放送音楽プロデューサー連盟
放送音楽プロデューサー連盟(ほうそうおんがくぷろでゅーさーれんめい)は音楽プロデューサー、音楽番組プロデューサー、レコーディングプロデューサーなどの制作団体である[1]。
概要
[編集]在京キー局(テレビ、ラジオ局)の音楽番組担当のプロデューサー、ディレクターとレコード会社のプロデューサー、ディレクターと番組制作プロダクションのプロデューサー、ディレクター等などで創られた日本の芸能音楽向上を目的とする団体である。
元々は、TBSが1969年の大晦日に『日本レコード大賞』授賞式を生放送し、高い視聴率を得るようになった。これを見たTBS以外の他局は制作放映権の各局持ち回りを提案するもTBSから固辞されたため、"打倒レコード大賞"を目標にして集結し1970年7月4日に当連盟を結成。その2日後に『日本歌謡大賞』を制定した。
1993年までは歌謡大賞の各賞部門に「日本歌謡大賞」「最優秀放送音楽賞」「放送音楽プロデューサー連盟賞」「放送音楽賞」「優秀放送音楽新人賞」「放送音楽新人賞」などその年の活躍が顕著な歌手が選出されていた。その後、音楽賞レース番組の衰退により、1993年に歌謡大賞の終了とともに一度は解散になった。しかし音楽番組を改めて盛り上げようという機運が生まれ1998年に正会員8社に加え、設立当初『レコ大』との兼ね合いで固辞したTBSやNHKの音楽番組制作スタッフらが中心となり再結成した。現在は歌手への選出授与がなくなり会員スタッフに対して放送音楽プロデューサー連盟賞「ベスト演出賞」として選出授与式が行われている[2]。
組合員は2019年現在約100名で、各局の音楽番組の制作やコンサートの企画、制作、運営などにも協力することがある。
2020年現在、正式に一般財団法人・一般社団法人などの法人格を取得していない[3]。
放送音楽プロデューサー連盟加盟局
[編集]1998年の再結成後の参加局は太字
- 正会員10局
- 文化放送
- ニッポン放送
- RFラジオ日本(第11回まではラジオ関東)
- エフエム東京(設立当初は非加盟[4])
- 日本テレビ
- フジテレビ
- テレビ朝日[5]
- テレビ東京[6]
- NHK
- 東京放送(TBS)[7]
- 準会員105社
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設立当初の参加局は日本テレビ・フジテレビ・NETテレビ・東京12チャンネル・文化放送・ニッポン放送・ラジオ関東の7社[4]。連盟側はTBSの加入を希望していたが「レコード大賞の中継をしている以上、混乱を避ける意味でも参加できない」と固辞された[4]。
1975年の関西地区および青森県のネットチェンジ以前に、毎日放送と青森テレビが、1987年のFNS脱退以前にテレビ山口が準会員だったかは不明。
- 日本コロムビア
- ビクターエンタテインメント
- テイチクエンタテインメント
- インペリアルレコード
- ソニー・ミュージックエンタテインメント
- エイベックス
- キングレコード
- 日本クラウン
- ユニバーサルミュージック
- ポニー・キャニオン
- 渡辺プロダクション
- ホリプロ
- バーニングプロダクション
- ビッグアップル
- サンミュージックプロダクション
- 芸映
- 田辺エージェンシー
- アミューズ
- ジャパン・ミュージックエンターテインメント
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ JASRACだよりNo35(発行:日本音楽著作権協会、2013年11月11日号)「2013年JASRAC賞発表授賞式」2頁。
- ^ 芸能スキャンダルという快楽(発行:鹿砦社)2008年9月号別冊「テレビ局の虚像を撃つ!]198 - 199頁。
- ^ 芸能スキャンダルという快楽(発行:鹿砦社)2008年9月号別冊「テレビ局の虚像を撃つ!」161 - 180頁。
- ^ a b c 「土曜の話題 “レコード大賞”に対抗馬 波紋呼ぶ『放送音楽プロデューサー連盟』設立」『読売新聞』1970年7月11日付朝刊、23頁。
- ^ 第7回までは日本教育テレビ(NETテレビ)
- ^ 第11回までは東京12チャンネル
- ^ 放送持株会社化によるテレビ・ラジオの分社後にTBSテレビとTBSラジオのどちらが参加しているか、両方が参加しているかは不明。
- ^ 1993年、第24回のスタッフロールに依る。
- ^ JASRACだよりNo34(発行:日本音楽著作権協会、2012年11月12日号)「放送音楽プロデューサー連盟賞授与式」7頁。上記は2020年現在の社名で表記。
- ^ JASRACだよりNo34(発行:日本音楽著作権協会、2012年11月12日号)「放送音楽プロデューサー連盟授与式」7 - 8頁。
- ^ 芸能スキャンダルという快楽(発行:鹿砦社)2008年9月号別冊「テレビ局の虚像を撃つ!」181頁。