コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

中国共産党中央政治局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
政治局 (中共)から転送)

中国共産党中央政治局(ちゅうごくきょうさんとうちゅうおうせいじきょく)は、中国共産党を指導し、政策を討議・決定する機関。

概要

[編集]

中国共産党の最高指導機関は通常5年に一度開かれる全国代表大会(党大会)によって選出され、党大会閉会中にその職権を代行する党中央委員会であるが、中央委員会も毎年1回程度しか開かれないため、平常時における党の指導および政策決定は、中央委員会全体会議によって選出される党中央政治局が行う。政治局は中央委員会全体会議の閉会中に中央委員会の職権を行使し、党大会や中央委員会全体会議で採択された路線や方針、政策を執行する。中央政治局には上位機関として中央政治局常務委員会が置かれ、政治局常務委員会の意見に基づいて政治局会議が党の「全体局面に関わる活動方針、政策」を決定する[1]。なお、政治局会議は毎月1回の開催に対し、政治局常務委員会は毎週1回開催されており、政治局常務委員会が日常的に政策を計画、実施している。

中央政治局および中央政治局常務委員会は、次期党大会の開催中も党の日常活動を継続して行い、次期中央委員会で新しい政治局および常務委員会が選出されるまで業務を行う[2]

中央政治局は1927年5月の第5期党中央委員会第1回全体会議(第5期1中全会)で設立された。1949年中華人民共和国建国以降、中央政治局とその事務処理機構である中央書記処の構成員は、全国人民代表大会国務院中央軍事委員会などの国家機構、全国政治協商会議、党中央の各部門及び各地の重要な任務を担っている。このため、政治局委員・中央書記処書記・中央軍事委員会委員は「中国の指導部」とされる。

定年制

[編集]

政治局常務委員には暗黙の了解として定年制が設けられており、1997年から党大会時に70歳、2002年からは68歳となっていた場合はメンバーとして留任できないこととなっている(七上八下)。ただしこれは制定時に特定の人物を排除するために作られた恣意的なものである[3]。なお、2017年の第19回党大会までは定年制が厳格に適用されており、定年制を破っての留任が取り沙汰されていた当時の中央規律検査委員会書記だった王岐山(後の国家副主席)が退任したが、2022年の第20回党大会では69歳の習近平のほか、新たに政治局員となった国務委員・外交部長王毅党中央軍事委員会副主席の張又侠が留任した一方、68歳に満たなかった、いずれも67歳の李克強国務院総理団派)と汪洋中国人民政治協商会議全国委員会中国語版主席中国語版・団派)が退任したことで定年制は事実上形骸化することとなった[4]

職権

[編集]

日本の中国政治研究者である坪田敏孝によると、中央政治局の職権は以下の通り[5]

  • 党大会と中央委員会が確定した路線・方針・政策に基づいて、党中央の名義で発出する全体局面に関わる活動の方針、政策性の文書について討論、決定する。
  • 中央政治局常務委員会の活動報告を聴取し、審査する。
  • 党中央規律検査委員会、党中央軍事委員会、全国人民代表大会常務委員会党組、国務院党組が提出した重大事項について審議する。
  • 党中央各部部長、各省・自治区・直轄市党委員会書記と国家機関各部長・委員会主任、各省省長・自治区主席・直轄市市長の任免の指名を審査・批准する。
  • 中央委員会全体会議を毎年1回から2回開催する。
  • 中央委員会に対して責任を負い、報告を行う。その監督を受ける。

会議制度

[編集]

坪田敏孝の研究によると、中央政治局の会議制度は以下の通り[6]

  • 政策決定は一般に会議形式で行う。政治局会議は一般に毎月1回開催する。政治局も民主集中制と集団領導[7](指導)の原則を実行する。
  • 問題について決定を行う際、少数は多数に従う原則に基づいて表決を行う。表決は無記名投票、挙手方法、その他の方式を採用できる。重要幹部の任免あるいは人選を指名する際は逐一表決しなければならない。表決結果は主宰者がその場で公表する。

