旅行の友
表示
旅行の友(りょこうのとも[1])は、広島県広島市に本社を置く田中食品が製造販売するふりかけの商品名である。主に西日本で販売されている。
誕生までの歴史
[編集]大正初期に誕生したふりかけのルーツは3つあり、フタバの「御飯の友」、丸美屋食品工業の「是はうまい」、田中食品の「旅行の友」となっている。[要出典]
1916年、第一次世界大戦中の日本軍から「持ち運びに便利で日持ちが良く、栄養価の高い保存食を作って欲しい」という要望を受けて発売された[1][2]。「旅行の友」という名称は「旅のお供になるように」という願いと、創業者の妻に由来する[1][2][3]。
当時の商品は、スチール缶で上蓋と本体にそれぞれ穴が開いており、蓋を回してそれぞれの穴を合わせれば、缶の中のふりかけが出る仕組みになっていた[1][4]。また、デザインは欧亜連絡列車でもあった特急「冨士」の流線型国鉄C55形蒸気機関車が描かれていた[4]。2022年には復刻版が販売されている[4]。
1954年以降は、デザイナーの大智浩による旅行をテーマとしたパッケージデザインが使われており[1]、赤・黄・緑の切符をモチーフとした絵が使用されている[3]。のちに「トモちゃん」と名付けられ、2016年7月22日からは、LINEクリエイターズスタンプにもなっている[5]。
2010年3月、広島市による「ザ・広島ブランド」に「旅行の友」が認定された[3][6]。
2016年、発売開始から100周年を迎えた。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 山口育孝、望月恭子『学研まんがでよくわかるシリーズ ふりかけのひみつ 電子版』株式会社学研プラス、2019年3月、39-52頁 。2020年10月27日閲覧。
- ^ a b “関東人は知らない?広島県民が愛する謎のふりかけ「旅行の友」とは(全文表示)|Jタウンネット” (jp). Jタウンネット. J-CAST (2020年2月12日). 2022年3月10日閲覧。
- ^ a b c “旅行の友 小魚のふりかけ TAU -ひろしまブランドショップ-”. TAU -ひろしまブランドショップ-. 2022年3月10日閲覧。
- ^ a b c “ザ・広島ブランド認定品:復刻版 旅行の友”. ザ・広島ブランド認定品:復刻版 旅行の友 - ひろしま夢ぷらざ公式・通販サイト、広島の特産品、銘品(お土産)を全国へ:広島本通. 広島県商工会連合会. 2022年3月10日閲覧。
- ^ ふりかけ 旅行の友 トモちゃん - LINEクリエイターズスタンプ
- ^ “ザ・広島ブランド「旅行の友」”. 広島市 経済観光局 産業振興部 商業振興課. 2023年5月14日閲覧。