我らが時代の子
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『我らが時代の子』(A Child of Our Time)作品38は、マイケル・ティペットが作曲したオラトリオ。
概要
[編集]1938年11月にヘルシェル・グリュンシュパンがナチスの外交官を射殺した事件をもとに、マイケル・ティペットがテクストを執筆し、1942年に完成させた。初演は1944年3月19日、ロンドン・アデルフィ劇場において、ワルター・ゲールの指揮によって行なわれた。
楽器編成
[編集]フルート2、オーボエ2(イングリッシュホルン)、クラリネット2、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、ティンパニ、弦5部。
構成
[編集]バス独唱の語り手、レチタティーヴォ、アリア、合唱で構成され、J.S.バッハの受難曲に似た作りになっている。合唱は時としてドラマの登場人物の役割を果たす。各部の終わりと第2部の合間では黒人霊歌が合わせて5曲挿入されており、受難曲のコラールに該当する。
全3部からなる。演奏時間は約1時間5分。
- 第1部(約24分)
- 第2部(約24分)
- 第3部(約25分)
参考文献
[編集]- 最新名曲解説全集 補巻第3巻(音楽之友社)