第20期中国共産党中央政治局委員

[編集]
氏名 生年 職務 担当分野 17期 18期 19期 20期
習近平 1953 党中央委員会総書記
国家主席
党中央軍事委員会主席
国家中央軍事委員会主席
中国共産党・中華人民共和国内閣・中国人民解放軍のトップ
中国の最高指導者
政治局常務委員 政治局常務委員 政治局常務委員 政治局常務委員
李強 1959 国務院総理 国務院(内閣)のトップ 政治局員 政治局常務委員
趙楽際 1957 全国人民代表大会常務委員会委員長 全人代(立法府、国会にあたる)のトップ 政治局員 政治局常務委員 政治局常務委員
王滬寧 1955 全国人民政治協商会議主席 統一戦線機構のトップ 政治局員 政治局常務委員 政治局常務委員
蔡奇 1955 党中央書記処書記
党中央弁公庁主任
中央及び国家機関工作委員会書記
国家安全委員会弁公室主任
総書記を補佐し、党内事務でといえばナンバー2
日本の政党の「幹事長」に近いポスト
政治局員 政治局常務委員
丁薛祥 1962 国務院副総理 総理を補佐し、国務院(内閣)のトップ2
そのため、副総理では1位
政治局員 政治局常務委員
李希 1956 中央規律検査委員会書記 党規約違反取締活動担当 政治局員 政治局常務委員
馬興瑞 1959 党新疆ウイグル自治区委員会書記 新疆ウイグル自治区の地方トップ 政治局員
王毅 1953 党中央外事工作委員会弁公室主任
外相
外交事務担当 政治局員
尹力 1962 党北京市委員会書記 北京市の地方トップ 政治局員
石泰峰中国語版 1956 党中央書記処書記
党中央統一戦線工作部長
全国人民政治協商会議副主席
統一戦線工作に関する事務 政治局員
劉国中 1962 国務院副総理 農業・厚生などに関する事務
副総理では4位
政治局員
李幹傑 1964 党中央書記処書記
党中央組織部長
人事に関する事務 政治局員
李書磊中国語版 1964 党中央書記処書記
党中央宣伝部長
イデオロギー工作に関する事務 政治局員
李鴻忠 1956 全国人民代表大会常務委員会副委員長 全人代委員長を補佐し、同委員会のトップ2 政治局員 政治局員
何衛東 1957 党中央軍事委員会副主席
国家中央軍事委員会副主席
(人民解放軍陸軍上将階級)
軍内の政治思想担当
制服組のトップ2
政治局員
何立峰 1955 国務院副総理 財政・金融などに関する事務
副総理では2位
政治局員
張又侠 1950 党中央軍事委員会副主席
国家中央軍事委員会副主席
人民解放軍陸軍上将階級)
国防・軍事担当
制服組のトップ
政治局員 政治局員
張国清 1964 国務院副総理 産業・防災などに関する事務
副総理では3位
政治局員
陳文清 1960 党中央書記処書記

党中央政法委員会書記

警察・司法などに関する事務 政治局員
陳吉寧 1964 党上海市委員会書記 上海市の地方トップ 政治局員
陳敏爾 1960 党天津市委員会書記 天津市の地方トップ 政治局員 政治局員
袁家軍 1962 党重慶市委員会書記 重慶市の地方トップ 政治局員
黄坤明 1956 党広東省委員会書記 広東省の地方トップ 政治局員 政治局員

