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新春 滝沢革命

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新春 滝沢革命』(しんしゅん たきざわかくめい)は、ジャニー喜多川が作・構成・演出を手がけ、2009年に初演された日本のミュージカル作品[1][2]。主演を滝沢秀明が務める[1]。2012年まで毎年、元日に開幕し、大量の水を用いたスペクタクルな演出が行われていた[3][4]

2013年には『JOHNNYS' World -ジャニーズ・ワールド-』の特別公演『ジャニーズ・ワールド 正月はタッキーと共に』として、ダイジェスト版が上演された[5]。以降、帝劇1月公演の枠は『ジャニーズ・ワールド』シリーズに引き継がれていく。

同じく滝沢秀明が主演を務める『滝沢演舞城』シリーズは松竹が興業を手掛けているのに対し[6]、本作『滝沢革命』シリーズは東宝が手掛けている。

新春 滝沢革命(2009年)

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帝国劇場史上初となる大量の水を使った演出が行われた[6]。最新鋭マシン「ウオーターピクチャー」を使用し「滝沢」や「革命」といった文字を表示しながら降り落ちる雨や、下から高さ8メートルまで噴き上げる噴水など、公演全体で使用する水量は計5トンに上る[6]

舞台は2部構成で、新春の絢爛豪華な絵巻をイメージした1部は白鯨や浦島太郎竹取物語など日本の伝説や童話を取り入れたストーリーとなっている[2]。乙姫からもらった玉手箱を開くシーンまでが描かれる[2]。2部は2060年を舞台に、恋しい乙姫を探し続ける老人となった滝沢と乙姫とのラブストーリーがニュートンの地球滅亡予言を絡めながら壮大なスケールで描かれる[2]

テーマ曲の「愛・革命」は滝沢自身が作詞作曲を担当し[2]、「女と男の愛」をテーマにしたドラマチックな楽曲となっている[7]

日程[8]
  • 2009年1月1日 - 27日、帝国劇場、全42公演[9]
キャスト

新春 滝沢革命 / 新春 人生革命(2010年)

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森光子主演の昼の部「新春 人生革命」と滝沢秀明主演の夜の部[注 1]「新春 滝沢革命」の2部構成[16]

新春 滝沢革命

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海の一族を率いるヒデアキがさらわれた女性ユキヒメを助けるために奮闘する物語[18]

初演を上回る7トンの水を使った演出が披露された[4]

日程[16][17]
  • 2010年1月1日 - 27日、帝国劇場
キャスト

新春 人生革命

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森の自叙伝『人生はロングラン』にインスパイアされたジャニー喜多川が作・構成・演出を手掛けた新作舞台[19]。京都を舞台に[26]、女優(森)と、女優を母と慕う若者(滝沢)のかけがえのない絆を描いた物語である[27]

テーマ曲「人生革命」は森自身が作詞を担当した[28]。錦織一清、滝沢秀明、Kis-My-Ft2がコーラスで参加している[28]

本作が森にとって最後の舞台出演作となった[5]

日程[16][17]
  • 2010年1月8日 - 28日、帝国劇場
キャスト

帝劇開場100周年記念公演「新春 滝沢革命」(2011年)

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本作からストーリーが大幅にリニューアルされ[31]中山優馬が滝沢の弟役として参加[32]。兄弟愛や家族愛などさまざまな愛を描き、その大切さを訴える[31]。帝劇開場100周年記念のオープニングを飾る作品であり[32]、冒頭では帝劇開場から現代までをつづった映像で劇場の歴史を紹介した[33]。また、新曲の「SHOW」が帝国劇場100周年にちなんで作られた[34]。初演の3倍となる15トンの水が使われており、大量の水が流れ出す中で12分間にも及ぶ殺陣などのパフォーマンスが披露された[31]

日程[35]
  • 2011年1月1日 - 27日、帝国劇場、全38公演[36]
キャスト

新春 滝沢革命(2012年)

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奪われた紀伊の海を取り戻すべく、海の王妃の軍に立ち向かう青年たちの姿を描いたスペクタルアドベンチャー[3]。本作では滝沢自身が作曲した15分48秒に及ぶダンスナンバー「滝沢組曲」によって、登場人物の心情や世界観を静寂、激動、再会、逃避、情熱の5要素からドラマティックに展開し表現する演出が追加された[3][40]

