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斎宮寮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
斎宮および斎宮寮の復元模型(斎宮歴史博物館所蔵)
斎宮跡(斎王の森史跡公園)
斎宮寮跡の位置(三重県内)
斎宮寮跡
斎宮寮跡
遺跡位置。

斎宮寮(さいぐうりょう)は日本律令制において伊勢国三重県)に置かれた令外官伊勢神宮に奉仕していた未婚の皇女・斎宮伊勢斎王)の日常の世話を職掌としていた。

概要・職掌

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斎宮寮の役所は、現在の三重県多気郡明和町にあたる伊勢国多気郡に置かれ、斎宮はその内院で暮らした。斎宮が不便をしないよう、朝廷を模した長官の頭以下120名以上に及ぶ大規模な官司で配下にある十三の役所が出納清掃医療などの事務を分掌した。斎宮寮は三つの区域に分かれ、最奥部の内院に斎宮が、中院に頭以下の幹部が、そして外院に下級職員が暮らし、そして事務を行っていた。

寮の跡地は、1979年昭和54年)3月27日斎宮跡として国の史跡に指定されている。

沿革

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斎宮に関する組織の設置起源は判明していないが、大宝律令施行当初から令外官として斎宮司が存在していたことが確認されている。最初は718年に昇格した。

職員

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斎宮本寮
  • 史生
  • 寮掌
  • 使部
  • 直丁
主神司
斎宮祭祀 800年神祇官に併合
  • 中臣
  • 忌部
  • 宮主
  • 神部
舎人司
斎宮舎人を管轄
蔵部司
宝物出納
掃部司
設営・清掃
薬部司
医療
殿部司
雑用
馬部司
飼育
采部司
采女を管轄
水部司
を管理
膳部司
料理
酒部司
の管理・醸造
門部司
門の守衛
炊部司
を管理

その他

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延喜式』巻5 斎宮祈年祭神百十五座条によれば、延長5年(927年)頃の斎宮内には大宮売神四座・御門神八座・御井神二座・卜庭神二座・地主神一座の17座が祀られていた。

脚注

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  1. ^ 国史大辞典『斎宮寮』(所功

関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯34度32分28.34秒 東経136度37分0.61秒 / 北緯34.5412056度 東経136.6168361度 / 34.5412056; 136.6168361 (斎宮跡)