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張夫人(ちょうふじん、? - 426年)は、南朝宋の武帝劉裕の夫人(側室)。少帝劉義符の母。諱および出身は知られていない。
東晋の義熙初年に劉裕の寵愛を得て、劉義符と劉恵媛(義興恭長公主)を産んだ。永初元年(420年)、夫人に立てられた。永初3年(422年)、少帝が即位すると、皇太后に立てられ、永楽宮と称された。景平2年(424年)5月、少帝が廃位されると、張氏は太后の璽綬を返還して、呉県に移り住んだ。同年、営陽王太妃となった。元嘉3年(426年)、死去した。
- 『宋書』巻41 列伝第1
- 『南史』巻11 列伝第1