恒例である水を使った演出では、水を床下から勢いよく噴射させる装置「ウォーターキャノン」が導入された[4][41]。また、使用量は前年公演と同じ15トンであるが、循環システムを増強したため全編で150トンの水の使用が実現された[40]

日程[42]
  • 2012年1月1日 -29日
キャスト

DVD

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新春 滝沢革命[10]
  • 2010年3月10日にavex traxから発売[37]。収録日は2009年1月27日[9]
  • 初回生産限定盤(AVBD-91773)には映像特典として千穐楽(昼公演)のSHOW TIMEで披露された少年隊堂本光一・滝沢秀明という奇跡の5ショットによる「仮面舞踏会」が収録されている[37][9]
  • 通常盤(AVBD-91775)には千穐楽のドキュメントと滝沢、錦織、A.B.C-Z、Kis-My-Ft2らへのインタビューが特典映像として収録[37]
新春 滝沢革命[37][注 2]
  • 2011年6月8日にavex traxから発売[37]。2011年の公演。
  • 初回生産限定盤にはフォトブック(52P)が付属[37]
  • 通常盤には特典映像として千穐楽スペシャル映像が収録されている[37]
  • 2011年6月20日付けのオリコン「ウィークリーDVDランキング」で総合首位を獲得した[36]

脚注

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注釈

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  1. ^ 1月1日 - 6日は昼の部でも上演[16][17]
  2. ^ 「帝劇開場100周年記念公演『新春 滝沢革命』」と表記されることもある[34]