第19期中国共産党中央政治局委員

[編集]
氏名 生年 学歴 職務 16期 17期 18期 19期
習近平 1953年6月 清華大学 化学工程系
清華大学 在職研究生中国語版法学博士
党中央委員会総書記
国家主席
党中央軍事委員会主席
国家中央軍事委員会主席
中央委員 政治局常務委員 政治局常務委員 政治局常務委員
李克強 1955年7月 北京大学 法律系
北京大学 在職研究生中国語版経済学博士
国務院総理 中央委員 政治局常務委員 政治局常務委員 政治局常務委員
栗戦書 1950年8月 河北師範大学夜間部
中国社会科学院研究生院中国語版
ハルビン工業大学 経営学修士
全国人民代表大会常務委員長 中央候補委員 中央候補委員 政治局委員 政治局常務委員
汪洋 1955年3月 中国科学技術大学 在職研究生中国語版工学修士 全国政治協商会議主席 中央候補委員 政治局委員 政治局委員 政治局常務委員
王滬寧 1955年10月 上海師範大学語学系ドイツ語
復旦大学 法学修士
アイオワ大学カリフォルニア大学バークレー校客員研究員
党中央書記処書記
党中央精神文明建設指導委員会主任
中央委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
趙楽際 1957年3月 北京大学哲学系
党中央党校在職研究生中国語版
党中央規律検査委員会書記 中央委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
韓正 1954年4月 復旦大学
華東師範大学 経済学修士
国務院副総理 中央委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
丁薛祥 1962年9月 東北重型機械学院(現燕山大学)
復旦大学管理学院在職研究生中国語版理学修士
党中央書記処書記
党中央弁公庁主任
党総書記弁公室中国語版主任
国家主席弁公室中国語版主任
党中央国家機関工委中国語版書記
政治局委員
王晨 1950年12月 中国社会科学院研究生院中国語版新聞系 全国人民代表大会常務副委員長 政治局委員
劉鶴 1952年1月 中国人民大学 経済学修士
ハーバード大学ケネディスクール 公共経営修士
国務院副総理
党中央財経委員会弁公室中国語版主任
政治局委員
許其亮 1950年3月 中国人民解放軍空軍指揮学院中国語版
中国人民解放軍国防大学
党中央軍事委員会副主席
国家中央軍事委員会副主席
中央委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
孫春蘭 1950年5月 鞍山市工業技術学校中国語版 国務院副総理 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
李希 1956年10月 西北師範学院(現西北師範大学中国語版)中文系
清華大学経済管理学院中国語版 経営学修士(EMBA)
広東省党委書記 政治局委員
李強 1959年7月 中国社会学函授大学
香港理工大学 経営学修士(EMBA)
上海市党委書記 中央委員 政治局委員
李鴻忠 1956年8月 吉林大学歴史系 天津市党委書記 政治局委員
楊潔篪 1950年5月 バース大学
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス
南京大学 歴史学博士
党中央外事工作委員会 中国語版秘書長兼 同委員会弁公室中国語版主任 政治局委員
楊暁渡 1953年11月 上海中医学院(現上海中医薬大学) 党中央書記処書記
党中央規律検査委員会副書記
国家監察委員会主任
政治局委員
張又侠 1950年7月 中国人民解放軍軍事学院中国語版基本学部 党中央軍事委員会副主席
国家中央軍事委員会副主席
政治局委員
陳希 1953年9月 清華大学 工学修士 党中央書記処書記
党中央組織部部長
党中央党校校長(兼任国家行政学院中国語版院長)
政治局委員
陳全国 1955年11月 鄭州大学中国語版
武漢汽車工業大学(現武漢理工大学) 経済学修士
武漢理工大学 経営学博士
新疆ウイグル自治区党委書記
新疆生産建設兵団第一政治委員
政治局委員
陳敏爾 1960年9月 紹興師範専科学校(現紹興文理学院中国語版)
党中央党校研究生院 在職研究生中国語版
重慶市党書記 政治局委員
胡春華 1963年4月 北京大学中文系
党中央党校研究生院 在職研究生中国語版
国務院副総理 中央委員 政治局委員
郭声琨 1954年10月 江西冶金学院(現江西理工大学)
中南工業大学(現中南大学) 修士
北京科技大学 経営学博士
党中央書記処書記
党中央政法委員会書記
武装警察部隊第一政治委員
中央候補委員 中央候補委員 中央委員 政治局委員
黄坤明 1956年11月 福建師範大学 政教系
清華大学公共管理学院中国語版 公共経営学博士
党中央書記処書記
党中央宣伝部部長
政治局委員
蔡奇 1955年12月 福建師範大学 政教系
福建師範大学経済法律学院 修士 経済学博士
北京市党委書記 政治局委員

