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成田文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
成田文庫
施設情報
開館 1983年2月24日
所在地 愛知県名古屋市中川区小本二丁目
統計・組織情報
蔵書数 約9000点(1990年時点)
館長 成田陽
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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成田文庫(なりたぶんこ)は、愛知県名古屋市中川区小本二丁目に所在した私設の教科書図書館

特色

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教科書コレクションを中心に、教育関連資料が集められ、教育史研究に資するために公開された[1]

特色あるコレクションとしては、福澤諭吉の『学問のすすめ』の官制海賊版とされる『学問のさとし』[2][1]学制発布に伴って初めて作られた『小学読本』、明治時代の検定教科書、軍国主義を反映した国定教科書、終戦直後に用いられた墨塗り教科書などがある[2]

開設した成田陽は中学校の教員であり[1]名古屋市立名塚中学校校長などを務めた[2]

歴史

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明治100年を前にした1965年(昭和40年)、成田が自らの担当教科でもあった理科の教科書を明治100年事業と銘打って蒐集を始めたのをきっかけとしている[1]。次第に全教科を網羅するに至った[1]

1983年(昭和58年)2月24日、自宅の敷地内に鉄筋2階建ての建物を設け、一般公開に踏み切った[1]。2階にガラス戸の書棚を設置し、展示コーナーも設けた[2]。一般公開を記念して「小学1年国語教科書100年展」を開催している[2]。一般公開の開始時点では約7700点の資料を所蔵していた[2]

1990年(平成2年)時点で、教科書はもとより、明治初期の通知表卒業証書なども含め、約9000点の資料を保有していた[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f 中川区制施行50周年記念誌編集委員会 1987, p. 128.
  2. ^ a b c d e f “集めたり100年間の教育資料 中川区の成田さん 自宅に文庫を新築”. 中日新聞. (1983年2月19日) 
  3. ^ “「成田文庫」の中川区・成田陽さん 校舎〝ルーツ〟探訪展 〝明治のデザイン〟全国14か所紹介”. 読売新聞. (1990年3月30日) 

参考文献

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  • 中川区制施行50周年記念誌編集委員会 編『中川区史』中川区制施行50周年記念事業実行委員会、1987年10月1日。