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新井高子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新井 高子(あらい たかこ、1966年 - )は、日本の詩人批評家

人物

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群馬県桐生市生まれ。生家は桐生市の伝統産業である織物工場を営む[1][2]桐生女子高等学校慶應義塾大学文学部卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。埼玉大学教授。詩誌『ミて』編集人[3](ミて・プレス、1998年 - )。

「声」の自在性や越境性に注目した詩の創作を続けるほか、唐十郎戯曲口承文芸に関する批評や論考、エッセイ等を執筆。土地と声のプロジェクトとして、東日本大震災被災地で書籍や映画を制作。

英訳詩集『Factory Girls』が第1回Sarah Maguire Prize最終候補となるほか、アイオワ大学国際創作プログラム2019、ロッテルダム国際詩祭2022、ベルリン国際詩祭2023、臺北詩歌節2024等に招待されるなど、国際的にも活躍している。

受賞歴

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  • 2008年、詩集『タマシイ・ダンス』で第41回小熊秀雄賞
  • 2021年、映画『東北おんばのうた ――つなみの浜辺で』(監督:鈴木余位、企画制作:新井高子)で山形国際ドキュメンタリー映画祭2021アジア千波万波部門入選。
  • 2022年、戯曲評論『唐十郎のせりふ ――二〇〇〇年代戯曲をひらく』で第32回吉田秀和賞

詩集

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  • 『詩集 覇王別姫』(緑鯨社、1997年)
  • 『タマシイ・ダンス』(未知谷、2007年)
  • 『ベットと織機』(未知谷、2013年)
  • 『おしらこさま綺聞』(幻戯書房、2024年)

評論

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  • 『唐十郎のせりふ ――二〇〇〇年代戯曲をひらく』(幻戯書房、2021年)

編著書

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  • 『東北おんば訳 石川啄木のうた』(未來社、2017年)

翻訳

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英訳詩集

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  • 『Factory Girls』(Edited by Jeffrey Angles, Action Books, 2019)(単著)
  • 『Poet to Poet ――Contemporary Women Poets From Japan』(Edited by Rina Kikuchi & Jen Crawford, Recent Work Press, 2017)(共著)

スペイン語訳詩集

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  • 『Takako Arai  Poemas escogidos』(Traducciones: Aurelio Asiain, Sandra Morales Munoz, Julieta Marina Herrera, Mi'Te Press, 2019)(単著)

映画

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  • 『東北おんばのうた ――つなみの浜辺で』(監督:鈴木余位、企画制作:新井高子、英語字幕監修:Kendall Heitzman、2020、80分)

派生作品

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  • 『箏独奏と箏群のための協奏曲 Ⅰ.谷蟆 Ⅱ.アメノウズメ』(詩:新井高子、作曲:新実徳英、歌と演奏:深海さとみ+深海合奏団、於:紀尾井ホール、2023)

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 新井高子 | アーティストプロフィール | ラジオデイズ”. www.radiodays.jp. 2024年12月1日閲覧。
  2. ^ 〔講演録〕ことばはおどる”. 2024年12月8日閲覧。
  3. ^ 詩誌『ミて』”. 2024年12月8日閲覧。