第18期中国共産党中央政治局委員

[編集]

政治局常務委員以外の委員の序列は中国語簡体字順である。

氏名 生年 学歴 職務 15期 16期 17期 18期
習近平 1953年6月 清華大学化学工程部
清華大学法学博士
党総書記 国家主席
党中央軍事委員会主席
中央候補委員 中央委員 政治局常務委員 政治局常務委員
李克強 1955年7月 北京大学経済学博士 国務院総理 中央委員 中央委員 政治局常務委員 政治局常務委員
張徳江 1946年11月 延辺大学朝鮮語専攻
金日成総合大学経済学部
全国人民代表大会常務委員長 中央委員 政治局委員 政治局委員 政治局常務委員
兪正声 1945年4月 ハルビン軍事工程学院 全国政治協商会議主席 中央委員 政治局委員 政治局委員 政治局常務委員
劉雲山 1947年7月 内蒙古自治区集寧師範学校 党中央書記処常務書記 中央委員 政治局委員 政治局委員 政治局常務委員
王岐山 1948年7月 西北大学 党中央規律検査委員会書記 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
張高麗 1946年11月 アモイ大学 国務院常務副総理 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
馬凱 1946年6月 中国人民大学経済学修士 国務院副総理 中央委員 中央委員 政治局委員
王滬寧 1955年10月 復旦大学法学修士 党中央政策研究室主任 中央委員 中央委員 政治局委員
劉延東 1945年11月 吉林大学法学博士 国務院副総理 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
劉奇葆 1953年1月 吉林大学経済学修士 党中央書記処書記 党中央宣伝部長 中央候補委員 中央委員 政治局委員
許其亮 1950年3月 第五航空学校
中国人民解放軍国防大学
党中央軍事委員会副主席 中央候補委員 中央委員 中央委員 政治局委員
孫春蘭 1950年5月 鞍山市工業技術学校 天津市党委書記
党中央統一戦線工作部長
中央候補委員 中央委員 政治局委員
孫政才 1963年9月 中国農業大学農学博士 重慶市党委書記   中央委員 政治局委員
李建国 1946年4月 山東大学 全人代常務副委員長
中華全国総工会主席
中央委員 中央委員 中央委員 政治局委員
李源潮 1950年11月 北京大学経済工学修士 国家副主席 中央候補委員 政治局委員 政治局委員
汪洋 1955年3月 中国科学技術大学工学修士 国務院副総理 中央候補委員 政治局委員 政治局委員
張春賢 1953年5月 ハルビン工業大学管理学修士 新疆ウイグル自治区党委書記(2016年8月離任)
新疆生産建設兵団第一政治委員(2016年8月離任)
中央委員 中央委員 政治局委員
范長龍 1947年5月 人民解放軍軍事学院 党中央軍事委員会副主席 中央候補委員 中央委員 政治局委員
孟建柱 1947年7月 上海機械学院工学修士 党中央政法委員会書記 中央候補委員 中央委員 中央委員 政治局委員
趙楽際 1957年3月 北京大学 党中央書記処書記 党中央組織部長 中央委員 中央委員 政治局委員
胡春華 1963年4月 北京大学 広東省党委書記 中央委員 政治局委員
栗戦書 1950年8月 ハルビン工業大学経営学修士 党中央書記処書記 党中央弁公庁主任 中央候補委員 中央候補委員 政治局委員
郭金竜 1947年7月 南京大学 北京市党委書記 中央候補委員 中央委員 中央委員 政治局委員
韓正 1954年4月 華東師範大学経済学修士 上海市党委書記 上海市長(2012年12月離任) 中央委員 中央委員 政治局委員

第17期政治局委員

[編集]

胡錦濤直系である中国共産主義青年団(共青団)出身者の李克強が常務委員に、李源潮が政治局委員に就任したが、同時に引退した曽慶紅を頂点に形成されると見られる「太子党」の習近平が李克強より序列が上の常務委員に就任し、中央書記処常務書記、国家副主席など江沢民時代の胡錦濤と全く同じ職務を与えられた。この他にも2人が政治局入りしている。