出典

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  1. ^ a b c タッキー「ジャニーさんの下で仕事できることが幸せ!」”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA (2011年10月3日). 2022年3月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e タッキー新ミュージカル決定!”. デイリースポーツオンライン (2008年10月10日). 2008年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 堀江純子 (2012年1月4日). “『新春 滝沢革命』が華やかに開幕。帝劇に巨大な滝が出現!!”. チケットぴあ. 2022年3月7日閲覧。
  4. ^ a b c d 「滝沢革命」12年は水量倍!150トンの滝”. 日刊スポーツ (2012年1月1日). 2022年3月7日閲覧。
  5. ^ a b “タッキー、森光子さんと“再共演”…生前最後の舞台を再現”. スポーツ報知. (2013年1月1日). オリジナルの2014年3月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140315105948/http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/entertainment/johnnys/news/20121231-OHT1T00146.htm 2022年3月8日閲覧。 
  6. ^ a b c タッキー革命!帝劇初の9m雨8m噴水 - 芸能ニュース”. 日刊スポーツ (2009年1月1日). 2022年3月7日閲覧。
  7. ^ 愛・革命 | 滝沢秀明”. ORICON NEWS. 2022年3月7日閲覧。
  8. ^ 公演スケジュール”. 東宝演劇総合サイト. 東宝. 2008年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  9. ^ a b c 舞台『新春 滝沢革命』待望のDVD化”. タワーレコード オンライン. 2022年3月7日閲覧。
  10. ^ a b c d e f Discography(ジャニーズJr.)”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  11. ^ a b c Biography(SixTONES)2009”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  12. ^ a b c d e f Biography(Snow Man)2009”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  13. ^ Biography(高田翔)2009”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  14. ^ Biography(Travis Japan)2009”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年10月29日閲覧。
  15. ^ 塩崎淳一郎 (2009年1月23日). “[旬感・瞬間]舞台「新春 滝沢革命」 空飛ぶタッキー、水しぶき”. 読売新聞 東京夕刊: p. 14 
  16. ^ a b c d e f g h 松原正美 (2009年9月9日). “来年正月の帝劇で、森光子×タッキーがふたつの革命を巻き起こす!”. チケットぴあ. 2022年3月7日閲覧。
  17. ^ a b c A.B.C.出演ローテーション表”. 「新春 人生革命/新春 滝沢革命」公式サイト. 東宝. 2010年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  18. ^ a b c d 森光子、滝沢秀明が共演 帝国劇場新春特別公演 製作発表〔記者会見〕”. シアターガイド (2009年9月9日). 2014年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  19. ^ a b c d 森光子と滝沢秀明が舞台共演 来年1月の帝劇公演で”. ORICON NEWS (2009年9月9日). 2022年3月7日閲覧。
  20. ^ a b c d Concert/Stage「新春 滝沢革命」”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2010年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  21. ^ a b Biography(A.B.C-Z)2010”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  22. ^ a b Biography(SixTONES)2010”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  23. ^ a b c d e f g h i j k l Biography(Snow Man)2010”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  24. ^ 68人座長がNEW WORLDへ船出「ジャニーズ・アイランド」が帝国劇場で2年振りの開幕!! 【会見詳細レポート】”. TVステーション. ダイアモンド社. 2022年7月7日閲覧。
  25. ^ a b エー・サウス | 芸能プロダクション”. 2011年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月20日閲覧。
  26. ^ 森光子、主演舞台『人生革命』千秋楽に涙「私の人生まだまだ半分」”. ORICON NEWS (20120-02-06). 2022年3月7日閲覧。
  27. ^ 「人生革命」千秋楽、森光子&タッキー再演に大きな期待”. 日テレNEWS (2010年2月7日). 2022年3月7日閲覧。
  28. ^ a b 人生革命 | 森光子”. ORICON NEWS. 2022年3月7日閲覧。
  29. ^ a b c d Concert/Stage「新春 人生革命」”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2010年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  30. ^ 【制作発表会見を全収録】「JOHNNYS’ YOU&ME IsLAND」ジャニーズJr.総勢28名が帝国劇場の屋上に集結!!(3/5)”. WEBザテレビジョン. KADOKAWA (2017年6月20日). 2022年7月7日閲覧。
  31. ^ a b c タッキーが2011年は恋愛でも革命を起こす!?”. WEBザテレビジョン (2011年1月4日). 2022年3月7日閲覧。
  32. ^ a b c d 顔を尊敬!? 中山優馬の告白にタッキーはにかみ!”. WEBザテレビジョン (2010年10月19日). 2022年3月7日閲覧。
  33. ^ a b 山口宏子 (2011年1月5日). “演劇界・音楽界、新春を彩る注目の催し アンサンブル・ゼフィロ来日公演など > 演劇 歌い、踊り、飛ぶ滝沢秀明 帝劇100周年トップ切る”. 朝日新聞 夕刊be面: p. 3 
  34. ^ a b c d 帝劇開場100周年記念公演『新春 滝沢秀明』がDVD化”. タワーレコード オンライン. 2022年3月7日閲覧。
  35. ^ a b c d e f g Biography(Snow Man)2011”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  36. ^ a b 滝沢秀明、DVD『新春 滝沢革命』でソロ史上初8作連続1位”. BARKS (2011年6月15日). 2022年3月7日閲覧。
  37. ^ a b c d e f g h i j k l m Discography(ジャニーズJr.)”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  38. ^ a b 滝沢秀明主演『新春 滝沢革命』制作発表会”. シアターガイド (2010年10月21日). 2016年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  39. ^ Biography(SixTONES)2011”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  40. ^ a b タッキーが配ったお年玉の総額はナイショ!?”. WEBザテレビジョン (2012年1月4日). 2022年3月7日閲覧。
  41. ^ タッキー「予想以上の迫力」新春舞台で水150トン”. Sponichi Annex (2012年1月1日). 2022年3月7日閲覧。
  42. ^ a b c d e f g h i j k l m 帝国劇場「新春 滝沢革命」”. 公式サイト. 東宝. 2011年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月7日閲覧。
  43. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 『「新春 滝沢革命」パンフレット』、ジャニーズ事務所、2012年発売。 
  44. ^ Biography(林翔太)2012”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年3月7日閲覧。
  45. ^ Biography(Travis Japan)2012”. Johnny's net. ジャニーズ事務所. 2022年10月29日閲覧。
  46. ^ a b 市原尚士 (2012年1月11日). “[ALL ABOUT]滝沢秀明 終わりなき革命”. 読売新聞 東京夕刊: p. 6