想夫恋 (雅楽)
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想夫恋(そうぶれん) とは、雅楽の曲名。相府蓮[1]、想夫憐[1]とも表記する。
唐楽に属する平調(ひょうぢょう)の曲であり[1]、延八拍子の中曲である。かつては詠があったが途絶え[1]、現在は管絃によって奏される。晋の大臣(丞相)である王倹の官邸の蓮を歌った歌が原曲であるとされる[1]。この楽曲が大臣を蓮府という起源と見なされ[1]、『徒然草』などでは「想夫恋」と表記するのは誤りと指摘される[1]。後に「相府」と「想夫」の音が通じることから、男性を慕う女性の恋情を歌う曲とされた。
日本では、『源氏物語』横笛巻[1]や『平家物語』巻六の小督(こごう)の哀話[1]などに登場する。他にも能の「小督」や筑前今様(黒田節)など小督哀話を題材にした作品に登場する。(参照)