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戦争と平和 (1947年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
戦争と平和
監督 山本薩夫
亀井文夫
脚本 八住利雄
製作 伊藤武郎
出演者 池部良
岸旗江
伊豆肇
音楽 飯田信夫
撮影 宮島義勇
編集 今泉善珠
製作会社 東宝
配給 東宝
公開 日本の旗 1947年7月22日
上映時間 100分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
製作費 900万円[1]
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戦争と平和』(せんそうとへいわ)は、1947年(昭和22年)7月22日公開の日本映画である。東宝製作・配給。監督は山本薩夫亀井文夫モノクロスタンダード、100分。

概要

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憲法普及会の企画によって大映松竹東宝で作られた憲法発布記念映画の1本で、「戦争放棄」をテーマとしている[2][3]D・W・グリフィス監督の『イーノック・アーデン英語版』を下敷きに[2]、戦争が引き起こした二重結婚の悲劇を描いた反戦映画。ドラマの中に亀井の記録映画『戦ふ兵隊』の一部を挿入して構成され[4]、戦後日本の姿をリアルに再現しているが、完成したフィルムはGHQによる検閲で30分近くが削除された[2]

中国の景観描写には作画合成を用いており、特殊技術を担当した渡辺明日本映画技術協会の劇映画特殊技術賞を受賞した[5]

第21回キネマ旬報ベスト・テン第2位。

あらすじ

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映画の一場面

小柴健一が乗船していた輸送船が敵軍の攻撃により沈没。中国近海を漂流しているところを現地の漁師に救出される。しかし、戦死の公報が東京に残した家族の元に届く。妻の町子は、健一の友人康吉を陸軍病院に見舞う。康吉と町子は、健一の遺児茂男と暮らし始める。その矢先の空襲で家を失い、康吉は精神に異常を来たし、やがて終戦を迎える。中国にいた健一の帰還。さらに、健一、町子、康吉は、食糧デモや労働争議など激しい社会運動の荒波に巻き込まれていく。

キャスト

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スタッフ

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ビブリオグラフィ

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  • 『八住利雄 人とシナリオ』(日本シナリオ作家協会、1992年)にシナリオが収録[6]

備考

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  • 東宝特技課に所属していた鷺巣富雄は、花沢徳衛の刺青のメイクを担当したが、尺の都合により登場シーンはカットされたと証言している[7]

脚注

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  1. ^ 田中純一郎日本映画発達史Ⅲ 戦後映画の解放』、中央公論社、1976年、p.244
  2. ^ a b c 優秀映画鑑賞推進事業「戦争と平和」東京国立近代美術館フィルムセンター、2015年7月5日閲覧
  3. ^ 憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>、法学館憲法研究所、2015年7月5日閲覧
  4. ^ 山田和夫『日本映画の現代史』、新日本出版社、1970年、p.105
  5. ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 87, 「東宝特撮映画作品史 前史」
  6. ^ 書誌情報・八住利雄 人とシナリオ国立国会図書館蔵書検索・申込システム、2015年7月5日閲覧
  7. ^ 但馬オサム「うしおそうじ&ピープロダクション年表」『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、pp.102-109、ISBN 978-4-8003-0865-8 

参考文献

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外部リンク

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