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戸本一真

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
戸本 一真
個人情報
国籍日本の旗 日本
生誕 (1983-06-05) 1983年6月5日(41歳)
岐阜県本巣市
スポーツ
日本の旗 日本
競技馬術
種目総合馬術障害馬術
クラブ日本中央競馬会
獲得メダル
馬術
日本の旗 日本
オリンピック
2024 パリ 総合馬術団体
馬事公苑での愛馬の日にて。掛けているのは2024パリ五輪のメダル
拡大
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Clip
馬事公苑での愛馬の日にて。掛けているのは2024パリ五輪のメダル

戸本 一真(ともと かずま、1983年6月5日[1] - )は、日本馬術選手。日本中央競馬会馬事公苑所属。岐阜県本巣市出身[1]明治大学卒業[2]パリ2024オリンピック銅メダリスト(総合馬術団体)。

略歴

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1983年岐阜県本巣郡真正町(現・本巣市)出身。真桑小学校在学時、8歳で初めて馬に乗り、真正中学校卒業後に[3]進学した各務原西高校時代に各務原市の浅野乗馬クラブで本格的に競技を始めた[4][5]。学生時代は強豪の明治大学馬術部で1年次からレギュラーに選ばれ、全日本タイトルを獲得した[2]

2006年日本中央競馬会に就職[1]。トレーニングセンターや競馬学校で勤務していたが[4]、最初の1年は競技会に出られず、その後も異動により馬に乗れない3年間を過ごした[2]

2011年から本格的に競技に復帰した。2016年には東京オリンピック出場を目指して練習拠点をイギリスに移し[4]2017年に世界的なトップ選手である同国のウィリアム・フォックスピット英語版とトレーナー契約を結ぶ[2]

2018年アメリカトライオンで開かれた世界馬術選手権で団体4位入賞[1][6]

2021年7月、1年延期となっていた東京2020オリンピックの馬術競技(総合馬術)に出場。ヴィンシー号に騎乗し初のオリンピックの舞台に臨み、馬場馬術、クロスカントリー終了時点で5位だったが、最終種目の障害馬術で順位を上げ、4位入賞を果たした。日本選手団における馬術競技の個人種目入賞は、1932年ロサンゼルスオリンピックで金メダルに輝いた西竹一(バロン西)以来、89年ぶりの快挙だった[1][5][7]。同年11月、出身地の岐阜県本巣市初の「市民栄誉賞」を授与された[8]

2022年日本馬術連盟から報奨金1000万円を贈呈され、500万円を連盟に寄付することを表明した[9]

2024年パリ五輪の総合馬術日本代表選考において、2023年1月から2024年6月までの海外競技会での成績や、パフォーマンスなどが評価され、2大会連続で選出される[10]。大会においては前回と同じくヴィンシー号に騎乗。7月29日、総合馬術団体に大岩義明北島隆三田中利幸とチームを組み、115.80点とし、銅メダルを獲得した[11]。第2種目のクロスカントリーを終えて団体3位だった日本は、北島の馬が馬体検査をクリアできずにリザーブの田中に代わったことで20点を減点され、この時点で5位に後退したが、最終種目では3人とも障害物を落とすことなく減点を抑えてのメダル獲得となった。馬術でのメダルは西竹一以来、92年ぶり2個目で団体は初である[11]。同日行われた総合馬術個人においても障害物を落とさず5位となり、2大会連続の入賞を果たした[12]

主な成績

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  • 2021年東京日本の旗 日本
    • 総合馬術 個人4位、団体11位(ヴィンシー)
  • 2024年パリフランスの旗 フランス
    • 総合馬術 個人5位、団体 銅(ヴィンシー)
  • 2018年トライオン(アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
    • 総合馬術 個人23位、団体4位(タコマ)

脚注

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  1. ^ a b c d e 戸本一真選手が総合馬術で89年ぶり、4位入賞!【東京2020オリンピック】 JRA”. jra.jp. 日本中央競馬会 (2021年8月3日). 2021年9月1日閲覧。
  2. ^ a b c d GI競走で誘導していたあの人が…JRA職員3人が東京五輪で《総合馬術・馬場馬術》に挑む “会社員”ならではの葛藤を超えて(カジリョウスケ)”. Number Web - ナンバー. 株式会社文藝春秋 (2021年7月23日). 2021年9月1日閲覧。
  3. ^ “「古里代表し活躍」誓う、総合馬術・戸本選手(本巣市出身) 母校・真正中で激励会”. 岐阜新聞. (2021年7月16日). https://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/tokusyu/tokyo2020gifu/210721-89569.html 2021年9月2日閲覧。 
  4. ^ a b c 戸本一真のプロフィール|馬術|東京オリンピックパラリンピック”. NHK東京オリンピック・パラリンピック. 日本放送協会. 2021年9月1日閲覧。
  5. ^ a b 戸本一真「最高の出来」総合馬術4位 現地で見守った妻「感動」”. 岐阜新聞Web. 岐阜新聞 (2021年8月3日). 2021年9月1日閲覧。
  6. ^ 戸本一真選手(JRA)、東京五輪馬術競技日本代表候補に選出 | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. ラジオNIKKEI. 株式会社日経ラジオ社 (2021年6月25日). 2021年9月1日閲覧。
  7. ^ 馬術・戸本一真が堂々4位 伝説の「バロン西」へあと一歩 - 馬術 - 東京オリンピック2020 : 日刊スポーツ”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社 (2021年8月3日). 2021年9月1日閲覧。
  8. ^ 東京五輪の馬術競技で4位入賞…岐阜・本巣市出身の戸本選手に初の市民栄誉賞「日本の馬術界に貢献したい」
  9. ^ 馬術戸本一真に報奨金1000万円 東京五輪で4位
  10. ^ 久野朗. “JRA戸本一真が総合馬術パリ五輪代表選出!4位入賞快挙の東京五輪に続き2大会連続 - 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年6月10日閲覧。
  11. ^ a b INC, SANKEI DIGITAL (2024年7月29日). “総合馬術、団体で日本が銅 大岩義明「決して障害が得意な馬ではない。よくやってくれたなと思う」 32年ロス五輪の西竹一以来、92年ぶり2個目”. サンスポ. 2024年7月29日閲覧。
  12. ^ 馬術 総合馬術個人 戸本が5位 大岩が7位入賞 パリ五輪”. NHK NEWS WEB (2024年7月30日). 2024年7月30日閲覧。

外部リンク

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