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技術士 経営工学部門 金融工学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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技術士 経営工学部門 金融工学(ぎじゅつし けいえいこうがくぶもん きんゆうこうがく)は、かつて、技術士資格の中の経営工学部門にあった選択科目の1つ。
選択科目の英文呼称は、Financial Engineeringであった[1]

解説

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選択科目の内容は、「金融工学に関する事項」であった[2]。2004年度に金融工学の選択科目が新設され、2018年度をもって廃止される。経営工学部門内の同じく選択科目の1つであったサービスマネジメントの選択科目に統合される。技術士登録後には、名刺などに「技術士 経営工学部門 金融工学」の表記が可能であった。

沿革

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  • 2004年度 経営工学部門に「金融工学」の選択科目が新設される
  • 2013年1月 「今後の技術士制度の在り方に関する論点整理」[3]をとりまとめられる。
  • 2016年12月 科学技術・学術審議会 技術士分科会にて「今後の技術士制度の在り方について」[4]がとりまとめられる。経営工学部門での選択科目の適正化(見直し)が、提示される。「生産・物流マネジメント」と「サービスマネジメント」の2つの選択科目への統合が提示される。
  • 2018年度 金融工学の選択科目が、2018年度試験をもって廃止される。サービスマネジメントの選択科目に統合される。
  • 2019年度 (金融工学の選択科目の廃止後の)サービスマネジメントの選択科目での技術士試験問題(選択科目Ⅱ-1)の中で、金融工学領域の設問 [5]が設けられていた。

選択科目廃止の背景

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2004年度の選択科目の新設以降、受験申込者数は、3人以下の水準であった。 科学技術・学術審議会 技術士分科会での検討(今後の技術士制度の在り方について)の結果、2018年度をもって廃止・統合される。同分科会の報告 [4][6]では、下記と記載。

  • 受験申込者数が20部門全申込者数の0.1%を下回る選択科目については、他の選択科目との統廃合又は内容の変更を検討する
  • 受験申込者数の0.05%を下回る選択科目については廃止を含めてその在り方を検討する

なお、上記報告では、技術部門・選択科目の適正化(見直し)にあたっては、上記に加えて、以下を記載(一部のみ抜粋)。

  • 一定年限(5年)ごとに定期的に見直しを行う
  • 96ある選択科目の総数を上回らないこととする(「技術士試験の見直し」平成24年6月27日 技術士分科会[7]
  • 各技術部門の中で、相対的に受験申込者数の比率が少ない選択科目がある場合には、当該部門の中核的な技術、専門的知識や技術士に求められる資質能力を踏まえて他の選択科目との整理統合又は内容の変更を検討する

選択科目廃止後の技術士試験の内容

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金融工学の選択科目の廃止後は、サービスマネジメントの選択科目に統合される。
技術士試験(二次試験)は、4つの設問(必須科目Ⅰ、選択科目Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲ)からなる。サービスマネジメントの選択科目での試験問題内に、金融工学領域の設問があったことがある。同設問の有無は、年度により異なる。
●金融工学領域の設問例
2019年度試験では、選択科目Ⅱ-1の設問(4問より1問選択)で金融工学領域での設問(「設備投資計画におけるNPV(正味現在価値)とリアル・オプションのアプローチの違いについて説明せよ。」 [5])があった。

合格者数の推移

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各年度の試験結果は、以下[8]

合格者数の推移
年度 受験申込者数 受験者数 筆記試験合格者数 合格者数 合格者数(累計)
2004 1 1 1 1 1
2005 0 0 0 0 1
2006 1 0 0 0 1
2007 1 1 0 0 1
2008 3 3 2 1 2
2009 2 2 0 0 2
2010 1 1 0 0 2
2011 1 1 1 1 3
2012 0 0 0 0 3
2013 1 1 1 1 4
2014 1 0 0 0 4
2015 2 1 1 1 5
2016 3 3 3 3 8
2017 1 0 0 0 8
2018 0 0 0 0 8

関連項目

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脚注

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外部リンク

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