氏名 生年 学歴 職務 14期 15期 16期 17期
胡錦濤 1942年12月 清華大学 党総書記 国家主席
党中央軍事委員会主席
政治局常務委員 政治局常務委員 政治局常務委員 政治局常務委員
呉邦国 1941年7月 清華大学 全国人民代表大会常務委員長 政治局委員 政治局委員 政治局常務委員 政治局常務委員
温家宝 1942年9月 北京地質学院地質構造学部修士 国務院総理 中央委員 政治局委員 政治局常務委員 政治局常務委員
賈慶林 1940年3月 河北工学院 全国政治協商会議主席 中央委員 政治局委員 政治局常務委員 政治局常務委員
李長春 1944年2月 ハルビン大学 中央精神文明建設委員会主任 中央委員 政治局委員 政治局常務委員 政治局常務委員
習近平 1953年6月 清華大学 国家副主席
中央書記処常務書記
中央候補委員 中央委員 政治局常務委員
李克強 1955年7月 北京大学経済学博士 国務院常務副総理 中央委員 中央委員 政治局常務委員
賀国強 1943年10月 北京化学工業学院 中央規律検査委員会書記
中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
周永康 1942年12月 北京石油学院 中央政法委員会書記 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
郭伯雄 1942年7月 中国人民解放軍軍事学院 党中央軍事委員会副主席 中央委員 政治局委員 政治局委員
徐才厚 1943年6月 ハルビン軍事工程学院 党中央軍事委員会副主席 中央委員 中央委員 政治局委員
李源潮 1950年11月 復旦大学 中央書記処書記
党中央組織部長
中央候補委員 政治局委員
回良玉 1944年10月 吉林省委党校大専 国務院副総理 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
張徳江 1946年11月 延辺大学朝鮮語専攻
金日成総合大学経済学部
国務院副総理 中央委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
王岐山 1948年7月 西北大学 国務院副総理 中央候補委員 中央委員 政治局委員
劉雲山 1947年7月 内蒙古自治区集寧師範学校 中央書記処書記
党中央宣伝部長
中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
劉延東 1945年11月 吉林大学法学博士 国務委員 中央候補委員 中央委員 政治局委員
王兆国 1941年7月 ハルビン工業大学 全人代常務副委員長
中華全国総工会主席
中央委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
王剛 1942年10月 吉林大学 全国政治協商会議常務副主席 中央候補委員 政治局候補委員 政治局委員
兪正声 1945年4月 ハルビン軍事工程学院 上海市党委書記 中央委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
王楽泉 1944年12月 中央党校修士 新疆ウイグル自治区党委書記
新疆生産建設兵団第一政治委員
中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
劉淇 1942年11月 北京科技大学冶金学部修士 北京市党委書記 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局委員
汪洋 1955年7月 中共科学技術大学工学修士 広東省党委書記 中央候補委員 政治局委員
張高麗 1946年11月 アモイ大学 天津市党委書記 中央候補委員 中央委員 政治局委員
薄熙来 1949年7月 中国社会科学院 重慶市党委書記 中央委員 中央委員 政治局委員

