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怨獄紅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

怨獄紅』は上村一夫の連作漫画作品。『ヤングコミック』(少年画報社)に1970年12月9日号から1971年12月8日号まで全25話が掲載された。人間の深奥にある情炎に焦点をあてた作品群であり、上村の初期代表作に挙げられる[1]

概要

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怨獄紅とは造語であり、「怨」「獄」「紅」の字面から採用された。読み方もえんごくこうおんごくこうどちらでも良いとされている。2006年に東京漫画社から上下巻で発売された『完全版』は上巻が「ENGOKUKOU」、下巻が「ONGOKUKOU」となっている。なお、Wikipediaのシステム制約上、本記事のデフォルトソートキーには「えんごくこう(えんこくこう)」を用いている。

1971年には三崎書房から「シリーズ現代まんがの挑戦5」として、1973年には双葉社アクションコミックスからそれぞれ全1巻で発売されているが、全話は収録されていなかった。2006年に東京漫画社から『完全版』として上下巻で発売され、初めて全25話がそろって収録、出版されることになった。

各話

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  1. 「お綱の門」(**)
  2. 「おかね餅」(*)(**)
  3. 「お絹怨炎」
  4. 「淫桃記」(**)
  5. 「おんな腹」(**)
  6. 「子堕しお香」(*)
  7. 「乱華抄」
  8. 「絡縄」(**)
  9. 「平安京」
  10. 「ブルーフィルムの女」(**)
  11. 「青春日記」(*)
  12. 「竹馬物語」(*)(**)
  13. 「隠恋慕」(*)(**)
  1. 「故郷は緑なりき」(**)
  2. 「橋の下」(*)(**)
  3. 「畸祭」(*)(**)
  4. 「落城記」
  5. 「屋根の上の金太」(*)
  6. 「美少年」(*)
  7. 「定ノ市」
  8. 「紅葉狩り」
  9. 「夜明けのジュリー」(**)
  10. 「サーカス」
  11. 高信太郎
  12. 「童話」(**)
  • 注:(*)は三崎書房版、(**)は双葉社版に収録。東京漫画社版は全話収録。

書籍情報

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三崎書房
  • 『怨獄紅 シリーズ 現代まんがの挑戦 5』 1971年10月15日
双葉社
東京漫画社

出典・脚注

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  1. ^ 森田敏也. “上村一夫・蛍考”. まんだらけ. 2017年2月21日閲覧。

外部リンク

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