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西日本旅客鉄道吹田工場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
吹田工場
基本情報
座標 北緯34度46分6.1秒 東経135度31分53秒 / 北緯34.768361度 東経135.53139度 / 34.768361; 135.53139座標: 北緯34度46分6.1秒 東経135度31分53秒 / 北緯34.768361度 東経135.53139度 / 34.768361; 135.53139
鉄道事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
帰属組織 近畿統括本部
所属略号 近スイ
整備済み車両略号 吹田工、ST
配置両数
電車 6両
合計 6両
備考 2019年4月現在のデータ
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吹田工場(すいたこうじょう)は、かつて大阪府にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両工場および車両基地である。

近畿統括本部が管轄している工場で、工場の組織としてはJR西日本の唯一であったが、2012年6月1日に検修体制の見直しにより、吹田総合車両所に改称されて廃止された[1]

JR西日本の車両所・車両工場としては唯一気動車を扱わない電車専門の工場であった。

組織

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本区

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吹田工場高槻派出所構内

大阪府吹田市にあり、東海道本線JR京都線岸辺駅 - 吹田駅間の南側に位置していた。日本貨物鉄道(JR貨物)の吹田機関区と隣接している。車両の全般検査のほか、改造や更新工事なども行われていた。

主な検査車両は自所配置の車両のほか、下記の車両の検査が行われていた。

高槻派出所

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大阪府高槻市にある車両基地で、東海道・山陽本線(JR京都線・JR神戸線)の普通(京阪神緩行線)で使用されている車両の夜間滞泊基地として使われていた。高槻電車区として使用されていたが、宮原電車区を経て当工場に統合され、留置線のみが残っていた。

沿革

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1921年大正10年)11月1日に湊町駅(現在のJR難波駅)に併設されていた鉄道省湊町工場が廃止され、当工場地に移転したことで開設された[2]

年表

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  • 1921年(大正10年)11月1日:鉄道省神戸鉄道局吹田工場として発足[2]
  • 1933年(昭和08年)02月:電車修繕を開始[3]
  • 1949年(昭和24年)06月01日:日本国有鉄道に継承。
  • 1957年(昭和32年)03月:客車修繕を高砂工場に移管[3]
  • 1964年(昭和39年)09月:東海道新幹線車両部品の修繕を開始[3]
  • 1983年(昭和58年)04月:貨車修繕を廃止[3]
  • 1987年(昭和62年)04月01日:国鉄分割民営化により、JR西日本に継承。近畿運行本部吹田工場に改称[3]
  • 1990年(平成02年)03月:新幹線台車検査輪軸受託業務終了[3]
  • 1993年(平成05年)06月01日:組織改正に伴い、京都支社吹田工場に改称[3]宮原電車区高槻派出所が吹田工場高槻派出所となる[4]
  • 2010年(平成22年)12月01日:組織改正に伴い、近畿統括本部吹田工場に改称[5]
  • 2012年(平成24年)06月01日:組織改正により吹田総合車両所に改称[1]

車体に記される略号

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所属車両に記される略号
近畿統括本部を意味する「近」と、吹田を意味する「スイ」から構成された「近スイ」となっている。京都支社の管轄だった頃は「京スイ」。過去に高槻派出所に207系が配置されていた頃には、「京スタ」(京都支社を意味する「京」と、吹田を意味する「ス」・高槻派出所を意味する「タ」から構成)→「近スタ」であった。
整備済みの車両に記される略号
吹田工」、「ST

所属車両

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2019年4月1日現在の所属車両は以下の通りで、本区のみに配置されていた[6]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
6両 0両 0両 0両 0両 6両

過去の所属車両

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223系9000番台
  • 207系電車(1994年 - 1997年)
  • 223系9000番台電車(1両)
    • 1両が所属していた。213系と編成を組んで在来線用技術試験車「U@tech(ユーテック)として改造され、地上側と車両側を高速大容量通信で結ぶ「沿線無線WAN」対応の車上設備を搭載している。2019年3月31日付で廃車[6]
  • 213系電車(2両)
    • 2両が所属していた。以前は岡山電車区に所属し、快速マリンライナー」として運行されていた。そのうち1両は元パノラマグリーン車である。上記の223系9000番台とともに「U@tech」として改造され、2019年3月31日付で廃車された[6]


脚注

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  1. ^ a b 「車両部門の組織改正 JR西日本、近畿統括本部」『交通新聞』2012年6月5日
  2. ^ a b 『天王寺鉄道局三十年写真史』天王寺鉄道管理局、1981年、p.165。
  3. ^ a b c d e f g 『鉄道ピクトリアル』通巻690号、p.54
  4. ^ 『JR電車編成表 '94夏号』ジェー・アール・アール、1994年。ISBN 4-88283-021-3 
  5. ^ 組織改正などについて - ウェイバックマシン(2011年5月23日アーカイブ分) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日
  6. ^ a b c 鉄道ダイヤ情報』2019年6月号 交通新聞社

参考文献

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関連項目

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