第16期政治局委員

[編集]
氏名 生年 学歴 職務 13期 14期 15期 16期
胡錦濤 1942年12月 清華大学水利工程部 党総書記 国家主席
党中央軍事委員会主席
中央委員 政治局常務委員 政治局常務委員 政治局常務委員
呉邦国 1941年7月 清華大学無線電子学部 全国人民代表大会常務委員長 中央候補委員 政治局委員 政治局委員 政治局常務委員
温家宝 1942年9月 北京地質学院地質構造学部修士 国務院総理 中央候補委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
賈慶林 1940年3月 河北工学院電器設計製造学部 全国政治協商会議主席   中央委員 政治局委員 政治局常務委員
曽慶紅 1939年7月 北京工業学院自動制御学科 国家副主席
中央書記処常務書記
中央党校校長
    政治局候補委員 政治局常務委員
黄菊 1938年9月 清華大学電機工程学部 国務院常務副総理 中央候補委員 政治局委員 政治局委員 政治局常務委員
呉官正 1938年8月 清華大学動力学部修士 中央規律検査委員会書記 中央委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
李長春 1944年2月 ハルビン大学電機学部   中央委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
羅幹 1935年7月 旧東独フレイブルク大学 中央政治法律委員会書記 中央委員 中央委員 政治局委員 政治局常務委員
郭伯雄 1942年7月 中国解放軍軍事学院 党中央軍事委員会副主席     中央委員 政治局委員
曹剛川 1935年12月 旧ソ連砲兵軍事工程学院 党中央軍事委員会副主席
国務委員 国防部
    中央委員 政治局委員
呉儀 1938年11月 北京石油学院石油精製学科 国務院副総理 中央候補委員 中央委員 政治局候補委員 政治局委員
曾培炎 1938年12月 清華大無線電子学科 国務院副総理   中央候補委員 中央委員 政治局委員
回良玉 1944年10月 吉林省委党校大専 国務院副総理   中央候補委員 中央委員 政治局委員
賀国強 1943年10月 北京化工学院大学院 中央書記処書記 党中央組織部 中央候補委員 中央候補委員 中央委員 政治局委員
兪正声 1945年4月 ハルビン軍事工程学院 湖北省党委書記 中央候補委員 中央委員 中央委員 政治局委員
周永康 1942年12月 北京石油学院地球物理調査学部 中央書記処書記
国務委員 公安部
  中央候補委員 中央委員 政治局委員
陳良宇 1946年10月 解放軍後務工程学院建築学部 上海市党委書記      中央候補委員 政治局委員
王楽泉 1944年12月 中央党校修士 新疆ウイグル自治区党委書記
新疆生産建設兵団第一政委
  中央候補委員 中央委員 政治局委員
王兆国 1941年7月 ハルビン工業大学動力機械学部 全人代常務副委員長
中華全国総工会主席
中央委員 中央委員 中央委員 政治局委員
劉淇 1942年11月 北京科技大学冶金学部修士 北京市党委書記   中央候補委員 中央委員 政治局委員
劉雲山 1947年7月 中央党校 中央書記処書記
中央宣伝部
  中央候補委員 中央委員 政治局委員
張立昌 1939年7月 北京経済通信教育大学
経済管理大専
天津市党委書記 中央候補委員 中央候補委員 中央委員 政治局委員
張徳江 1946年11月 延辺大学朝鮮語専攻
金日成総合大学経済学部
広東省党委書記   中央候補委員 中央委員 政治局委員
王剛 1942年10月 吉林大学哲学部 中央書記処書記
中央弁公庁主任
    中央候補委員 政治局候補委員

黄菊は第14期4中全会で政治局委員に昇格。

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 坪田(2009年)、103ページ。
  2. ^ 曽・小口(2002年)、52ページ。
  3. ^ 國分良成 (2017年10月17日). “中国習体制の今後と東アジア”. ニッセイ基礎研究所. 2022年10月18日閲覧。
  4. ^ “指導部の年齢制限、形骸化”. 日本経済新聞. (2022年10月23日). https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65376060T21C22A0EA2000/ 2022年10月24日閲覧。 
  5. ^ 坪田(2009年)、100 - 101ページ。
  6. ^ 坪田(2009年)、101ページ。
  7. ^ 坪田(2009年)、93ページ、脚注1によると中国共産党が使用する「領導」は「(絶対的な)指揮命令および服従を強いる権限を含む意味」がある。

参考文献

[編集]
  • 曽憲義・小口彦太編『中国の政治 開かれた社会主義への道程』(早稲田大学出版部、2002年)
  • 坪田敏孝「中国共産党中央の権力構造の分析」(『問題と研究』第38巻3号、国立政治大学国際関係研究センター、2009年7月)

関連項目

[編集]