、精神性の高みへ (宗教の時代へ)(第三文明社2010年10月)[13]
  • 日本におけるスピリチュアル教育の可能性(日本宗教学会 宗教研究、2010年9月)[14]
  • 「心のノート」の可能性と限界 : 官製スピリチュアルのほころび(日本宗教学会 宗教研究、2010年3月)[15]
  • 現代スピリチュアリティ文化の明暗(日本宗教学会 宗教研究、2009年3月)[16]
  • 宗教社会学から見たいのちの教育(現代のエスプリ、2009年2月)[17]
  • 現代人の生命観とスピリチュアリティ(親鸞仏教センター 現代と親鸞、2008年12月)[18]
  • 危機に陥ったスピリチュアリティ(第三文明社、2007年11月)[19]
  • 「心のノート」は「いのち」をどう伝えているか(日本宗教学会 宗教研究、2007年3月)[20]
  • 大学教育におけるブログの活用 : 「生きる力」を学び育む(日本宗教学会 宗教研究、2006年3月)[21]
  • 霊性と資格--日本におけるスピリチュアルケア・ワーカー養成をめぐって(勉誠出版 アジア遊学、2006年2月)[22]
  • 国際結婚における宗教的・文化的アイデンティティをめぐる諸問題に関する調査研究(大正大學研究紀要 人間學部・文學部、2005年[23]
  • 映画評にみられる死生観 : 北野武をめぐって(日本宗教学会 宗教研究、2004年3月)[24]
  • 宗教情報リサーチセンターの可能性(消費者法ニュース発行会議、2003年9月)[25]
  • 「癒し」と若者文化(大正大学研究論叢、2001年3月)[26]
  • 自己実現の〈学び〉をどう構築するか(日本私立大学連盟 大学時報、2000年9月)[27]
  • 体験談の変遷とその意味 (ワークショップ 「宗教」としてのオウム真理教) (「宗教と社会」学会、1996年[28]
  • 日本におけるヒーリング・ブームの展開(日本宗教学会 宗教研究、1996年)[29]
  • 弁天宗における救済論の展開 : 特に水子供養に関連させて(日本宗教学会 宗教研究、1994年[30]
  • 自己啓発セミナーとマスコミ報道(国学院大学出版部 国学院雑誌、1992年[31]

脚注

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  1. ^ http://www.iisr.jp/staff.htm 財団法人国際宗教研究所 役員一覧
  2. ^ http://www.cerc.jp/center.html 宗教文化教育推進センター
  3. ^ http://dbr.nii.ac.jp/infolib/meta_pub/CsvSearch.cgi 博士論文書誌データベース
  4. ^ http://yumiyama.spinavi.net/?p=834 弓山達也仮想研究所―毎日がCryMax―
  5. ^ http://www.tais.ac.jp/education/faculty/c-2/blog/2011/06/25-201928.html 大正大学教職コース学科ブログ
  6. ^ http://yumiyama.spinavi.net/?p=807 弓山達也仮想研究所―毎日がCryMax―
  7. ^ http://yumiyama.spinavi.net/?p=766 弓山達也仮想研究所―毎日がCryMax―
  8. ^ http://yumiyama.spinavi.net/?p=816 弓山達也仮想研究所―毎日がCryMax―
  9. ^ http://yumiyama.spinavi.net/?p=718 弓山達也仮想研究所―毎日がCryMax―
  10. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520853834200687744 CiNii Articles
  11. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205949768320 CiNii Articles
  12. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205951534208 CiNii Articles
  13. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520573329732594944 CiNii Articles
  14. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680927305472 CiNii Articles
  15. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205951599232 CiNii Articles
  16. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205950410752 CiNii Articles
  17. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1521136280401096832 CiNii Articles
  18. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1524232504958322304 CiNii Articles
  19. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1523106605759614464 CiNii Articles
  20. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205950143616 CiNii Articles
  21. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680928363904 CiNii Articles
  22. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1522543655300014208 CiNii Articles
  23. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520290884139743488 CiNii Articles
  24. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1390001205950453504 CiNii Articles
  25. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1521417753443378176 CiNii Articles
  26. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1573668926559486848 CiNii Articles
  27. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1524232505828484992 CiNii Articles
  28. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520853833792720896 CiNii Articles
  29. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520009407599822848 CiNii Articles
  30. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520853835006598528 CiNii Articles
  31. ^ https://cir.nii.ac.jp/crid/1520572357828511872 CiNii Articles

関連項目

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外部リンク

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